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「蔵出し!文京ゆかりの絵画」 文京ふるさと歴史館 はじめての美術館17

bunkyo

「蔵出し!文京ゆかりの絵画」という何とも扇情的なタイトルに惹かれ、文京ふるさと歴史館へ行って来ました。
展覧会のサブタイトルも-逸品・珍品・勢ぞろい-とかゆい所をくすぐられるような感覚を呼び起こします。

さて、文京ふるさと歴史館はその名の通り、東京都文京区の本郷にあります。
最寄駅は東京メトロ・都営大江戸線「本郷三丁目」、都営三田線・大江戸線「春日」両駅どちらからでも徒歩5分とアクセスは良いです。

さて、入館料100円を払って、まずは地下1階の企画展示室へ。
早速、どんな逸品珍品があるのかワクワクしつつ向かいます。

展示作品は主に次のテーマに沿った形で展示されています。
面白いなと思ったのは、作品解説が簡潔なんだけれど、読みやすく分かりやすかったこと。
おかげで、内容がどんどん頭に入ってきました。

・川端画学校
創設者は日本画家・川端玉章で、小石川に大正3年(1914)洋画部が新設され、昭和20年(1945)に空襲で焼失する30年あまりの間に、美術界で活躍する多くの画家が育ちました。本展では画学校で使用された手本が展示されています。

・大名庭園の美 2つの絵巻
木村源太郎(齋)の手による小石川後楽園を描いた2つの絵巻。

・逸品!区指定文化財の絵画
文京区指定文化財(絵画)の6件のうち、高崎屋(酒屋)資料から、長谷川雪旦・雪堤父子による絵画「昇竜図」「酒造図」など4点、また太田道灌の子孫・太田資宗の屋敷からの眺望を描いた「太田備牧駒籠別荘八景十境詩画巻」のうち画巻を展示。
無指定ですが、高崎屋資料より酒井抱一画「秋七艸之図」が公開されている。


・地域画家・伊藤晴雨
地域の風景を描いた絵画など、地域のゆかりある作品。

・名優・花柳章太郎と交友した人々
新派劇の名優・女形で人間国宝の花柳章太郎本人のスケッチ帳はじめ肉筆画と彼と交流があった伊東深水や、洋画家・木村荘八の絵画もあわせて展示。


これら展示作品はどれも個性的で面白かったのですが、とりわけ良いなと思ったのは長谷川雪旦の「昇龍図」(文京区指定文化財)、花柳章太郎関連の一連作品です。

花柳章太郎の絵の上手さは昨年早稲田大学演劇博物館での展示で初めて知り、非常に感嘆したのですが、今回もまた彼の作品に接することができ、それだけで来た甲斐がありました。
花柳は名優として人間国宝に指定されていますが、もし俳優という道を歩んでいなければ画家としても大成したのではないでしょうか。
私が彼の描いたものでもっとも好きなのは「いたずら帖」などの絵日記風作品です。
これが出版されたら、買うだろうな多分と思います。

俳優業で忙しいさ中も、巡業先などこまめに絵筆をとる花柳章太郎。余程絵が好きだったのでしょう。

また、彼が師と仰いだ画家の中では木村荘八の作品が良かったです。

ご当地作家の伊藤晴雨はこの展覧会で初めて知りましたが、彼の作品もおどろおどろしいような不思議な味わいがありました。

忘れてならないのは、文化財指定もされていない酒井抱一の「秋七艸之図」。
これが実に抱一らしく良い作品で驚きました。
抱一と言っても、ピンからきりまで様々にありますが、これはなかなかのものです。

1階、2階は常設展示室ですが、2階の「文人たちのまち文京」のコーナーは文学作品の装丁などこれまた楽しめます。
丁寧な展示と解説で、歴史館の学芸員さんの気持ちが伝わってくる内容でした。

*3月22日(日)まで開催中。
文京ふるさと歴史館
所在地
〒113-0033 東京都文京区本郷4-9-29
TEL 03-3818-7221
交通
電車:丸ノ内線・大江戸線 本郷三丁目駅または三田線・大江戸線 春日駅から徒歩5分
バス:「都02」「上69」真砂坂上から徒歩1分
開館時間
午前10時~午後5時
休館日
毎週月曜日、第4火曜日(祝日にあたるときは開館し翌日休館)、定期燻蒸期間、年末年始

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蔵出し!文京ゆかりの絵画 文京ふるさと歴史館

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はろるど様

全生庵の幽霊展に出ていた!そう言えば。
今、ちくま学芸文庫を取り出し、早速どんな絵だったか
チェックしました。
これは怖すぎです。今回出てるのはもっと大人しい作品。
でも、彼特有の味があります。
ぜひ、お楽しみいただけるかと思います。

> p.s はじめての美術館シリーズ、毎回楽しみにしてます!

⇒ ありがとうございます☆ 励みになり、大変嬉しいです。

遊行七恵様

週末名古屋に帰っていたので、お返事遅くなりました。
近江屋は、お茶の水の方に行きますが、そう言えば
最近行ってないですね。

> 「ひねもす色彩に触れていないことには、なにかしら
> 空虚な淋しさを感じる」
> と書いてはりました。

⇒ 花柳章太郎の一面がうかがわれる言葉ですね。
教えて下さって、ありがとうございます。
確かに彼の絵は色彩も豊でした。

No title

こんばんは。晴雨は全生庵の幽霊展でとても印象に残りました。持ち上げようによっては(?)、これから凄くブレイクしそうな画家のような気もします。あの不気味さが良いですよね。

入館料100円とは!抱一もありますし、これは必見ですね。

p.s はじめての美術館シリーズ、毎回楽しみにしてます!

No title

こんにちは
ここは今回行き損ねたので再来週に予定しています。
そこから本郷へ向うと、はろるどさんから教わり、
わたしも大好きになった近江屋洋菓子店もありますよ。
この界隈は一葉ゆかりの質店、菊富士ホテル跡などがあり、
かなり面白いところです。

花柳章太郎の絵は以前にも国立劇場の資料室で展覧会があり、
たいへん感心しました。余技とは思えませんね。
彼の随筆「紅皿かけ皿」にも「余技のはなし」として
「ひねもす色彩に触れていないことには、なにかしら
空虚な淋しさを感じる」
と書いてはりました。
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