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「ゴーギャン展」 名古屋ボストン美術館

ゴーギャン

名古屋ボストン美術館で4月18日から始まった「ゴーギャン展」を見て来ました。
名古屋ボストン美術館は今年の4月に開館10周年を迎えました。
その記念すべき年に選ばれたのは、ゴーギャン屈指の傑作≪我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか≫1897-1898年ボストン美術館蔵の日本初公開を実現。
名古屋の「ゴーギャン展」公式HPはこちら

東京国立近代美術館でも7月3日から「ゴーギャン展」が開催され、この名作は名古屋の後、東京へ向かいます。ただし、展覧会の内容は名古屋と東京では異なります。
東京展の公式HPはこちら

展示内容は作成年代順に第1章から第6章までを約40点展観しています。

第1章 ブルターニュ以前のゴーギャン
ここでは、2点「オスニー村の入口」1882-1883年、「森の中」1884年(ボストン美術館蔵)でピサロやセザンヌなど印象派、後期印象派作家の影響を受けている作品を紹介。
しかし、この後1996年「水浴の女たち」(西洋美術館蔵)では既にゴーギャンらしさを人物などで感じます。
 
第2章ブルターニュでのゴーギャン
ポーラ美術館、ひろしま美術案など国内美術館からお借りしたゴーギャン作品を6枚展示。
ここでは「恋せよ、さらば幸福ならん」1889年(ボストン美術館蔵)に目が覚めた。タヒチへ赴く以前の作品だが、力強い木彫でむしろ絵画よりゴーギャン本人のエネルギーを感じたほどです。
プリミティブで、ゴーギャンの野生への強い思いを想起させます。

第3章 最初のタヒチへの旅
「真珠のついた偶像」1892-93年(ひろしま美術館蔵)のブロンズ像は、やはり絵画より今回強い印象を受けます。タヒチという大地、風土、人物たちからの影響は、油彩作品より強く感じます。
ここでは、ドガが所蔵していた「イア・オラナ・マリア」1894年という水彩も見どころ。

第4章 フランスへの帰国 『ノアノア』版画連作
一旦フランスへ帰国し、 『ノアノア』版画の連作を開始。
ボストン美術館蔵と岐阜県美術館蔵の版画作品を同じ場面で比較します。
作家自身の自刷りとルイ・ロワ版との違いも楽しめます。
1点だけですが、一番後に刷られた娘ポーラによるポーラ版があり、これは前述2つの版とはまた違った味わいがありました。

第5章 我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか 
目玉作品は登場!
最近よく見かけるひな壇も設置されて近づいてもよし、少し離れてひな壇から見るもよしとなっています。
≪我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか≫(タイトル長い!)は相当大きい作品なので、今回このひな壇は有効でした。
左横には、本作品の解説が図解式で行われているので、こちらを読んでから見落とした部分を再度よく見ると自分では気付かなかった点が見えてきます。
ゴーギャンはこの作品を苦境の中、自身の感情を全てぶつけるようにこの作品を描きました。
まさに、渾身の一作。人間の一生を見ているようです。

第6章 タヒチからマルキーズ諸島へ
ここで、素晴らしい木彫作品が2点。戦争と平和シリーズの「戦争」、「平和」1901年(ボストン美術館蔵)です。
前半の木彫とこれら戦争と平和シリーズが大作を除けばもっとも印象深い。ここでもゴーギャンが繰り返し使用するモチーフが使われています。


結論から申し上げると目玉は≪我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか≫のみかもしれません。
国内のゴーギャン作品は既に見ているものが多く、初期の作品を中心にボストン所蔵のものが目新しいですが、油彩としてはいまひとつ。
昨年の名古屋市美で開催された「モネ展」に近い構成でした。あちらは、マルモッタン美術館の「印象-日の出」が目玉で、他は国内所蔵作品でした。

大作以外ではボストン美術館の木彫作品が良かったです。

残念ながらやや絵画作品が物足りず、画業を振り返るには苦しい気がしました。構成や展示方法は良かったので、予算の壁があったのでしょう。
岐阜県立美術館所蔵の版画作品ばかりが目立っていたようにも思います。
東京展の「ゴーギャン展」公式HPを見ると、こちらはこの他にも各国美術館からゴーギャンの名作を借り出しているようなので、東京展に期待しましょう。

名古屋ボストン美術館ではゴーギャン展と同時開催で「ノリタケデザイン100年の歴史」を開催しています。「ゴーギャン展」のチケットで追加料金なしで鑑賞可能と大変お得。
私はむしろこちらの「ノリタケデザイン100年の歴史」の方に感動してしまいました。過去見た洋食器系展覧会の中で、昨年のハマヤキ並みかそれ以上にヒットでした。
こちらの詳細はまた別途。

*6月21日まで開催中。

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