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「慈しみのまなざし 関合正明展」 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館

一昨日アップした同じく神奈川県立近代美術館鎌倉館で「伊庭靖子展」を見た後、別館で「慈しみのまなざし 関合正明展」に行って来ました。

関合正明は大正元年東京の明石町に生まれ、川端画学校で学んだ後、27歳で中国に渡りました。満州で民生部の嘱託画家として働きながら、満州国主催美術展覧会で特選を受賞、一躍注目を浴びます。終戦により帰国。1947年から数年間のみ国画会に参加した後は画壇を離れ、挿絵や装丁の仕事をしつつ個展での作品発表と句集、随筆の執筆活動を行っています。
1970年の渡欧を機に、ヨーロッパ、インドネシアなどで描かれたスケッチをもとに味わい深い風景画を生み出します。晩年の1974年に北鎌倉に住まいを構え、日常の事物に目を向け、画境を深め、2004年に亡くなりました。
今回は、油彩、水彩、パステル、素描、挿絵等約170点で関合正明の画業を紹介する、公立美術館初の回顧展です。

別館での展覧会は鎌倉館に寄れば必ず立ち寄っていますが、今回は内容が濃く充実していました。
関合正明の名前も聞いたような聞いたことないような、作品も意識して拝見したのは今回初。

最初に見た「ざくろ図」1963年、「蓮」、家族(?)一人一人の肖像画(下図)の小品を見て、ぐっと惹かれるものがありました。
sekiai
「邑子像」 1976年 個人蔵

これはおざなりに見てはイケナイ。
時間はあまりありませんでしたが(この後、熱海のMOAに行ったため)、時間ぎりぎりまで作品を見届け、最後は駅までダッシュです。

サイズが1メートルを超えるような大きい作品は1点のみで、基本的には20センチ~30センチ程度でおさまる小品がほとんどです。
むしろ、私にはこれらの小品が特に気に入りました。

1980年代に植物を描いた「白紫陽花」、「野の花(十薬)」、「山枇杷」は、緑が印象的で、形態のとらえ方も彼特有のものがあります。
それらからは、優しい印象を受け、ひっそりと咲く野の花にはとりわけピッタリな雰囲気を醸し出していました。これらの作品は北鎌倉移住後のものですが、鎌倉の自宅で穏やかな日々を送っていたことまで偲ばれます。

渡欧後のフランス、ポルトガルでの風景スケッチもその土地それぞれの空の色、たとえばフランスの風景では青い空はなく、常にグレー、ポルトガルの風景では漸く青空が描かれていたり、土地土地の空や海の色、家々の壁の色が気になりました。
「エトルタの岬」は一見すると、ブラマンク風の黒い太い線を使っていて、フランスの風景にこの黒い太い線はマッチするのかななどと1人合点。

ガラスケースに入った「カット類」も好ましく、こういう細々したものが最近好きだなと、だから私の好みにこの作家さんは合ったのかもしれません。

見過ごすにはあまりにも惜しい内容です。
「伊庭靖子展」と併せてご鑑賞ください。入館料は本館、別館共通です。

*3月22日(日)まで開催中。

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はろるど様

こんばんは。
やはり、惹かれるものを感じられましたか。
全く同様です。
画像はイマイチですが、もっと素敵な作品がたくさんありました。

> 本館との微妙な距離…。残念です。
同一敷地内にあれば良いのでしょうが、でも徒歩5分、
走れば3分かからないですよ~。
もしや、行きの登り坂とカーブで目的地が見えないのが
ネックなのかもしれませんね。

No title

こんばんは。レポありがとうございます。やはり良かったようですね。私も鎌倉館で肖像画だったかのチラシか看板を見た際、何か惹かれるものを感じました。色にも特徴がありそうですね。

またどこかでの縁に期待したいものです。(それにしてもあの本館との微妙な距離…。残念です。)
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