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東京国立博物館 6月7日鑑賞記録

前回東洋館に続いて、本館へ向かう。
その前に東洋館第8室では「仏教絵画」でも数点好きな作品が見つかったので、先にそちらを記録しておく。
・四睡図 平石如砥、華国子文・夢堂曇あ賛 元時代 重文
何とものどかな水墨画。虎が寝そべってまどろんでいる。その虎を枕にして男?牧童?も一緒にお昼寝中。良いなぁ。人物も虎もしごくかわいい。朝鮮の民画を思い出す。

・観音図冊 明時代
観音の様々な様子を28もの図画で描いたひとつの巻物。紺地に金泥で描かれた線が美しい。観音も申し分なく美しい。欲しい。

・五百羅漢図巻 明~清時代
今回は十六羅漢図<第六尊者>北宋時代(国宝)や南宋時代の十六羅漢図4点(重文)がメインだったと思う。もちろん古きものの価値は認めるが好きかどうかは別。北宋時代の国宝羅漢図はやはり相当傷みが激しく、描かれているものが判然としない。
ところが、この五百羅漢図は下絵なのか黒単色で描かれているが、マンガチックでもある、煙から龍が飛び出していたり、五百羅漢の姿は神々しいというより、むしろ庶民的で親しみやすい。


さて、本題に戻る。
今回の本館平常展示の様子は「はろるど・わーど」さんが素晴らしい画像と共に案内されているので、ぜひ一度ご覧になってみてください。
後追いになりますが、ここではマイセレクションでお気に入りを数点ご紹介。

展示室単位で考えると今回のベストは7室の屏風と襖絵 ―安土桃山・江戸が全部当たりだった。
この7室は今回と同じく3点ほどの屏風や襖絵が展示されているが、その全てが素晴らしい!好き!というようなことはめったとない。1点、2点目玉があればという印象を持っていたが今回は違う。

・雨宿り図屏風  英一蝶筆  江戸時代
この一蝶の屏風は6月に相応しい画題。雨の様子や人物描写が情緒あり、じっと見ていたくなる。

・ 厳島遊楽図屏風 筆者不詳  江戸時代 17世紀
舟木本洛中洛外図屏風に似る所があると解説にあったが、これは面白い。もうことこまかに見ていたら軽く15分以上経過して、閉館近くなっていたので慌てた。
鴨や人々の遊びの様子、鹿も登場。見どころ満載なうえに、絵もなかなか。

・歌舞伎図屏風 菱川師宣筆  江戸時代 17世紀
最後を飾るのは菱川師宣。この前日に千葉市美で菱川師宣の浮世絵に魅せられていた所だったので、桃山最後の雰囲気を屏風絵で堪能。
毎度気になるのは、女性陣の髪型や着物のあでやかさ。この粋な感じが桃山なんだよな~とやはり桃山から江戸に入る頃の屏風絵は昨年のたばこと塩の博物館「近世初期風俗画 躍動と快楽」以来すっかり気に入っている。

他には、
・宇治蛍狩図  酒井抱一筆
この作品、琳派展にも出ていなかったはず。こんな隠し玉を出すあたりが心憎い。青々とした背景と小さな蛍が映える。

・竹図 池大雅筆
大雅の小さめの水墨作品。さりげないけれど、上手い。

探幽の山水図も出ていたようだが、どういうわけかあまり記憶にに残っていないのは、その前に見た7室の屏風絵で頭が朦朧としていたせいかもしれない。

最後1階に戻り近代美術コーナーへ。
・焔(ほのお)  上村松園筆 大正時代
honoo

遠くからでもその妖気がガラスケースからはみ出している!
怖いけど美しい。源氏物語六条御息所の生霊を描く。着物に描かれた蜘蛛の巣が怨念を象徴している。愛情が強すぎるとクモの巣になっちゃうの?
怖いけど美しいというのもなんだか悲しい。
下絵しか見たことがなかったけど、本作を見られて大満足。
「焔」は今週日曜6/14までの展示です。18室をお見逃しなく!

*東洋館の展示は終了しています。特に記載のない作品は7/12まで展示。

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「平常展 - 雨宿り図屏風(英一蝶)他」(2009年6月) 東京国立博物館

東京国立博物館(台東区上野公園13-9) 「本館平常展(7~8室) - 屏風と襖絵、暮らしと調度、書画の展開 - 」(2009年6月) 屏風と襖絵、書画の展開:6/2~7/12、暮らしと調度:5/19~8/2 日本美術関連としては過去最多の入場者を記録した阿修羅展(92万6172名)が先日

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はろるど様

屏風室は、国宝室よりオーラ出てましたよ、間違いなく。
す~っと吸い寄せられましたもの。

東博常設は、毎回どこかで何か驚かされます。
東洋館ファンとしては休館がとてもさびしいです。

No title

こんばんは。記事中でのご紹介をありがとうございます。
実は何気なく見てきたのですが、あまりにもの充実ぶりに驚き、
慌ててカメラを取り出して撮ってきました。
今回の屏風室、まるで国宝室のようなオーラがありましたね。

>こんな隠し玉を出すあたりが心憎い

どこにあったのでしょうね。
図版を含めて初見だったので、思わぬ出会いに嬉しくなってしまいました。

阿修羅も終わったことなので、しばらくはひっそりとした東博を楽しめそうです。
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