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ウォレス・コレクション ロンドンの美術館その2

ロンドン美術館シリーズ2回目はウォレス・コレクション。
テートブリテンよりもコートルードよりも記憶が薄れないうちにウォーレスをアップしておきたかったのです。

こちらのコレクションの由来は、日程編でご紹介した「ロンドンの美術館」という著書に詳しいのですが、一言で言えばハートフォード侯爵家三代にわたる収集の賜物です。
では、なぜウォレスの名が付いているのか?
三代目、四代目侯爵が築き上げた美術コレクションでしたが、四代目ハートフォード侯爵は生涯独身で、ただ1人非嫡出子を残して死亡。
その嫡出子の名はリチャード、正式に侯爵位を継承することを許されなかったため、母方の姓であるウォレスを名乗ることになったそうです。
このリチャードも更にコレクションを上積みし、やがて妻を残しパリで亡くなります。その遺言であったロンドンの館にあるコレクション全てと建物をイギリス国家に寄贈し、これが現在のウォレスコレクションになったとか。

この館は中庭をはさんでロの字形をしています。中庭には素敵なガラス張りのレストランになっていて、のどかにランチもいただけます(私は食べてませんが)。
1階の展示メインは武具(これが一番多い)とマヨルカ陶器、これらに絵画も混じっています。
マヨルカ陶器のブルーに心惹かれつつ、2階へと続く階段を上ると、その踊り場にかけられていたのロココ画家ブーシェの「日の出」「日没」2つの大作です。
ブーシェとはこんな絵を描くのか、半ばお口ポカン状態で呆然と眺めてしまう素晴らしい作品。

2階はほぼ絵画ギャラリーとなっており、壁、天井と至る所に絵が飾ってあります。上の方にある絵は見えなくてつくづく双眼鏡を持参しなかったことを悔やみました。
数あるお部屋の中でも、殊に素晴らしいのはロココ絵画の集まる一連のお部屋です。ここには、絵画だけでなくマリーアントワネットのコレクションだったというセーブル陶磁器や蒔絵の優品が沢山。
絵も見たいし、蒔絵やセーブルの器には気が取られるしと、誘惑満載。

印象に残った作品は以下の通りです。

・フラゴナール 「ぶらんこ」
burannko
誰もが一度は見たか聞いたかしたことがあるかも。その本物はここに鎮座してました。
でも、あんなロココ調のお部屋にあるのだから、この作品は幸せもの。

・グルーズ 「無垢(子羊を抱いた少女)」
hituji
日本ではとんと見かけませんが、グルーズ作品はここウォレスにとても沢山あります。しかも、そのレベルが非常に高い。一度見たら忘れられない作風です。特に子供を描かせたらピカイチ。

・ブーシェ 「ポンパドゥール夫人像」
ponpa
こちらのポンパドゥール夫人の愛らしく優しそうな表情、そしてピンクのひらひらドレスが見事です。同じくナショナルギャラリーにドルーエ作の夫人像がありましたが、私はブーシェのこの肖像画が好き。
ルイ15世の公妾というと、ベルバラ世代の私としてはデュバリー夫人を浮かべますが、デュバリー夫人こそ、このポンパドゥール夫人亡き後、その後釜となった人。なぜか、ちょっと感慨深かったです。


メインのグランドギャラリーに行く途中にあったのが、
・ネッツェール 「レースを編む女」
レース
どう見てもフェルメール風ですが、出来栄えは秀逸。やはりオランダの画家です。フェルメールと言えばこの方Tak様が既にホームページで採り上げておられます。そう「レースを編む女」と言えば、間もなく国立西洋美術館で開催されるルーブル美術館展でフェルメール作品が来るのでした。

グランドギャラリーは、かつてお客様を呼んでの宴を催していた場所。
それに相応しい大作がずらずらぞろぞろ。しかもベラスケス、レンブラント、ムリーリョ、ルーベンス、ハルス、など錚々たるメンバーの作品ばかり。
それにしても、フランス、スペイン、オランダ、イタリアなど各国の主要どころをおさえてるのが凄い。

・ハルス 「笑う兵士」
harusu
この作品、ウォレスコレクションの顔にもなっています。外観にポスターが貼ってありました。

・ヴァン・ダイク 「The Shepherd Paris」(羊飼いパリスとしての自画像) 1628年
Paris

ヴァン・ダイクは普通の肖像画より、こんな作品の方が素敵。それにしてもマッチョなハンサムガイです。あまりに筋肉質すぎるので、顔だけ好き。

・ムリーリョ 「羊飼いの礼拝」
ムリーリョ
ムリーリョっていいなと思ったのはここでのこと。ナショナルギャラリーのムリーリョはイマイチで、こちらのムリーリョの方が断然良かった。

ここには、ルーベンスの「虹のある風景」という風景画の名作も展示されています。そして、この作品と対になる「早朝、ステーン城の見える秋の風景」が昨日アップした同じロンドンのナショナルギャラリーにあり、もちろん両方拝見しました。
が、私どうもルーベンス好みではありません。弟子のヴァン・ダイクの方が好きです。
もちろん、ルーベンスも素晴らしいとは思うのですが、心惹かれないのです。あまりにごちゃごちゃしすぎてるのが気になるのかもしれません。


現在、正面玄関を改修中で来月の完了以後は、元の素晴らしい佇まいを見せてくれるに違いありません。こちらは、ナショナルギャラリーやコートルードほど混んでいないので、ゆっくり楽しめると思われます。

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非公開コメント

いづつや様

こんばんは。
睡眠リズムがなかなか戻らず困ってます。

ウォレス・コレクションは必ずやお気に召されると思います。
双眼鏡をお忘れなく。
壁面びっしりと絵がかかってますので。

No title

お疲れはとれましたか?
ウォレス・コレクションは来年か再来年になりそうです。
ここで是非とも見たいのはフラゴナールの‘ぶらんこ’
とルーベンスの‘虹のある風景’です。また、ハルス
の‘笑う兵士’もいいですね。

No title

@遊行七恵さま
こちらこそ、ついにお目にかかれ、しかもそのお名前の読み方から
由来まで確認させていただくことができ、大変有意義な時間でした。
「遊びに行くと七つ恵まれる」う~ん、素晴らしい!
座右の銘にしたいです。

ロンドンならフリーツアーもいくらでもあるだろうし、シンガポールの
ちょっと向こうなだけです。ぜひ!

@ogawama様
羊飼いなのに、この筋肉質ってどう思われます?
羊追いかけてるだけで、この腕と胸板ってありえないですよね。
でも、美しい顔。艶めかしさすら感じます。

蒔絵もセーブル陶磁器もゆっくりじっくりお好きなだけ
観ることができますよ。
ロンドンならバレエや舞台もたっぷり楽しめるのではないでしょうか。

「顔だけ好き」に笑いました~

ヴァン・ダイク、素敵ですね~。
memeさんが推していらしたのは彼でしょうか。
是非拝みに行きたいです。
サントリーでは人陰からのぞいていたアントワネットの蒔絵も、じっくり見られるんですよね♪

No title

こんばんは
先日は本当にありがとうございました。
お会いできて嬉しかったです。
それにしてもやっぱりロンドンにはぜひとも行かねばなりませんね。
フリーで行かれたと言うのが、すばらしいです。
わたしはムリムリ(汗)。
ムリーリョの絵の中心が光るように見えるのが綺麗だと思いました。

こうした泰西名画にはあまり縁がないので、見れて嬉しいです。
なんとかがんばってわたしも行ってみたい・・・
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