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山梨県立美術館 ミレー館 はじめての美術館18

東京に隣接する関東地区の県立美術館で、たったひとつ行っていない美術館がありました。
山梨県立美術館が最後のひとつ。
愛知県と山梨県は直線距離にすれば、栃木や茨木より近いのですが、名古屋からだと東京まで出てまた戻るようなルートとなるため、美術館どころか山梨県にも足を踏み入れたことがありませんでした。

山梨県美は、ミレーの美術館としてその名を轟かせ、今年の1月にミレー館を新設しNHK「新日曜美術館」でも紹介されていたのは記憶に新しい所。
好機到来。特急かいじと青春18きっぷを使って、本日山梨⇒八王子⇒上野ツアーを敢行しました。

甲府駅を出てすぐに山梨県立美術館ミレー館のチケットと往復バスチケットのセット販売チラシが目に止まり、目の前のびゅうプラザで購入。通常より80円お得の960円。
80円ってまた微妙だよな~と思っていたら美術館で、購入したばかりのミレー作「眠れるお針子」のポストカードのプレゼント付でした。
山梨県立美術館は、常設展(ミレー館)と企画展はそれぞれ別料金です(セット券もあり)。通常、たとえば愛知県美などは企画展チケットで常設展も入場可能なので、ちょっと驚き。
私は企画展も見たかったので、企画展料金を追加しチケットを購入、ただし、企画展チケットは100円引きになります。

展示室は全て2階、それにしても館内が広い。私が過去行った中では静岡県美に次ぐ広さではないでしょうか。
ミレー館は別館になっている訳ではないのか、少なくとも中から普通に2階に上がるとそこがもうミレー館と称する展示室です。TVで見た通り、壁面は落ち着いた赤。
ミレーの作品には白壁より、この渋い赤壁が似合います。

・「ポーリーヌ・V・オノの肖像」 1841-42頃
今度東京都美に来るのはこの作品のはず。ミレー初期の人物画は丁寧。わずかに微笑んでいるのかいないのか。それにしてもか弱そうな女性である。

・「眠れるお針子」 1844-45年
ohariko

この作品、思っていたより良い。じっくり眺めた。ポーリーヌの肖像とは全く違う、丁寧さが別の方向に進んで、良い意味で自分の好きに描き始めた感じがする。

・「落ち穂拾い、夏」 1853年
ん、これは凄い。小さな落ち穂拾いの作品だけれど、今回のミレーマイベストはこれかもしれない。
女性達の姿が柔らかいでもしっかりと描きこまれていて、まだ暗さはなく、光を感じる。

・「夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い」 1857-60頃
羊の頭が無数に画面にある。その後ろには広大な草原が。大地の雄大さがかえって羊飼いの孤独を際立たせている。

・「無原罪の聖母」 1858年
法王の依頼で短期間で仕上げたが、「崇高なまでの美しさ」を求めた法王の意思とは違った作品になったという曰く付作品。ミレーが描いた聖母は可愛いらしくて親しみやすい存在に感じた。ミレー自身、そんな聖母像が欲しかったのではないか。

・「冬(凍えたキューピッド) 1864-65年
四季シリーズの冬を描いた作品。凍りつきそうなキューピッド。こんな作品も手掛けていたとは、ミレーのイメージが私の中でどんどん変化して行く。

まだまだ、この他何点も油彩作品が展示されていた。これだけ蒐集しているなんて、噂には聞いていたけれど、期待以上。
私はミレーの版画作品も好きで、もちろん水彩やエッチングも数点展示されています。エッチングでは「羊毛を梳く女」1855-56が良かったかな。

ミレーだけかと思いきやこれでは終わらない。
ミレーと同じバルビゾン派の作品が次の展示室でずらり。どちらの部屋も広くてゆったりと鑑賞できます。
・「木を伐り出す人々(川のある風景) 1637頃 クロード・ロラン
クロード・ロランは西洋美術館で開催中のルーブル美術館にも出展されているが、私はこちらの作品の方が良かった。ロランはイギリスでも何枚も見て、さほど関心はなかったが、この作品は構図と言い、中央の人物の着衣の色などがアクセントになり、作品がしまっていた。

・「森の中-夏の朝」 1840頃 ジュール・デュプレ
デュプレは記憶にない作家。過去どこかで見ていると思うのだけれど。。。
今回は色鮮やかで、はっとさせられた。絵が生き生きとしていて、夏に相応しい。

・「森の中の羊の群れ」 1860頃 シャルル=エミール=ジャック
羊の画家と言われるこの作家。その中でも優品でサロン出品作品である。もう、羊が生きているかのよう。草の中に色とりどりのお花が描かれているのも好感。

以下印象に残った作品タイトルと作家名のみ。
・「大農園」 ジャン=バティスト=カミーユ=コロー
・「牧草の取り入れ」 ジュリアン・デュプレ 
・「朝」 ジュール・ブルトン

他に「版画の世界-ウィリアム・ブレイクの幻想」と称し、ブレイクのエッチングが5点。
これもなかなか見られないので、嬉しかったです。

常設展はミレー館の西洋絵画だけでなく、常設展示室では春の情景を描いた近代日本画(主に地元関連作家中心)、名取春仙の役者絵(木版)、近代の洋画・水彩画も併せて鑑賞できます。
名取の役者絵とかねてから気になっている近藤浩一路の水墨画が良かった。これらは、一度にまとめて観る機会が欲しいところです。

この後、企画展「開館三十周年記念 山梨に眠る秘蔵の日本美術」に行き、大興奮。
素晴らしい内容だったので、次回の記事へと続きます。

*5月24日までの展示内容です。

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