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「見いだされた日本 クリスチャン・ポラック・コレクション」 明治大学博物館 

明治大学博物館で開催中の「見いだされた日本 クリスチャン・ポラック・コレクション」に行って来た。
クリスチャン・ポラック氏は1950年フランス生まれ。日仏外交・交流史研究家であるが、環境関連分野コンサルタント会社、株式会社セリクの代表取締役社長としてビジネス界でも活躍されている。

本展は、日仏交流150周年を記念して、同氏のコレクションと明治大学所蔵品により、日仏交流の黎明期にフランス人が抱いていた日本及び日本人に対するイメージを明らかにしていくもの。

展示構成は以下の通り。
1.ビゴーが見た日本の風景
2.ビゴーが描いた世相と事件
3.好奇のまなざし
4.海と空のかけはし
5.欧文和装本・ちりめん本の世界
●キュスターヴ・ボワソナード
●ボワソナードと明治大学
●フランス市場向けの日本産生糸につけられた商標
●品書き(ビゴー画)

まず、注目すべきはビゴー。
ビゴーと言えば、この後7月11日から東京都写真美術館で「ジョルジュ・ビゴー展」の開催も予定されていて、今年注目のフランス人画家である。
本展開催前から、写美での展覧会は期待していたが、思いもよらぬ場所で一足早くビゴーの作品を拝見することができた。

ポラックコレクションは状態が非常に良く、写美のHPを見る限りポラック氏の名前やそのコレクションについては言及されていない。となると、本展はポラックコレクションを見ることができる貴重な機会かもしれない。

ビゴーは文明開化の明治期1882年、22歳で横浜に日本の伝統美術研究を目的に来日。以後1899年の外国人居留地廃止により帰国するまでの間、日本の生活をデッサン、スケッチ、水彩、油彩などに残した、
その集大成とも言えるのが版画とエッチングの4冊の画集「A-SA」「O-Ha-Yo」「MA-TA」「Croguis Japonais」。

冒頭ビゴーの油彩が4点並んでいた。いずれも江戸時代の趣が残る風景画で当時の様子がしのばれる。
≪日本の芸者≫≪茶屋の戸口にいる日本の女歌手≫は日本人浮世絵師とはまた違った視点での芸者、女歌手でフランス人から見た当時の日本人のイメージが体現されている。
滑稽にも思えるその姿は、別の角度から見た真実なんだろう。

作品を見て行くと、よく誤解されがちな日本人と中国人がごちゃまぜになっている東洋人ひとくくり的作品に出くわした。
ジャポニスムというより、シノワズリ風の≪日本人曲芸師アンドウゲンジロウの興行を知らせるポスター≫や≪フォリ・ベルジェールでの「江戸日本座」の興行とその軽業集団「レ・ジャポネ」を紹介するポスター≫などがその典型的作品。

風刺画もいかにもフランス人が描いた~という漫画調の作品で、日本史の教科書で見たことがあるような気がして来た。
ポスターは特大なものも含め、非常に充実した内容。

ビゴーは単なる画家ではなく、時代の目撃者でもあった。そのため、火山活動、地震、戦争などを題材にした作品も多く手がけている。濃尾地震は1891年に私の地元で起きた大地震であるゆえ、その被害の様子を描いた作品はとりわけ興味深かった。

ビゴー以外にも面白いものがいくつか出ている。
≪フロリアン寓話選≫は3つあったが、外箱の豪華さ、表紙は装飾的で美しい。
≪ちりめん本≫は文章はフランス語で描かれ、浮世絵版画の挿絵がついた欧文和装本。ちりめん本は長谷川竹次郎が考案、揉んだり伸ばしたりすることで縮緬布のような質感に仕上がった和紙で作られている。私は本当に布でできているのだと思ったくらい、そっくり。紙には見えない。
これらは、日本に滞在した外国人の土産物として人気を博していたらしい。

展示作品数は全部で85点。
前回の早稲田大学同様、丁寧な解説付きの作品リストを受付で頂戴したが、入場料無料!
前に同じく明治大学博物館で見た「福建」は入館料500円?だったかが必要だったのに、今回の無料は嬉しい。今回は時間がなかったので、さらっと一通り見て終わったけれど、もう1度じっくり見たい。

*6月25日まで開催中。会期中無休!(日曜も開館しているのが嬉しい)
明治大学博物館(駿河台校舎アカデミーコモン地下1階) 10:00~17:00(入館は30分前まで)

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明治大学博物館

東京都千代田区神田駿河台1-1 アカデミーコモン地階 http://www.me

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Tak様

こんばんは。
同じくビゴー展楽しみです。
あの歴史の教科書で三国同盟だかの釣りの絵を
描いていたのがビゴーだったのですね!

noel様

こんばんは。
拷問道具コレクション日本一の明治大学博物館です。
シャネルの展示を拝見していないので分かりませんが
かぶってるかもしれませんね。
ただし、明治大学の所蔵品も関連資料として出展されて
いますので、全く同じではないと思います。

No title

こんにちは。

写美のビゴー展、とても楽しみにしています。
来月は色々とまた忙しくなりそうですね。

No title

こんにちは。これって、以前シャネル・ネクサスホールで展示があった「交差するまなざし」と同じコレクションでしょうか? 展示内容は変わっているかもしれませんが、シャネルで見た内容が楽しかったので、こちらにも見に行きたいと思います。 明治大学博物館というと、鉄の処女があるところですよね....(苦笑)
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