スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「天地人-直江兼続とその時代-」 サントリー美術館

TENTI

狩野永徳ファン待望の国宝「上杉本洛中洛外図屏風」の展示が始まったので、サントリー美術館「天地人展」に行って来ました。

この展覧会とタイアップしているNHK大河ドラマは一度も見たことがないので、上杉藩を支えた直江兼続のこともよく知らない。知らないので、この展覧会で少しでも勉強できるといいなぁというノリで入場。

いきなり「愛」の文字を前立てにつけた兜が目に入る。
う~ん、「愛」を兜に付けるってかなり斬新。続く「浅葱糸威錆色塗切付札二枚胴具足」もすばらしい。こちらは梵字を兜に付けているが、この梵字は胎蔵界の普賢菩薩を表しているらしい。
やはり、戦国時代、群雄割拠の戦乱の時代だから武将も守り本尊、縁起担ぎいろいろと試みて命を守ることに腐心したのだろう。

この展覧会で面白いと思ったのがこの鎧兜たちだった。普段東博では薄暗い展示室で、じめっとした通路のような展示コーナーに置かれているので、ピンと来なかったが、鎧兜は、よくよく見るとデザインも凝っているし、糸の色も美しい。これは新たな発見だった。
兜の飾りについては、同じサントリー美術館で開催された「KAZARI」展で認識を新たにしたのだが、よろい具足も面白かった。

4階の展示室は書状など、直江兼続を取り巻く人々の歴史を語る。お目当ての洛中洛外図は3階の階段下の吹き抜けに展示されていた。

展覧会の構成は次の通り。

<第1部 直江兼続の生涯> ⇒ 4階展示室
第1章 直江兼続
第2章 上杉謙信と景勝
第3章 越後・佐渡の統一と信長・秀吉
第4章 直江状と関ヶ原合戦
第4章では銅製の狛犬(桃山時代)が不思議な魅力を持っていたのが忘れられない。

<第2部 直江兼続の時代と文化> ⇒ 3階展示室
第1章 洛中洛外と近世初期風俗画
第2章 学門と教養
第3章 桃山の能
第4章 桃山のくらし
第5章 兼続と茶の湯

冒頭に挙げた鎧兜以外では、やはり洛中洛外図を思う存分丹念に眺めた。無論単眼鏡は必須である。
京博での「狩野永徳展」の展示より、屏風までの距離が非常に近いのが魅力。
下はじっくり見られるが、上部は単眼鏡がないと肉眼では目線より上にありすぎて見づらい。
やはり、細部を見ていると実に楽しい屏風だ。多分20分はここにいた。

他に同じ第2部第1章で印象に残った作品。
・≪洛中洛外図帖≫ 奈良県立美術館蔵も美しく絵もなかなか。ただし元信の印はあるが、その周辺の人間の作と言われている。

・<三十二番職人歌合絵巻>サントリー美術館蔵
なぜ、ここでこの作品が出てくるのか理解が及ばなかったが、面白い絵巻。これは全場面見たいと思った。

・≪風俗図屏風≫ 狩野甚之丞筆
狩野甚之丞の名は初めて聞くが、永徳にゆかりの人物らしい。絵に描かれている人物の描き方が似ていると何かに書かれていた。・・・と知ったのは見に行った次の日のこと。
そんな情報は知らずとも楽しめる屏風である。

・≪築城図屏風≫ 名古屋市博物館蔵
我が名古屋市博所蔵の屏風。この築城風景を描く屏風もなかなかお目にかからないのだが、当時は何でも屏風に描いてしまったのだなぁという驚きがある。
これを部屋に置いてどうするのだろう?

能衣装や豊臣秀頼の書状、第4章は蒔絵、第5章はやきものを展示していたが、どうも展覧会自体にまとまりがないような。

テーマに古美術を無理やり付け足したような印象を受けた。

直江兼続という武将は実直で信義に厚い人物だったのだろうという想いがしたのだが、そんな人物のように主催者側が見せていたのかもしれず、実際は分からない。

*7月12日まで開催中。国宝上杉本洛中洛外図は12日まで展示されています。

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

サントリー美術館「天地人 直江兼続とその時代」を再訪してきました。

いつも美術ブログで参考にさせていただいている はろるどさん、memeさんが訪れたサントリー美術館。 そう、現在は永徳の洛中洛外図屏風を...

「天地人―直江兼続とその時代―」展

サントリー美術館で開催中の NHK大河ドラマ特別展「天地人―直江兼続とその時代―」に行って来ました。 折角の休日なのに生憎の空模様。自宅を出る時は晴れ間も見えていたのにいつの間にか雨が。梅雨の走りの時季ゆえ仕方なし。(この時点で国立競技場行きは断念

天地人 直江兼続とその時代 ・サントリー美術館

NHK大河の天地人。妻夫木君が兼続をやって、北村一輝が景勝という配役。 今年の大河もまた人気があるらしい。その展覧会をサントリー美術館でやっている。

コメントの投稿

非公開コメント

せいな様

永徳展の時など、混雑で近寄るのにも一苦労だったのに
今回はウソみたいに空いてましたね。
私の単眼鏡は「ギャラリースコープ単眼鏡モノキュラー4倍用」です。
これは小さくて軽くてかさばらないのが魅力です。
お値段は安くなってる時に買って9810円でしたが、今は1万円ちょっと。

もうひとつ、pentaxの近距離も見える双眼鏡8倍も持っていますが
こちらは、かさばるので専らお寺に仏像を見に行く時に使用します。

No title

本日洛中洛外図が見たくて再訪してきました。
ここまでかぶりつきで観られるのには感激しました。。

あとどんな単眼鏡使っておられますか?
そろそろ欲しいなと思ってまして。。
よかったら教えて下さい。

まるかみ様

上杉本洛中洛外図を近くでじっくり見たいなら行くべき。
それほどの思い入れがないなら、やめておかれてもよろしいかと。

No title

矢継ぎ早、ですが、こ地らの日記は参考になりました。

ぐるっとパスとやらを買ってみたので、ここの展示も時間があればまあ行ってやるか、と思っていたのですが、テーマに??その中身が判らず???状態でした。

やっぱり行ってくれた人の実体験は有り難いです。

サントリーなのに、どうしてこんなテーマでやるの?と思っていた予感が的中しましたが・・・ 屏風だけでも見るかなあ、と思っていますがどうするかなあ。安くはないしなあ。

一枚の屏風だけに1300円も払うのはなんだか・・・ 東博でも武家道具の展示見ましたが、オタクの世界であって、小袖や着物の展示に比べるとどうでも良い感じ。

ぐたぐた申してすいません。
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
ブログ内検索
twitter
最近のエントリ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。