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「日本の美と出会う-琳派・若冲・数寄の心-」 日本橋高島屋

hosomi

日本橋高島屋で開催中の細見美術館開館10周年記念展「日本の美と出会う-琳派・若冲・数寄の心-」を見て来た。

毎度のことながら、会社帰り平日夜に行ったのだけれど、いつもと違っていたのは入場料半額のトワイライトサービスが今回はないこと。これは、誤りでした。18時以後入場ならいつも通りトワイライトサービスあり!再訪予定の方はご利用ください。(09年6月11日修正。謹んでお詫び申し上げます。)しかし、私は幸いにもチケットをさる方に頂戴していたのでそちらを有り難く使わせていただいた。

予想していたより場内は空いていて、これは毎度のことながらゆったりじっくり作品を鑑賞できる。
出品作品は約90点。デパートでやる展覧会、ことに高島屋さんの展覧会は侮ってはいけない。
リストは当然準備されていないが、アートブログ界の大御所「弐代目・青い日記帳」様が全作品タイトルと作家をメモしてアップするという偉業をされていらっしゃるので、そちらをご高覧いただければと存じます。

さて、細見美術館は名古屋に住んでいた時から何度も何度も通っている。細見美術館と言えば、やはり琳派と若冲、そして根来塗コレクションが真っ先に浮かぶ。今回はその琳派や若冲などを中心とした所蔵品展。細見は仏教美術の分野でも素晴らしいものを持っているけれど、今回仏教美術系の作品はひとつもなかった。
元々細見に行くきっかけになったのは若冲で、そのため若冲や琳派がらみの作品は結構見ていたつもりだったけれど、記憶にないものも結構あった。

印象に残った作品は以下。

・俵屋宗達・本阿弥光悦「萩薄下絵和歌書扇面」
・俵屋宗達・本阿弥光悦「忍草下絵和歌色紙『郭公』」
冒頭でいきなり琳派の祖を持って来ました。
宗達・光悦のゴールデンコンビの作品。殊に扇面にはほれぼれします。光悦の書と宗達の絵の絶妙なマッチング。

・渡辺始興「白象図屏風」
今回のマイベストはこの白象図屏風。ん?始興ってこんな絵も描いていたの的な驚きで一杯になった。寸詰まりの白象が妙に可愛い。宗達の杉戸絵を思い出す。真似ちゃったのかな?

・伊藤若冲「踏歌図」
この1枚だけは見た記憶が全くなかった。でも、また忘れてしまうかもしれない。

・池大雅「児島湾真景図」
・中村芳中「初夏山水図」
大雅と次にブレイクしそうな琳派の芳中の風景画。どちらも個性的で面白い。

・「江戸風俗図巻」
1996年の千葉市美開催「珠玉の日本美術-細見コレクションの全貌とボストン、クリーブランド、サックラーの話題作」展図録によれば、同展で山東京伝≪人物図巻≫とされているものと同じ作品。
箱入娘から深川女郎、芸者などなど様々な江戸の男女を描いた風俗図巻である。
肉筆浮世絵風の絵巻。

・「四条河原図巻」
江戸風俗図の向いにあったガラスケースの絵巻はこれだったか?作品名を勘違いしていたらごめんなさい。
あちこちで行われている余興や出し物を絵で見せる。鷲が人間と同じ大きさで描かれていたのには笑った。サイズ無視。

・浮田一「やすらい祭・牛祭図扉風」
何とも味のある作品で、妙に印象に残って何度も見直した。この画家はもう少し追っかけてみたい。

・単庵智伝「梅花小禽図」
・仲安真康「虎渓三笑図」
ここで室町時代の水墨画優品に出会えるとは嬉しい。いずれも重要美術品で、前述の千葉市美図録にも掲載されている。本物を見たのは初めて。眼福。

焼物や根来塗も名品がお出ましになっていた。

・志野茶碗 銘「弁慶」
・志野宝珠形香合
・志野幾何学文銚子
志野焼はあまり私の好みではないのだが、志野の名品!と思わせたものが上記3点。
特に香合はハマグリのような愛らしい形。

タイトルが不明だが、釘隠しと木製の温器が工芸としては素晴らしかった。釘隠しを活かすために外側の木製入れ物を特注している所が泣かせる。

・根来亀甲文瓶子
・根来蓬莱文?瓶子*作品名はきっと違う
根来塗の中でもこの2つがとりわけ好き。室町時代の根来塗は時代を経てここまで枯れた美を醸し出すのか。タイトル不明の瓶子は鶴の絵柄が素敵だった。

細見家三代に亘るコレクション。しかと堪能させていただいた。

*6月15日まで開催中、19時半まで入場必要。最終日のみ5時半までの入場となります。
<巡回先>
JR名古屋タカシマヤ 12/28~2010年1/11
名古屋展も行ったりして・・・。

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はろるど様

こんばんは。
これだけ見られて400円だったら超お得ですよね。
再訪されるお気もちも分かります。

何度も通っていても、まだまだ観てない作品があるなぁって
感心しました。

No title

こんばんは。細見の名品展に相応しい内容だったかもしれませんね。90点もあるとは思わず、嬉しい悲鳴をあげてしまいました。

>入場料半額のトワイライトサービスが今回はない

私が行った当日(土曜)にお聞きしたところ、確かに「半額になります。」と仰っておられました。(私自身は6時前だったので正規料金で入りましたが。)ひょっとすると係の方で対応が違ったりするのかもしれません…。

もう一回行ってきます!

とら様

徳川美術館は、地下鉄・市バス1日乗車券を入場券購入
窓口で提示すると入館料が200円引きになります。
1日乗車券は、土曜日曜は「ドニチエコきっぷ」として600円で
地下鉄駅窓口(券売機では扱ってない)で購入できます。
ぜひ、名古屋の美術散歩を楽しんでいらしてくださいね。

No title

早速のご指南ありがとうございます。
徳川美術館の青磁はinvitingです。
仕事の合間を縫って美術散歩してきます。

とら様

こんばんは。
来週の名古屋でいろいろ調べてみました。
とら様のHPで過去に行かれた美術館も確認した結果、
私のお薦めは
・徳川美術館 
⇒ 企画展が面白そう。
・豊田市美術館 
⇒ 未踏の地?現代アートの展覧会ですが、建物と所蔵品見るだけでも行く価値あります。
地下鉄鶴舞線が豊田市まで直行してますので、意外に樂。
そこからはタクシーまたは徒歩15分弱です。
・愛知県美術館 常設展 
企画展は都美開催のアーツ&クラフツ展なのでパスして常設だけいかがでしょう。
・昭和美術館
茶道具展。私も一度も行ったことがないのですが、次回初訪問予定です。
・古川美術館 
地下鉄東山線池下駅徒歩3分、地元若手の日本画展開催中。
・愛知県陶磁資料館 
「美在掌中 中国の小さなやきもの」を開催中。
名古屋市からはちょっと遠いです。最後の最後に時間が余れば。

*岡崎市美術博物館のシスレー展は昨年の大丸東京の巡回です。
間違って行かれませんように。私は再訪して痛い目に遭いました。

では、お気を付けて!

No title

こんばんは。若冲と根来が良かったですね。

ところで金土日と名古屋なのですが、ゴーギャン以外にお勧めありますか?

mizdesign様

こんばんは。
写したにしては縮んでましたね。面白い。
ところで、この展覧会も平日夜間は半額で入場できましたか?
係の人に伺ったら今回は半額はないとおっしゃってたのですが。

白象

こんにちは。
白象図は確かに養源院の杉戸絵を連想しました。
琳派を学ぶ一環で写したんでしょうか。

一村雨さま

高島屋の展覧会はヒット続き。
田渕俊夫展から始まり、細見美術館展まで
へたな美術館より余程充実しています。

更に美術画廊Xでは旬な現代作家の個展も
開催しているので一粒で二度美味しい。
また地下1階の食品コーナーの充実度も食生活の
貧しい私には心強い味方です。
チケットは東京駅近辺の金券ショップで販売していますが
会期末では既に売り切れしていることも多いです。
カード作った方がお得かも。

No title

高島屋にはここのところ、通いづめです。
カードを作ろうかとまじめに思ってきました。
それにしても、素晴らしい展覧会でしたね。
細見美術館ってまだ開館10年しかたっていなかったのですね。

あおひー様

こんばんは。
名古屋は遠征というより、帰省ですからね(笑)。
若冲は沢山ありましたね。
あれだけ見られて800円はお得です。

No title

若冲にばかり意識がいってしまいました。
東京でこれらの作品が見られるのってなんだか変な感じです。

memeさんならきっと名古屋も遠征しちゃいそうですね~。
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