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「neoteny japan ネオテニー・ジャパン-高橋コレクション」 上野の森美術館

neoteny

遅ればせながら、と言ってもまだ会期終了まで一ヶ月もある!、上野の森美術館で開催中の「neoteny japan」へ今夜行って来た。
仕事帰りに寄ったので、入館は18時40分頃だったと思うが、予想外に時間がかかり結局最後はやや駆け足鑑賞になってしまった。これから行かれる方は鑑賞に1時間半はみておかれた方が良いと思う。展覧会テーマは「ネオテニー(幼形成熟)」となっているが、内容とテーマの関連性については判然としなかったし、敢えてテーマをこしらえなくても良かった気がする。

出品作家33名のうち、作品は見たことがなくても名前も知らないという方は一人もいないという驚異のラインナップ。全作家中、1959年生まれの奈良美智さん、小川信治さんが最ベテランで、逆に最若手は、1978年生まれの工藤麻紀子さん。
意外や意外、鴻池朋子さんは1960年生まれ(女性の生年を語るなんて失礼かもしれないが)だったとは知らなかった。2000年にアーティストとしてデビューしたそうなので、誤解していた。

さて、未見の作家さんを中心に印象に残った作品を振り返ってみる。
<未見作家さん編>
・池田学
この人の作品はずっとずっと見たかった。ミヅマアートギャラリーにはいまだに行ったことのない私。必然的にミヅマ扱いの作家さんによる作品は未見が多い。
ついに、この上野で対面したが噂に違わぬ驚異の描写力と構成力と想像(創造)力に目を見張る。この方の作品に私は10分以上張り付いていたと思う。
≪興亡史≫2006年
本展マイベスト☆
これを完成するのにいったいどのくらいの歳月をかけたのか。1年いや2年はかかってるのでは?
塗り残す方が、塗りつぶすより困難なのではないだろうかと思った。それほどまでに細いペンで描いた線で画面は覆い尽くされている。ペン画と言うと、通常黒インクをイメージするが、池田学作品はカラーインクを使用しているので、色とりどり。紅葉から桃、桜?に至るまで多色で空想の世界を描ききっている、まさに池田風九龍城であった。
細かに見て行くと、サーフィンしてる人がいたり、滝に、ゼロ戦、モチーフは大きさや筆法は全く異なるが三瀬さんぽい。ただ、三瀬さんのようなカオス感はなく、これだけ沢山のモチーフを1枚におさめきった所が凄い。下描きなしで書き進めるとプロフィールにあったが、一つとして迷いがないのか。迷った所は線で潰されているのか、それさえ鑑賞者には分からない。

≪領域≫2004年
ダイビングで見た海中風景そのもの。海が懐かしくなってしまった。しばらく潜ってないなぁ。。。

・鴻池朋子
この方もミヅマ扱の作家さん。そして、来月から新宿の東京オペラシティアートギャラリーで個展が予定されている。今年話題の作家さん。
立体、平面、映像と表現手法が異なる3作品が展示されていた。立体が一番良かった。
≪惑星はしばらく雪に覆われる≫2006年
ガラスの破片とジルコニア?らしきもので制作された狼。ちょっと期待していたのとは違った。尻尾の先についていた小さな赤のてんとうむしに気付いて、面白くなった。

映像≪mimio-Odyssey≫は、悪くはないけれど、面白いかと言われると・・・かな。

・池田光弘
この方の絵画は見たことがあるかもしれない。でも強く残っていないので未見扱いにする。
何だか後に残る不思議な世界観を油彩で展開。2点出品されていたが、いずれもタイトルなし。SHUGOARTS扱いの作家さん。ギャラリーには何度か行っているのでやはり1度は見ているか?
ちょっと追っかけてみたい。

・村山留里子
現在、山本現代で個展開催中。そして、こちらも来月開催予定の東京都庭園美術館の次回展覧会「ステッチ・バイ・ステッチ -針と糸で描くわたし-」に参加予定。
作品は本当に今回初めて拝見した。服飾系アートである。
最初はド派手~と思って眺めていたが、≪ガラス亡霊夫人≫2006年でうっと来た。気持ち悪くなったのではなく、「あ、良いかも~」的感動です。前述の鴻池作品とは違うガラス使用の作品。
新作が楽しみである。

・工藤麻紀子
もわもわっとした線。お絵描き風といったら失礼かな。好みではない。

・三宅信太郎
この方も見たことあるような、ないような。
≪夢工場の逆襲への新たなる挑戦≫2002年
巨大な等身大人形4体他。しかし、これはあまり感心しなかったので、また忘れてしまうかもしれない。

・Mr.
どうも村上隆のもとで修業したというカイカイキキ所属作家。名前だけは何度かという典型。やはり、この手の作品は苦手。

<既に作品を何度か拝見している作家編>
・青山悟
赤坂以来2度目の出会い。
≪校庭(西)≫≪校庭(東)≫いずれも2004年≪Ring≫2005年、以上3点出展。刺繍が上手い人は大勢いるかもしれない。でもこの作品は手芸って言わないよね、やはり。手芸とアートの境界って何だろう?と考えてしまった。

・秋山さやか
やっぱり好きです、秋山さんの作品。現在Higureで開催されている個展の作品は大きいものですが、こちらの展示作品はちんまりしていた。その分展示作品数は多い。
ベルリンのあるくシリーズと近作の上野恩賜公園編を比較すると、やはり変化の足跡がよく分かる。
この後、Higureに完成品を見に行きたかったけれど8時を過ぎたので、今夜は断念。

・伊藤存
≪よだれのきらめき≫2001年
こんなに大きい作品もあるのね~。先日タカ・イシイ・ギャラリーで個展「四月バカ」を見たばかり。
こっちの方が良い。布のピンク色とステッチの色合いがマッチしていて、遠くから見るとだまし絵なの?と思えてくる。

・できやよい
できやよい作品の中でも、珠玉の出来栄えと思われる作品が3つ。何度も見ているのに、過去これら3作は見た記憶がない。今まで見たでき作品の中で、一番良いかも。

・小林孝亘
≪Dog≫1998年
作品集にこの≪Dog≫は掲載されていただろうか?こんなに、鼻の頭が大きいのは見た覚えがない。

・山口晃
山口さんの出品作品はどれも見ごたえがあった。
≪頼朝像図版写し≫1999年*頼朝の朝は作品リストと違う変換になってます。
今回の山口さんの作品中、一番古く10年前のもの。
日本画を油彩で巧妙に写す、ただそれだけなのに、面白いと思った。どうして頼朝像を写そうと思ったのだろう?

≪今様遊楽圖≫2000年
いつもの山口作品らしさ満載。卓球しているおじさんの髪型がリアル。

・高嶺格
≪MUTED SPACE≫2000年
高嶺さんの作品は、平面や立体より、この作品のように場を提供するものが一番良いと思う。私の中では高嶺さんは≪鹿児島エスペラント≫が最高で、今回の15枚の鏡面を使用した≪MUTED SPACE≫はそれに次ぐ。こちらも室内に一人でかなり長い時間いることができたので、作品世界に浸れた。
草間弥生さんの鏡面作品とはまた違った感覚を味わえるのが魅力。
鏡に描かれた文字?絵?が影絵風で楽しめる。

・町田久美
≪マルキ・ド・サド原作/澁澤龍彦訳『淫蕩学校』挿絵≫2003-2005年 21点
これは全く未見。テーマがテーマだけに貸出依頼がないのかも。もしかしたら、二度と見られないかもしれない。町田さんの作品はやはりあの黒々とした線が特徴。線が生きている。

・小川信治
≪WITHOUT YOU-Lady Srated at a Virginal≫2000年
鉛筆画には目黒美でお目にかかっているが、油彩は初めてかも。1枚だけでは、もの足りない。かっぱえびせんみたいに後をひく。

・さわひらき
≪elsewhere≫2003年
懐かしい。久々に見た。それにしても展示スペースがあんまりではないか。通路だもの。
もっと大きな画面で椅子に座ってぼ~っとしつつ鑑賞したかった。残念。

・束芋
≪にっぽんのちっちゃい台所≫2003年
こんなに小さい、本当にちっちゃい台所。ゴキブリまで小さかったが、画面も小さい。おもちゃみたい。
一度に見ることができる人数は2名が限界。映像は前にも見ているけど、台所の中が見たくて、最後まで粘って、引き返して全部観た。満足。

*7月15日まで開催中。

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ogawama様

高橋コレクションの凄いところは、小品でなく、本当にその作家の
代表作になっているような大作を購入されている所だと思いました。
中途半端な所がないのです。
展覧会なので、さすがにコレクションでもよりすぐりを集めたの
かもしれませんが、他にもゾロゾロあるんでしょうね。
お蔵を探訪させていただきたいです。

絶対再訪

楽しかったですね~。
体力たっぷりの日にゆっくり再訪しようと、日程を検討中です。
工藤麻紀子さん、私も好きでなかったのですが、原美のウィンターガーデンでひとつ目を引く作品があって、評価を「保留」に変えたところです。
高橋先生の眼力におもねるわけではないのですが、何か強いものを秘めているような気がするのです。

一村雨さま

おはようございます。
間違いなく、ちっちゃなてんとうむしが一つだけ尻尾
(後ろからだと右側だったと思う)に付いてました。
誰かがこっそりイタズラで付けてない限り、作家さんが
付けたと思うのですが。

他に見かけた方はいらっしゃるのでしょうか。

No title

あのオオカミの尻尾にテントウムシ?
まったく気づきませんでした。

Tak様

こんばんは。
金曜夜間のお客さんの入りは、多くなかったです。
しかも閉館ギリギリだったから、さほど待たずに束芋
映像鑑賞できましたが、土日だったらどうなるんでしょう?
待ちきれない人が沢山出そうです。

No title

こんにちは。

束芋の作品は確かに二人が限界ですよね。
行列とかそのうち出来そうですね。
その間にまわりのドローイングを?!
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