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「山口蓬春と花鳥画の世界-コレクションに見るその移りかわり-」 山口蓬春記念館 はじめての美術館19 

明後日22日(日)までと会期終了が迫っている展覧会をひとつ。
日本画家であった山口蓬春の記念館に行って来ました。
山口蓬春記念館のホームページはこちら
場所は、神奈川県の葉山。神奈川県立近代美術館葉山館と道路を隔てて反対側の坂を上ってすぐです。バス停を降りて、ここでいいの?と思うような細い路地を進んで行くと、ガラス製の看板が見えてきます。
そこはもう別天地。どなたかの別荘か庵といった風情。
元々蓬春が実際に住んでいた家を美術館として開放しています。庭は広くはありませんが、様々な植物があって、四季折々の風情が楽しめそうです。

靴を脱いでスリッパに履き替え入館。係の方から、「蓬春に関するビデオをご覧になりますか?」とお声がかけられます。約15分と適度な長さで蓬春の経歴作品の変遷がまとまっています。緑茶まで係の方から出していただけるので驚きました。他ではない家庭的な雰囲気が良いです。

今回は蓬春の作品というより、彼が所有していた絵画作品の展示が中心。
特に中国絵画が数点あったので、意外な喜びでした。
・「八哥鳥」 作者不明であるが、これが状態もなかなか良く、見ごたえあり。
・「鳩梅図」 呂記 
・「翡翠」 林良 この人は書もやるのではなかったか?

日本美術でも驚きの作品群。
・「雁図」 狩野尚信
・「十二ヶ月風俗図」 伝・土佐光吉 重文
・「飛鴨図」 尾形光琳 酒井抱一箱書
・「櫻草の圖」 菱田春草
とりわけ素晴らしいのは、土佐派の筆による「十二ヶ月風俗図」。
これと、前述の中国絵画を見られただけでもう大満足。月ごとの行事を土佐派らしい繊細な筆使いで表現。華麗な色彩と相まって、ことに着物の描写は細かい。

2階では画伯が使用していたアトリエがあります。
ここは東京藝大で同窓だった吉田五十八の設計です。今度は建築として見るべきところが満載。
ド素人の私でもその広く高く切り取られた窓(全て引き込みできる)が、いかに素晴らしいか分かります。
また、収納やインテリアにも要注目。私は座の低い椅子が上手く使われていることにも感心しました。
正坐は疲れる、でも背の高い西洋椅子も日本画を描くには適していないように感じるのですが、この椅子ならピッタリ。
室内はカーテンで半分光を遮っているものの明るく、にもかかわらず林良の「蓮池鷺図」(明時代)、これが複製ではない!を展示しているので、大丈夫なのかとこちらが心配になったほど。
他に、蓬春の中国絵画の模写作品、狩野尚信「蘭」なども展示されています。

反対側の棟の2階には旧アトリエがあり、こちらからは葉山の海が見え眺望抜群。
こんなところで、日向ぼっこしつつお茶を飲みたいと誰もが思うのではないでしょうか。

鎌倉から葉山は一駅。葉山に来た折には、ぜひ立ち寄りたい隠れ家のような美術館です。

*3月22日まで開催中。3月27日からは「山口蓬春・絵の秘密」が始まります。

<山口蓬春記念館>
・開館時間  10:00~17:00(入館は16:30まで)
・休館日  ・毎週月曜日(ただし、祝・休日の場合は開館、翌日休館)、祝日の翌日(ただし、土・日曜日は開館)、展示替え日、夏季館内整備日、年末年始
所在地 〒240-0111 神奈川県三浦郡葉山町一色2320
・TEL 046-875-6094
・交通  JR横須賀線・湘南新宿ライン「逗子駅」より京浜急行バス3番乗場又は京浜急行線「新逗子駅」南口2番乗場より「海岸回り葉山行(逗12)」「海岸回り福祉文化会館行(逗11)」にて約18分「三ヶ丘(さんがおか)・神奈川県立近代美術館前」下車徒歩2分。
※駐車場はないので、ご注意ください。

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