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「富岡重憲の蒐めたもの」 會津八一記念博物館 はじめての美術館32

tomioka

早稲田大学會津八一記念博物館で開催中の「富岡重憲の蒐めたもの」に行って来た。

富岡重憲(1896-1979)は日本重化学工業株式会社創業者であったが、重要文化財・重要美術品を含む日本東洋古美術品を中心とするコレクターでもあった。大田区山王に嘗てあった富岡美術館が閉館、2004年に蒐集品約900点が全て早稲田大学に寄贈された。ちなみに富岡重憲は早稲田大出身というわけではないので、関係者が早稲田関係の方なのかもしれない。

今回は、會津八一記念博物館内に、富岡コレクション展示室が新たに開設され、継続的に蒐集品を展示していくというその記念すべき第1回展覧会。
初回ということで、富岡コレクションを総覧するような分野を限らない名品24点が展示されていた。作品数は少ないながらも良いものが多く見ごたえがあったので、ほくほくえびす顔になったのは申し上げるまでもない。

以下印象に残った作品。

・埴輪女子象 重文
埼玉で出土されたもの。東博で埴輪は沢山見るけれど、これも損傷が少なくかわいい。

・朝鮮唐津茶入 銘玉渕 江戸時代
富岡コレクションの3分の1はやきもの。今回は全6点陶磁器が出展されていたが、リストを見ると5点に○印が付いた。これもそのひとつ。釉薬の垂れ具合が絶妙。

・黒楽茶碗 銘 破れ窓 長次郎
何と、ここで長次郎作を拝見できるとは嬉しい驚き。長次郎の黒楽の中では一番黒が黒でない。つまり、黒っぽい褐色で土の色が濃く出ていた。真っ黒ではないので、最初長次郎の黒楽と分からなかったが、形や質感はまさしく長次郎作の特色を示す。

・竹茶杓 銘 松露 烏丸光廣 江戸時代
茶杓に○を付けるなど、あまりないがこれは好き。飴色に変わった竹の色が非常に美しく品があった。

・法華経絵(Ⅰ)(Ⅱ) 室町時代 重要美術品
二幅の仏画。状態は良い。見るべきは仏の着衣に施された錐金紋の美しさ。状態が良いので、美しさが際立つ。

・白河切 伝西行 平安時代 重要美術品
・古今集切 平安時代
・手鑑 銘 ちり蓮
書にも名品が続々。これを茶室に飾って、茶を愉しまれたのだろうか。古今集切の茜色の料紙が目を引く。こんな赤も良い。
手鑑は表紙の刺繍が素晴らしかった。手鑑故、書の短冊などがずらずらと貼り付けられていた。

・蛤蜊観音図 白隠慧鶴 江戸時代
禅画も富岡コレクションの特色のひとつ。この白隠の絵もどこかで見たようなという名品、いや間違いなく過去見た記憶がある。人物たちが、頭に銘々、魚や貝殻のかぶりものをしているユーモラスな内容。

・達磨図 仙義梵 江戸時代
白隠と来たら、次は仙。達磨図はかなり大きなもの。法華経絵と共に、今回のマイベスト。線の太さの微妙な変化、迷いない流れ、更に達磨の上に書かれた自筆の書も見ごたえがある。

・七福神之図 富岡鉄斎
・堂上有仏二尊図 東嶺圓慈
いずれも水墨画の逸品。

次回は7月4日から中国陶磁のコレクションを特集。これから通うのが楽しみ。
昨日アップした貴重書展同様、この博物館も無料公開されている。早稲田さまさまなのであった。

*6月29日(月)まで開催中。10:00~17:00日曜休館なのでご注意ください。

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