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「日本の“美術”の愛し方-美への扉-」 徳川美術館

tokugawa


徳川美術館で本日(7/12)まで開催の「日本の“美術”の愛し方-美への扉-」を見て来ました。
記事アップが会期ギリギリになってしまい、申し訳ございません。
本展については、「Art&Bell by Tora」様が詳細な記事を書かれていますのでご高覧ください。

本展は、「青磁」「水を表す」「遊楽図屏風」「動物へのまなざし」の四つのテーマから、徳川美術館が所蔵する優品のみどころを紹介し、日本の美術の歴史をたどるものです。

それにしても、所蔵品だけで約110点の作品から展観するって、凄いことだと思う。

<美を見いだす-青磁玩賞-> 

「青磁の美」
・青磁中蕪形花生 南宋
青磁の美というのは、どこを見ればよいのだろう?どうも、鑑賞歴の浅い私が見る限り、発色、美しく優品と言われるものは濁りがない。
次に形。バランスがとれた、美しく整った形が好まれるのか。
その観点から見ると、この蕪形はやはり美しかった。

・青磁吉祥文字文花生 明
展示品にはこれら花生と香炉が多く、茶道具コレクションが多いのだと分かる。
吉祥文字文のめでたい図柄。

「識別するまなざし」
・青磁袴腰香炉 南宋・元
・飛青磁振出
振出は先日、現代陶芸作家の青木良太さんの作品を拝見したばかりだが、元々は元・明下手するともっと前から存在していた道具だったと知る。
この青磁振出もかわいい。

・珠光青磁茶碗 銘 荷葉 元-明
jyukou

ちりめんのような気泡あり。気泡などあってはならないのかもしれないが、景色になっていて良いと思った。こちらは、青磁と言っても青いわけではない。黄みを帯びた発色。村田珠光が好んだということで、珠光青磁と呼ばれる。

・青磁獅子耳付花生 清
展示品の中では新しい清時代の作品。
耳付花生では南宋の≪青磁鳳凰耳花生≫や≪青磁鯱耳花生≫など名品もあり。鯱耳とは、名古屋に相応しい。

「用いる心 伝える意志」
・楼閣人物図螺鈿中央卓
螺鈿細工には本当に弱い。これも精緻な明時代の工芸品。

・青磁香炉 銘 千鳥 徳川家康所有 大名物 南宋

≪美の創造-うつろう水を表す-≫
「水の質感」
・鯉亀図風炉先屏風 円山応挙 2曲一双
何度見ても良い。亀だらけ。小さな子亀もいる。応挙は子犬とか子亀とか小さく愛らしいものを愛でていたのだろう。何となく人となりがしのばれる。

張月樵の屏風と軸ものが各1点。≪雪中花鳥図屏風≫はぎっしり、みっしりと画面密度が濃い。
他にここでは広重、国貞、などの浮世絵が展示されていた。

「水の意匠」
蒔絵は徳川美術館お得意。今回は≪波に桐蒔絵香箱≫桃山-江戸が華麗であった。時代を遡った室町の経箱や硯箱もあったが、桃山の華やかさには勝てない。

・封筒各種 真光院良子(尾張家18代義礼夫人)収集 明治-大正
この水の意匠の封筒が愛らしい。いかにも明治・大正のデザインがあふれていて、このような封筒まで水の意匠が好まれていたことがよく分かる。

<近世日本人の「自画像」-遊楽図屏風を中心に->
ここがメイン展示になる。
・遊楽図屏風(相応寺屏風)8曲1双 重要文化財 江戸
byoubu
江戸初期の遊楽図屏風は、賑やかで見所が多い。これも名品。じっくり堪能。次はいつ出してくれるやら。400名以上が描かれているという。


・華洛四季遊戯図巻 上巻 円山応挙筆 2巻の内 重要美術品
夏の鴨川べりで夕涼みをする人々を描く。線香花火を楽しむ人、飴売り、団扇売り、流しそうめんらしきことも行われている。そうめん流しって江戸時代からあったのか?ところてん?
oukyo

<動物へのまなざし-いきいき、かわいい->
「いのちの表現」
・里すゝめねぐらの仮宿 歌川国芳
・道外獣の雨やどり 歌川国芳
動物を描かせても上手い。めったに外に出さないのか発色が素晴らしい。

根付が何点かあったが、工芸品にも動物意匠は好まれている。

「動物大集合」
最後は水滴、香炉、香合、水指、陶印、目貫など様々な文房具、工芸品の数々で締めくくる。
現代でこんなに凝ったものを作ったら、いや作れるのだろうか?と思った。


併設の蓬生文庫では「七夕」「近代の詩歌」と題した特集展示を行っていた。

ことに近代の詩歌では表紙絵、装丁などを蔵書から楽しむ趣向。
七夕の方は季節がらぴったりな展示内容。七夕伝説は、中国で生まれ、奈良時代に日本に伝わり、平安時代の宮廷儀式として発展した。このあたりは、三井記念美術館で開催中の「道教の美術」にも出てくるかもしれない。

*本日(7/12)で終了。

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日本の”美術”の愛し方 @徳川美術館

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とら様

相応寺屏風は素晴らしかったですね。

ところで、とら様体調の方はいかがですか?
以前泉屋でお目にかかった時は、お疲れのご様子でしたので。
梅雨が明けると、暑い夏です。
くれぐれもお身体ご自愛くださいませ。

No title

楽しい展覧会を教えていただいてありがとうございました。

青磁では天青・璧緑・秘色といった色合いから入っています。
今回の徳川では龍泉窯の璧緑が揃っていましたね。

待っていた相応寺屏風に遭遇できて驚きました。

まるかみ様

こんばんは。
文庫掲載以外の作品を集めるなど、気が利いてますね。
ますます、楽しみになってきましたが、すぐには行けそうにありません。

西走するのは理由があります。
私の家は名古屋にあるのです。
東京には仕事で転勤してやっと1年3か月過ぎたところ。
西へは家に帰るのです。

No title

東奔西走するのが、真の美術愛好家なのですねえ。とても全て真似できませんので、好きな所だけ真似します。

ビゴー展(写真美)が昨日から始まり、その初日に早速行ってきました。銅版画なども面白くていっぱい笑わせていただきました。黒田の批判、大臣達を批判した絵など面白くて、いっぱい笑ってきました。ああ、気持ちいい。ビゴーの批判精神が旺盛なさまは国芳に似ていますね。

ただ、作品リストが無くて困ります。職員さん曰く、火曜日には届くので再度取りに来てください、とのこと。それには、唖然・・・ 

美ゴーは既に文庫でも絵がたくさん出ているので、それら以外のものを集めて重視して陳列したのが偉い、と思いました。
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