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「上村松園・松篁・淳之 三代展」 日本橋高島屋

会社帰りに、日本橋高島屋で開催中の「上村松園・松篁・淳之 三代展」に行って来ました。
最近デパートの展覧会って侮れないよなぁと思いつつありましたが、この展覧会も予想以上の見ごたえで満足です。
上村松園の美しい美人画、それも未見の作品で良い物が何点か出ていたことが満足の要因と言えるでしょうか。個人的には、同じデパートでも日本橋三越より、日本橋高島屋の展覧会の方が空間も広目で照明も落とし気味(適度な配慮あり)で落ち着きます。ただし、今回は、会場そばで設営準備をされていて、うるさかったのが気になりましたが、これは運が悪かったと諦めるしかありません。

松園の作品で印象に残った作品を挙げます。
・「楊貴妃」 1922年 松伯美術館蔵
・「伊勢大輔」 1929年 
・「ほたる」 大正2年
・「待月」 大正15年 京都市美術館蔵
・「紫式部図」 石山寺蔵

これらのほとんどの作品に共通して描かれているのが「透け」感。
「楊貴妃」では御簾、「伊勢大輔」「待月」では着物、「ほたる」では蚊帳とあちらこちらで、これでもかと透けを描く技術を披露しています。
この「透け」感描写こそ、松園の卓越した技術の1つと言えるでしょう。
・・・と思っていたら、やはり「弐代目・青い日記帳」さんで、更に詳細なる解説を加えご紹介されていますので、ぜひそちらをどうぞ(私の記事の方が後なので、とっくにご覧の方も多いでしょうが)。

約40点の松園作品を鑑賞していると、同じ美人画でも鏑木清方のそれとはどこか受けるものが違うことに気付きました。松園の美人画に描かれた女性たちには、凛としたもの、気品のようなものを感じます。特に歴史上の人物には一層その思いを強く受けました。
先日、東近美の常設展で松園の「静」を拝見しましたが、これなどはまさに、その最たる作品のように思います。

「人生の花」(京都市美蔵)や「焔(下絵)」など再会する作品もあり、何度見ても良いものは良いと感じました。

これだけの画家を母に持つと、さぞやプレッシャーもかかるのではと危惧されますが、息子「松篁」は花鳥画に己の道を見出します。
彼の作品は野間記念館などはじめ、あちこちで見かけますが、今回展示されているような大作は奈良の松伯美術館で拝見して以来。
狩野派と違い、世襲制でもなく特段、母松園から指導を受けた訳でもないのに、画家を目指し、文化勲章を受賞するまでの道のりたるや、如何なる苦労があったことでしょうか。
その片鱗すら浮かびませんが、「月夜」1939年は、はっとするような美しい作品でした。

三代目、淳之は父の花鳥画をさらに単純化したように見えます。インタビューで話されていた「余白に思いを込める」という言葉が一番印象的でした。

末尾ですが、チケットを頂戴したことこの場を借りて御礼申し上げます。

*3月16日まで開催中。

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あおひー様

こんばんは。
会社帰りには松園ですよね、お互い。

> にしても、松園の作品を見た時に「ああ、いい!」って感じる気持ちはなんなんでしょうね~。
>この気持ち良さだけで、ついつい見入ってしまいます。
⇒単純に美しいもの、気品あるものに触れた喜びかもしれません。
 安定した美しさへの安心感、ほっとする気持ちみたいなのも私の場合はあるかな。
 とにかく、見ているといろんな気持ちがわき起こります。

No title

こんばんわ。
透けは確かに気になりましたが、ここまで共通して描かれているという認識はありませんでした。

なるほどです。

にしても、松園の作品を見た時に「ああ、いい!」って感じる気持ちはなんなんでしょうね~。この気持ち良さだけで、ついつい見入ってしまいます。

Tak様

こんばんは。

自分のを途中まで書いて、Takさんの記事を拝見し
驚きました。
あれ~かぶってるよと。。。
シースルー攻撃にやられました。

一村雨さま

こんばんは。

松園の美人画は女性の視点での美人画かなと。
凛とした気品も松園が、そういう女性が好きだったか
そうありたいという願望が作品に表れたのかなと思います。

No title

こんにちは。

あの透け感たまりませんね~
卓越した画力。迷いのない線。
松園が描く女性像は単に
対象が美しいだけではないようです。

No title

なるほど、凛とした気品ですか。
確かにそんな気がします。
これから、そういう観点から松園の絵を見ようと思います。
ありがとうございました。
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