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「ヘルシンキ・スクール写真展 風景とその内側」 資生堂ギャラリー

資生堂ギャラリーで開催中の「「ヘルシンキ・スクール写真展 風景とその内側」を見て来ました。

ヘルシンキがどこの国だったか思い出せない(答:フィンランド)私なので、ヘルシンキ・スクールって?と分からぬままに会場入り。
で、これが大当たり!!!
この写真展、すごく良い。写真好きの方なら必見です。私も再訪するかも。

そもそもヘルシンキ・スクールとはギャラリーHPによれば・・・(ちょっと長いですが)
ヘルシンキ・スクール(ヘルシンキ派)とは、ヘルシンキ芸術デザイン大学の教育課程から導き出されたアプローチや考え方を継承する教師、学生、卒業生たちのグループを名づけたもの。
ヘルシンキ・スクールは、今回のゲスト・キュレーターであるティモシー・パーソンズが1982年に客員講師としてヘルシンキ芸術デザイン大学で教鞭をとるようになったことからはじまる。同大学では、ひとつの考え方を教えるのではなく、様々な教師により、それぞれの生徒の個性を尊重するという方法がとられており、また、写真の技術や理論を指導するだけでなく、卒業生たちをプロのアーティストとして育て上げることにも力を注いできた。
ヘルシンキ・スクールの写真に共通してみられるのは、美しい自然がつくりだす風景と、北欧独特の光と色の捉え方、風景の内にあらわされる物語性です。


出品作家は4名の若手女性アーティスト。各アーティストについての紹介はこちらをご覧ください。

まず、地下へ下りていく途中で1枚の写真≪満潮≫2006年がある。
これはスサンナ・マユリ Susanna Majuriの作品。彼女は、4点出品しているが、うち3点は水に浮かんだり、腰まで入っていたりする女性(1人だったり、複数だったり)をモチーフにしている。
水に浮かぶ女性と言えば、ラファエル前派のミレイのオフィーリアを思い出すが、その写真版のような雰囲気を醸し出している。抒情的。

地下の展示室まで入ると最初に目に入るのは、氷河の白く青い世界≪氷景Ⅱ≫2005年。
あ~、これぞフィンランド。
作家は、ティーナ・イトコネン Tiina Itkonen 1968年生まれ
北極圏に住む先住民族の人物写真を間にはさんでいるが、青白い世界から、こちらは一転して色の配色が素晴らしい。偶然なのか意図的なのか(いや意図的に違いない)、背景と人物の着衣の色が補色関係になっている。
・≪男Ⅳ≫2002年
・≪マーヤ≫ 2002年
などが最初の方に展示されていたせいか、特に鮮烈に記憶に残る。

次の作家は、サンドラ・カンタネン Sandra Kantanen 1974年
今回私が一番惹かれた作家。
中国の風景画に影響を受け、北京の中央美術学院に留学した経験がある。構図や色彩など、絵画の影響を多分に受けた風景や植物の写真を撮る。
彼女のフィンランドでの個展図録が参考資料として、カウンターに置かれていたが、今回の作品とはかなり違っていて、作家紹介の通り、中国風景画のような写真だった。
元々、中国絵画が好きなので好きになるのは当然の図式。

今回展示作品は全て最新作(2009年)。
sandra

一見すると、写真の上からペイントしたのかと思わせるが、実はそうでなく現像前にデジタルでネガを処理するのだとか。このあたりは、今回の展覧会図録に解説されている。
≪無題(潮2.養魚池)≫、≪無題(山3)≫などは幻想的で柔らかい光がある。

この最新作も良いが、旧作の加工なしの写真も好き。
写真集出ないだろうか。

奥の部屋には、スサンナ・マユリの3点と壁1面に、4名の中では一番サイズの小さな写真が9点並んでいる。
女の子らしい視点だなと思った。
作家はアンニ・レッパラ Anni Leppälä 1981年
日常の何気ない風景のように思えるが、実はそうではない。
さりげない物語性というのだろうか、何か訴えてくるものがある。

彼女の写真はブルータス・フクヘン鈴木芳雄氏が一番印象に残った作品としている。
フクヘンブログでの本展紹介記事はこちらを参照ください。

やはり、もう1度行こう。記事を書いていたら、また見たくなってきた。
図録1000円は迷ったあげく、購入を見送ったけれどこちらも買ってしまおう。手許に置いておきたい。
この展覧会のオリジナルリーフ?がとても可愛い。
もしかすると、もうなくなってしまうかもしれない。私が行った時には残り数枚程度になっていたが、補充されるだろうか。

ところで、8月2日に関連企画?なのか束芋さんと川内倫子さんの対談が資生堂ギャラリーで開催される。
ギャラリーHPでは何も案内されていないようだが、会場に参加申込用紙があった。
気になる方はお早めに。
締切日を確認するのを忘れたけれど、まだ間に合うのではないだろうか。
定員を超える場合、抽選あり。

*8月9日まで開催中。

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ヘルシンキ・スクール写真展 風景とその内側@資生堂ギャラリー

2009年6月27日(土)~8月9日(日) 東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビルB1 平日 11:00~19:00 日曜・祝日 11:00~18:00 毎週月曜休  階段を下りるアプローチに 衝撃的な「満潮」赤い服の女の子 ◆ティーナ・イトコネン Tiina Itkonen 1968年ヘルシンキ生、2002

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storage-unit様

こちらこそ、有難うございます。
新刊の写真集、私も近々amazonで購入しようと思います!

今後とも宜しくお願い致します。

No title

meme様

突然の質問だったにも関わらず、ご丁寧な返信ありがとうございます
機会がありましたら、G/P galleryで確認したいと思います

ブログこれからも拝見させて頂きます
ありがとうございました

storage-unit様

はじめまして。

せっかく辿りついていただいたのに残念なのですが
ヘルシンキスクール写真展の図録は再び買いに行った時には
既に完売で買えませんでした。
見本なら資生堂ギャラリーにきっと保存されていると思います。

それから、恵比寿のG/Pgalleryがヘルシンキスクールの展覧会に関係しています。
Sandra KantanenのヘルシンキスクールのサイトにもG/Pgalleryの名前が
出ていました。
技術的なことは、G/Pgalleryの深井さんがお詳しい筈です。

以上、お役に立てず申し訳ございません。

Sandra Kantanen

はじめまして
Sandra Kantanenで検索してこちらに行きつきました
よろしくお願いします

昨日から行われているTokyo Art Book Fare 2011にて、
Sandra Kantanenの作品集「LANDSCAPES」に一目惚れをして購入しました

直感では、まさしく写真に水彩ドローイングの後処理をしているのかと思ったのですが(店員さんも詳しくは分かっていなかったです)、フィルムで撮影して、現像前にネガをデジタル処理しているのでしょうか?

こちらの展示の際、図録に詳細な内容が記載されておりましたら、是非教えてください こちらのコメント欄に追記で構いません

お手数かと思いますが、よろしくお願いします

panda様

おはようございます。
この展示は再訪すると、また見方も変わってくるかもしれません。
おっしゃるように、暑い夏に一服の清涼感を味わえる内容でした。

No title

Kantanenは表現手法が気になりますね。なるほど!
風景の重なりに心象も重ねるような印象を受けました。
Leppäläの展示方法が面白いと思いました。補色で引き立ちますしね。
フクヘンblog 見落としていました。
この記事に写真が出てますが、森を映す瞳に引き付けられました
灼熱の季節 清涼たる空間。
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