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室生寺金堂 特別拝観

仏像にお詳しい「つまずく石も縁の端くれ」ブログの一村雨さんからの情報で、3月1日まで室生寺金堂が開放され、金堂内にまで入って仏像を見られるとのことで、この週末名古屋に帰り、1日に室生寺へ向かった。
この数日前に名古屋から室生寺に向かう近鉄名古屋-大阪線の室生手前の青山町駅近辺で、金鉄が脱線事故を起こし、金曜日、土曜は大阪へ向かう近鉄線は運休だったりと冷や冷やした。
1日の日曜は無事復旧し、名古屋から室生寺最寄駅の室生口大野駅へ。

室生口大野までは名張駅での乗継割合すんなりと到着したが、問題はその先。室生寺まで駅からバスで行く予定が、このバスが1時間に1本。しかもお昼時は、運転手さんが昼休憩をとるため、運行なし。
バスの時間まで35分以上あったが待とうかなと思っていたら、ベンチの隣に座っていたご夫婦がタクシーで行く話をされていて、私は運良くこのご夫婦とタクシーでご一緒できることになった。
料金は3人で2140円。バスは1人400円。

もしかしたら、室生寺に行ったことあるかなと思っていたが、眼前に現れた景色を見て、間違いなく初めて来たと分かった。前に行ったのは長谷寺だ。
室生寺の手前には室生川が流れ赤い太鼓橋がかかっている。この川が清流で、川のせせらぎが耳に心地よい。川沿いには桜もあったので、春になったら、さぞや奇麗だろうと思う。
橋を渡りきった正面にあるのが、表門。女人高野室生寺と大書してある石柱が目立つ。

表門横の仁王門をくぐった先で入山料600円を払い、いよいよ境内へ。
「梵字池」なる梵字の一文字の形をした池があり、ここは真言密教道場とされてきたという歴史を思い出す。

坂(石段)を上がって、左に見えるのが弥勒堂(重文)。
まずはここから拝観させていただく。
ご本尊は、弥勒菩薩立像(重文)、平安時代初期の優品だという。脇壇には客仏の釈迦如来座像(国宝)が安置されている。
更に向って左奥には役行者像が。この役行者像は、比較的大きいのに置くにあるため双眼鏡がないとよく見えず、それでも何の像か分からず、係の方にお聞きしてやっと役行者像と判明。室生寺の創建には役行者が関わっているようで、なるほどここにその像があるのも頷ける。もうひとつ、その役行者像の手前に地蔵菩薩があったはず(ただし、室生寺HPにも掲載なし)。
弥勒堂には4体の像があったと記憶しているのだけれど。

そして、お目当ての金堂へ。弥勒堂のすぐそば、やや高い所に位置している。
ここは平安初期の仏像がぎっしりだった。
ご本尊は釈迦如来立像(国宝)-室生寺パンフより、薬師如来像、地蔵菩薩像、(重文)、文殊菩薩像(平安初期・重文)、十一面観音菩薩像(平安初期・国宝)、そして忘れてならないのが運慶作と伝えられる十ニ神将像である。
中でも印象的なのはその仏像の造形より、後背であった。
こんな見事な彩色が残る後背はかつて見たことがない。それらは全て木製のもの。
とりわけ、本尊釈迦如来、十一面観音の後背に描かれたものは美しく見事だった。

造形美としては、十二神将像。私は結局この神将像を見に行ったのではないか。残念ながら、未像と辰像は、奈良博にお出ましで、室生寺には十体のみが安置されていたが、大きさに似合わぬ(いや似合っているのか)ユーモラスかつどこか愛らしい動きが表現されているので、見ていて一向に飽きない。
そう言えば、日本橋三越の「土門拳の昭和」にこの神将像はなかったもあったらしいが、なぜかすっぽり私の記憶から抜け落ちていた。彼のとる写真で見た仏像の顔は美しかったけれど、どこからどういう角度で見るとあんな表情が出るのか、いろいろ試したが結局分からなかった。

もうひとつ、本尊背後にある板壁にも「帝釈天曼荼羅図」(国宝)が描かれており、こちらは内部からでも見づらいけれど、描かれているものの一部は見て取れた。
金堂を出た右側に石仏があるので、そちらもお見逃しなく。

この後、灌頂堂(本堂・国宝)や有名な五重塔を見て、さらに奥の院を目指した。
ここからが大変。強烈な急斜角の石段を上がっていかねばならない。しかも、かなりの段数があり、息が切れる。
ここまで来ると、霊験あらたかさも感極まる感じで、大木や眼下の景色、そして、山に流れる清流を見ているだけで、山林修行に相応しい場であると感心した。
清流近くにはシダの群落まであり、自然美でも楽しませてくれる。

奥の院には御影堂(鎌倉時代・重文)があり、ここには弘法大師42歳の像が安置されている。普段は御開帳されていないが、今年の5月9日~5月31日まで御開帳されると室生寺HPに出ていた。

仏像を観に来た室生寺行であったが、結果として仏像というよりも室生寺の全ての佇まい、金堂、弥勒堂、本堂、御影堂、五重塔含め、建物やそれをとりまく木や川、シダまで全てが室生寺の魅力であるということがよく分かった。
土門拳があれほどこだわって写真を撮った気持ちが、訪れてやっと理解できたように思う。

<2009年参考情報>
 『奥の院 御影堂 御開帳』 5月9日(土)より5月31日(日)まで
 『金堂特別拝観』 6月1日(月)より9月30日(水)まで 午前8時半~午後4時30分
 『曝涼展』 8月7日(金・立秋)【茶席有】 午前9時~午後3時
 『秘宝特別公開』 8月8日~15日 午前9時~午後4時
 詳細は室生寺HPをご覧ください。

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一村雨様

こんばんは。
私は最終日の日曜に室生寺だったのですが、一村雨さんは
土曜日に行かれたのではないのですか?

>中の如意輪観音はご覧になりましたか?
⇒ これは記事に漏れてましたね。しかと拝見しました。
  でも、如意輪観音は、三井寺の方が良かったかな。
  こちらの如意輪は真面目そうな雰囲気のお顔をされていて
  艶っぽさはなかったです。

> そうそう昨日、日本橋三越の土門拳展に出かけました。トップが室生寺でしたね。
> 十二神将の写真しっかりとありましたよ。十二体、すべてはありませんでしたが。

⇒ 何と。私は全然その記憶がないのです。
   室生寺関連の写真が何枚かあったのは覚えていて、十一面観音ってありましたよね?
   あ~でも、記憶があやしい。
   記事は早速訂正いたしました。教えて下さって、ありがとうございます!

すれ違いでしたね

私はちょうど昼のバスで帰りました。奥の院に行こうかどうか迷ったのですが、
今回はパスしました。行っていたら、きっとmemeさんと階段ですれ違って
いましたね。
金堂内に入ることができて感激しましたが、横の石仏には気づきませんでした。
灌頂堂は女人高野の本堂です。中の如意輪観音はご覧になりましたか?
そうそう昨日、日本橋三越の土門拳展に出かけました。トップが室生寺でしたね。
十二神将の写真しっかりとありましたよ。十二体、すべてはありませんでしたが。
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