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「ヨーロッパの工芸とデザイン アール・ヌーヴォーから現代まで」 東京国立近代美術館工芸館

今日は、前回観ることのできなかった東近美の「ヴィデオを待ちながら」展の作品のために再訪。最終日だったが、前回と左程変わらぬ人の入り。
観たかった作品、「事の次第」(これは本当に傑作!)、フランシス・アリスの2本、ロバート・スミッソンの「スパイラル・ジェッティ」を全部通して観たら、それだけで2時間を経過していた。
恐ろしい展覧会である。

本題に戻る。午前中にヴィデオ展を観て、アクアでランチ。その後工芸館へ向かう。
本日は東近美の常設は無料観覧日。よって工芸館も無料だった。
「ヨーロッパの工芸とデザイン」と題した所蔵作品展が行われている。いつもながら丁寧な作品リストが準備されていて、解説も分かりやすく好感が持てる。

以下、展覧会構成と簡単な感想です。
Ⅰ.クリストファー・ドレッサー
これは作家の名前。この人が工業化デザイナーの魁として19世紀後半のイギリスで活躍。
≪植物・虫模様線刻ティーセット≫1879年など、アール・ヌーヴォーのはしりを思わせる。
≪小花模様のティーカップセット≫も愛らしい。ぐっとシャープなクラレット・ジャグなどどこかで見たようなデザインで、これはこのドレッサーのデザインだったのかと学習する。
陶器も手掛けているが、こちらは感心せず。

Ⅱ.アール・ヌーヴォー、アール・デコ、バウハウス
3つまとめて紹介しちゃうというすごい構成。ミュシャのポスターやアアルトの椅子、ピエール・シャローの名は初めて知ったが、この人の家具(チラシ表紙)は好感が持てる。ホテルに置いても良さそう。
ジャン・デュナンの≪栗の木≫1922年の色漆パネルがとても美しかった。デュナンはアール・デコ?
作品が混在していたため、素人には分かりづらかった。
後半はバウハウスからロシア・アヴァンギャルドにつながるようなクローディウ・リノシェ≪飾り皿≫1920年、≪渦巻文飾皿≫1925年、チャーシニクの皿などが展示されていた。

Ⅲ.イギリスの近代陶芸
このコーナーが私にとって今回のハイライトであった。イギリスの近代陶芸と言えば、バーナード・リーチ⇒ルーシー・リー、ハンス・コパーらの作品が展示されていた。
あの21_21デザインサイトでの消化不良なルーシー・リーの展覧会後、やっとま近で作品をじっと見ることができた。感無量。来年の国立新美術館でのルーシー・リーの展覧会チラシが早くも用意されていたが、ハンス・コパー展も今年の9月兵庫陶芸美術館を皮切りに全国を巡回する。

バーナード・リーチでは、≪蛸図大皿≫1925年。
tako

この皿にゆでだこを一匹まるっと置いてみたい。
ハンス・コパーは、土器のような陶器の質感がたまらない。この人は色というより造形と質感で勝負してくるが、ルーシーとはまた違う魅力があって素晴らしい。ぜひ、回顧展も拝見したい。
今回の作品では≪卵形花瓶≫1966年、≪長首扁壺≫1966年、≪キクラデス・フォーム≫1972年など晩年近くの作品が気になった。

ルーシー・リーはガラス製のボタンあり、コーヒーセット、鉢、花瓶と約10点で堪能させてもらった。どれもこれも連れて帰りたくなる器である。
≪ピンク象嵌小鉢≫などの鉢類に特に魅せられた。どれも一つとして同じものはなく、色合いが美しい釉薬研究成果の見事な結実。

Ⅳ.ヨーロッパの現代工芸
ここからは現存するヨーロッパの作家による工芸作品。何だか訳が分からないオブジェが多かったようにも思うが、中でサーラ・カローネの≪花器≫1987年≪皿≫1990年が良かった。
また、ここでは碧南市藤井達吉美術館の人形展で見たアクセル・ルーカスやシルヴィア・ヴァンケの人形に再会。工芸館でも人形展をぜひ開催していただきたいものだ。まだ見ていないお人形が収蔵庫に沢山眠っていそう。
ウヴェホイケンフレルスとユルゲン・ペペルの≪バレリーナ2≫がピンクで愛らしい人形だった。
2人組で人形作り、珍しいのではないか。

*6月28日(日)まで開催中。

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舞さま

はじめまして。
コメントありがとうございます!
リノシェで検索をかけられるとは、確かに出て来た結果は
私の拙いこの記事を含めて数件でした。

京近美の展示行ったら、記事を頑張って書いてみます。
ぜひ、今後ともよろしくお願いいたします。

はじめまして

リノシェで検索してお邪魔しました。14日に工芸館とニューオータニ美術館のバーナード・リーチを見てきたところです。リノシェのあの2つの作品、とても惹かれまして。

京都は両親の出身地で、弟が現在住んでいるのですが、駅の伊勢丹美術館しか行ったことがありません。モダニズム・・・見てみたいですね。

遊行七恵さま

ニューオータニのリーチ展覧会は7/5まで開催されているので
まだ、行ってませんが予定には入れています。
行ったら、記事書きますね。
ところで、来週の土曜に京都・大阪に行こうと思っています。
最大の目的は京近美の「モダニズムの京都展」。
絶対観たいです。
巡回ってないですよね、きっと。

No title

こんばんは
工芸館の所蔵品はアールヌーヴォーもデコも、いいものが多くて好きです。
もちろん新和風もまた。
リーチの蛸、可愛いです♪それで思い出しましたが、ニューオータニでリーチの動物をデザインした陶器展がありましたが、行かれました?行きたかったのですが行きそこねたわたしです。

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