スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「変成態-リアルな現代の物質性」Vol.2 揺れ動く物性 冨井大裕×中西信洋」 gallery αM

今、一番楽しみにしているシリーズ企画が馬喰町gallery αMのαMプロジェクトである。
シリーズ変成態の第2回目は、冨井大裕×中西信洋の2人展。
作家名に記憶はなかったが、作品を拝見したら中西作品は以前、森美術館の「六本木クロッシング」展で感動した記憶があることを思い出した。

最近、記憶力の衰えが著しく作家名がすぐに出て来ないのが悲しい(涙)。

さて、まずは中西作品からご紹介しようと思う。
前述の森美術館で展示されていた作品と同じような複数枚の透明フィルムにインクジェットプリントした写真を並べて見せる手法、オブジェどれもこれも、展示空間にうまくマッチしていた。
写真ポジを並べるだけでかくも違った印象を出せるのかと思うが、単純なアイディアなようで、こういった見せ方をする作家さんはいなかった。

そして、今回の最大の見所は新作の壁面鉛筆による巨大ドローイング(以下)。
nakanishi


これって、展覧会終了と同時に消してしまうのだろうか。とても惜しい気がする。
作品制作に2週間を要したドローイングの線は特段強い自己主張をせず、最初からそこにあったかのよう。
作家によれば「線を描くという行為を通じて、何も無い余白を作る。一瞬一瞬を切り取るという行為を通じて、境目の無い時間の流れの存在を捉えようtする。形の無い空間を指で削り取る。常にそこにあることを感じながら見たり触れたりすることのできないものを見る者の視点の移動を通じて捉えられるものにしたいと思っている」。

中西さんの多様な表現手法にすっかり魅せられた。

一方冨井大裕は、展覧会タイトルの「リアルな現代の物質性」のテーマにぴたりと合う内容だった。
ストロー(下図)、画鋲、エアキャップ等々、日常よく目にしたり使用するそれらの物を扱って、見事に作品へと変成、昇華させていく技は見事。
tomii


こんなものでもアートになる!いやどんなものでもアートになる!を改めて実感させられた。
日用品をこんなにじっくりと鑑賞するという機会を与えてくれたことに感謝したくなる。

両者はいずれも彫刻家卒業(冨井はムサビ、中西は東京造形大)で、中西の方が1976年と3年早く生まれている。
ほぼ同時代の彫刻家卒の作家による、テーマ展はその手法の違い、テーマ・考え方など比較してみるのも面白い。

なお、展示会場の画像、感想などは「はろるど・わーど」さんが詳しくご紹介されている。

これだけの内容で無料とはありがたい限り。先日日比谷の高橋コレクションで300円払って作品を拝見させていただいたが、新鮮味は明らかにこちらの方が上だった。

*7月18日(土)まで開催中。 11:00-19:00 日月祝休

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

「変成態 - リアルな現代の物質性 Vol.2 冨井大裕x中西信洋」 ギャラリーαM

ギャラリーαM(千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビルB1F) 「武蔵野美術大学80周年記念展 変成態 - リアルな現代の物質性 Vol.2 冨井大裕x中西信洋」 6/13-7/18 ギャラリーαMでの連続シリーズ展「変成態」も、6月中旬より第二弾に突入しました。冨井大裕と中西信洋

コメントの投稿

非公開コメント

はろるど様

密度の濃い企画、おっしゃる通りです。
しかも、回を重ねるほど、濃くなりそう。

これで無料ですから、たまりませんね。
詳細な案内文や作家コメントのプリントなど
至れり尽くせり。
ありがたい存在です。

No title

中西さんの繊細なドローイングは良かったですね。
薄い紗幕でも通してどこかのモノクロの景色でも見ているようでした。

しかし密度の濃い企画です。豊田のキュレーターの方の実力を伺い知れますね。
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
ブログ内検索
twitter
最近のエントリ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。