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「山口英紀 展」 新生堂

この週末は、土曜に京都で名古屋の自宅に戻って1泊、日曜は名古屋でぶらぶら美術館巡りと思っていたが、金曜日の夜に「はろるど・わーど」さんの記事でご紹介されていた「山口英紀展」が、どうにも気になった。運良く本日(21日)まで開催されているが、最終日は17時で終了。

悩んだ末、ギャラリーに電話をかけ再度17時までであることを確認、しかも作品は初日で完売していること、今日は作家さんご本人がいらっしゃっていることを知る。
予定を繰り上げ、2時には名古屋から東京へ、目指すは表参道の新生堂。名前は聞いたことがあるが、伺うのは今回が初めて。

さて、中地階のこじんまりした黒い壁の室内に9点ほどの作品があった。
yamaguti

そして、一目見ただけで、ぎりぎりでも来て良かった~!はろるどさんに感謝感謝と思わず合掌したくなった。
画材は紙本と絹本の2種類を使い分け。
モチーフは犬、人物、風景、観覧車、工場、クローバー、上図のように本城直季さんの写真のような都市俯瞰図と様々。
しかし、これが墨で描かれているというのだから驚く。驚異的。ぱっと見は写真のよう。
細密画家は先日上野のネオテニーで拝見した池田学さんをはじめ、何人もいらっしゃるが、その作品の多くはペン画、鉛筆画であることがほとんど。
絹本の細密墨絵って初めて見ました。衝撃的。
中に2枚いや3枚?彩色画があり、こちらは水彩とのこと。これが水彩?
墨でも水彩でも、全くそれとは見えないのだった。

この凄い作品の中、白のワイシャツにネクタイ姿のお若い男性が1人、ひきりなしに訪れるお客のお相手をされていた。作品解説を皆さんに丁寧になさって、とてもお忙しそう。この方が作家さん。
クローバーの作品には1つだけ4つ葉のクローバーが隠されていて、皆、この絵の前で数分にらめっこ。見つけると嬉しそうなのが微笑ましい。

山口英紀さんご本人のHPはこちら
プロフィールや過去の作品も掲載されています。
元々、書の道を選んで筑波大学に入学、その後杭州に留学。
書、篆刻を学ぶ傍ら絵も始められたそうだ。祖父にあたられる方が日本画家だとのことで、DNAは確実に受け継がれていた。

画材の絹は中国留学時代にとあるお店で見つけたもの。これを見つけるまでのご苦労についても教えていただいた。絹にもいろいろあるが、山口さんが使われているのはかなり目が細かいもの。
一方、紙の方は、日本で入手した作品の修復に使用するための薄い和紙(名前忘れました)。

当然と言えば当然だけれど、絹本と紙本では作品が醸す印象、雰囲気は異なる。
それぞれ、持ち味があるので描くモチーフに併せて画材も選ばれている。
また、「絵肌」は画像では伝わらない。油彩やアクリルも同様だが、絹本、紙本、日本画などは特にその傾向が強い。

制作の過程も教えていただいたがここでは省略。
紙本のぼかしたような感じを出すために、ものすごく手がこんだ作業が行われている。
絹本たるやひとつ誤って塗ろうものなら、一からやり直しだそう。
よって、2年で9点。この細かさを考えると、それもむべなるかな。

会場に過去の作品リストがなかったので、帰宅後山口さんのHPを早速拝見した。
私はここ最近中国書画がマイブームになっているのだが、山口さんの書も素敵だった。
自身の悪筆コンプレックスを刺激されるせいか、元々私は字の上手な男性に弱い。
できることなら、山口さんの書道の授業に参加して一から書の勉強をしたいと切に願うほど。
しかし、哀しいかな会社勤めの身では無理(涙)。

前回の個展では書の作品もあったようなので、次回は書も拝見したい。

*本展は終了していますので、ご注意ください。
次回の個展は来年1月です。大作の出展が予定されているので、乞うご期待。

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山口英紀展 (新生堂)

これは凄いなぁ... 山口さんの絵は写実的なイメージです。工場や観覧車のシャープな 描写や、犬やクローバーのやんわりとした描写... それらの作品は水墨で描かれていて、シャープなモチーフは絹、や んわりしたモチーフは紙の上に描かれています。 紙に描かれた作品は...

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lysander様

こんばんは。
芳名録で、お名前を見つけたので記事をいつ
書かれるのだろうと思っていました。
犬がお気に入りでしたか。
私はベタですが、一番お若い頃の作品だという
山水ぽい横長の風景画が一番好きでした。
次回以後の個展がとっても楽しみです!

はろるど様

こんばんは。
大作は、今回も展示されていた千葉の臨海工業地帯を
モチーフにした墨画のようです。
私は山口さんの書作品にも着目しています。
次回はぜひ、書も拝見したいです。

No title

こんばんは
TBありがとうございました。

私は犬の絵が好きでした。
普段、あんまり動物のモチーフは好まないのですが...
# やっぱり画力ですね!

No title

こんばんは。
仰るように、こればかりは画像では全然絵肌の素晴らしさが分かりませんよね。
私はスパイラルのウルトラ展で知って驚いたのですが、
今回改めて見て技術はもちろん、それを超えたイメージの広がりに終始圧倒されました。
(ちなみにその時は幕内さんに墨画と言われるまで分かりませんでした。)

次の大作は彩色の方でしょうか。ともかく今から楽しみです!
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