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「花鳥」 東京国立博物館東洋館8室

近頃、東博の東洋館8室が気に入っている。
昨日アップした「法帖と帖学派」特集の隣には中国絵画のコーナーがあって、書と併せて東博訪問楽しみのひとつになっている。

今回は宋から中華民国の花鳥画を集めて展示し、宮廷画家、在野の職業画家、文人画家たちによる多様な中国花鳥画の世界を展覧している。
作品の画像の一部と展示作品リストはこちら

重文の「四季花鳥図(春)」呂紀筆(明時代)はこの季節らしい作品ですが、もう1枚重文が。
「蓮池水禽図」伝顧徳謙筆(南宋時代)。
現存する大幅の蓮池水禽図の最優品だということは、この記事を書くにあたって今知った。
どおりで。
何しろ、蓮の葉の虫食い部分までしっかり描かれていて、かの伊藤若冲も、もしかしたらこの作品、もしくはこの作品に類した作品を見たのかもなどと想像は膨らむ。

あと2枚、とびきりのお気に入りがあった。
・「藻魚図」伝景初筆(明時代) 重要美術品
これは構図がとても面白い。左上の小花のような淡い水色の模様がアクセントになっている。
左下に海藻、蟹や魚たちが上に下に泳いでいる。楽しい作品で、静嘉堂で見た渡辺崋山の「遊魚図」を思い出したけれど、こちらは更にデザイン的な気がする。

・「双家鴨図扇面」 うん冰筆 清時代
これは名品という点より、あまりにもラブリーだった。鴨の顔が可愛すぎ。

名品と言えばあと2点
・「芦鵜図」 林良筆 明時代
林良の名は、中国絵画に関心を持つようになってから、よく見かけるので私にも記憶がある。
芦を描く筆さばきはさすが。下草の雑さも計算されている。

・「花卉図」 趙之謙筆 清時代 4幅
中国近代画を代表する作品のひとつ。南国風の題材を扱っていて、それぞれ、サボテンや棕櫚などの植物が明るい色使いを使って描かれている。明らかに近代の香がした。

東洋館は2009年6月8日(月)より当分の間、耐震補強工事のため休館してしまうのが寂しい。休館中は、2009年8月4日(火)より表慶館などで代替の展示がされるようだけれど、確実に規模は縮小。
アジアの仏像や中国、韓国陶磁器も好きなので、リニューアルオープンが待ち遠しい。


ところで、今回も東博の常設は凄かった。
この後行った本館では、特集陳列「酒呑童子」が行われていて、「酒呑童子」の物語を描いた様々な作品を比較する試みはとても見ごたえがあった。
「酒呑童子絵扇面」室町・安土桃山時代の36面全部は、登場人物の様子や物語の内容が面白くて紙芝居を見ているよう。
異なる絵師による同じ場面の作品では、探幽のものが私の好み(除く扇面⇒これは抜群)で、
自分の好みの作風まで再認識してしまった。
この特集展示だけで、30分以上かけた気がする。

何も知らずに本館に行ったので、危うくこんな面白い特集を見逃す所だった。危ない危ない。
帰宅したら、「弐代目・青い日記帳」のTakさんが記事にされていて「これ、今見たところ~」と復習。
岩佐又兵衛「伊勢物語 鳥の子図」(4/19までの公開)も出ていたけれど、これもぎりぎりセーフで間に合って、ほっとした。

*「花鳥」は5月10日までの展示です。特集陳列「酒呑童子」は4月19日に終了しています。

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酒呑童子 【東京国立博物館】

ご注意。今回は刺激の強い残虐な絵の写真が含まれております。 結構グロいので、苦手な方はまた明日いらしてください^^; 阿修羅展→カルテ...

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21世紀のxxx者さま

こんばんは。
休館前に、ぜひじっくり東洋館のお宝をご鑑賞ください。
日本の美術だけでなく、東洋美術も良い物が揃ってます。

No title

こんばんわ
いつも東洋館まで回る前に体力が切れてしまって、そんな面白い展示をやっていたとは不覚です^^;
酒呑童子は私も観てきましたが、物語を含めて色々と衝撃でしたw 日本美術は懐が広いですね。
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