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「近代日本の花鳥画~花と鳥の肖像~」 講談社野間記念館 

noma

講談社野記念館で開催中の「近代日本の花鳥画~花と鳥の肖像~」を見て来た。
今回は、最初から昼食を野間記念館の屋外テラス席で食べようと、東武百貨店で購入し持参した。

さて、やはり野間記念館はそれほど広くはないが、毎回楽しませてくれる。
今回も日本画の名画が目白押し。存分に堪能させていただき、更にのんびり緑溢れるお庭を眺めつつお昼をいただくのは至福のひとときだった。

展示は、大正から昭和初期に確かな地歩を固めた花鳥日本画家たちの作品を厳選して展示。特にメインは荒木十畝とその師である荒木寛畝の作品。
私は師弟関係が逆かと勘違いしていたが、十畝の方が弟子だった。何たる不勉強。

で、いきなりすごい1枚が銀箔二曲一双屏風に仕立てられている。
≪梅に烏≫ 1902年 荒木十畝
墨画淡彩で、極めてシンプルな構図なのだがこの銀箔のバックにはぴったり。カラスは好きではないが、この絵は好き。
荒木十畝の大作が続く。
≪残照≫ 1920年
≪黄昏≫ 1919年
いずれも色鮮やかな大作で、目がうるうるしてしまう。しかしこの2作品は対照的であった。
残照の方は夕日に照らされて金色に輝くザクロの葉と赤い実、そして山茶花と画面をいっぱいに使って色鮮やかな花と鳥(小さな鳥が1羽)を描ききる。
あまりに色鮮やかで、タイトルが≪残照≫でなければ夕暮とは分からなかっただろう。

対する≪黄昏≫は色数を抑え秋の夕刻を描いている。
群青と白い猫の対比にはっとする。夕刻というより夕闇迫るその間際といった様子に見える。
本作は第1回帝展出品作で、圧倒的な評価を得て、2回目の帝展から審査員に選抜された。

山口蓬春 ≪四季花鳥≫ 1933年
野間には本当に良い日本画がある。この作品は四季の花鳥を描いた四幅対。
それぞれの季節のどれもに作者の温かな視線を感じる。

第2室にも、見たことのない名品がずらり。

速水御舟 ≪朱華琉璃鳥≫ 1933年
あまりにも御舟らしい1枚。何がと言えば、その色使い。大きな椿の赤い花は良しとして、問題は椿の葉。緑色の部分より、黒い部分の方が多い。そして椿の枝にとまる瑠璃鳥の胸元は黒。
この赤黒瑠璃色の3色の対比が見事。瑠璃鳥の腹部分は白で、それがアクセントになっていた。

安田靭彦 ≪春雨≫ 大正時代
これは第2室のマイベスト。散ってしまった椿の花、散ってしまったのは雨に打たれたせいかもしれない。春の雨が柔らかく描かれていて、ゼンマイが春の季語のように季節を表す。抒情的。

永田春水 ≪皐月頃≫ 大正期
この季節にぴたりと来る。涼しげな作品で見ているだけで涼を呼ぶ。作者の永田春水の名は知らなかったが、野間の解説によれば荒木十畝の弟子筋にあたる。

第3室にも荒木十畝の四幅対≪四季花鳥≫があった。中でも春と冬が好き。冬にはおしどりが仲良く描かれていて微笑ましい。

野間記念館ならではの十二ヶ月図色紙も荒木十畝、木村武山、堂本印象、小茂田青樹、徳岡神泉ら他充実した内容で、必ずお気に入りの十二ヶ月図が見つかるはず。

これで野間記念館も夏季休暇に入り、秋には「近代日本の洋画」展が9月5日より始まる。野間の洋画コレクションも楽しみ。

*7月20日(月・祝)まで開催中。


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講談社野間記念館で「近代日本の花鳥画~花と鳥の肖像~」を観た!

講談社野間記念館のあることは以前から知っていましたが、コレクションのほとんどが「日本画」の美術館だというので、今まで行くのを敬遠していました。講談社野間記念館のある場所は、丹下健三が設計した「聖カトデラルマリア大聖堂」の目の前、椿山荘のすぐ横です。椿山

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noelさま

十畝良かったです。
って、前回の武山も良かったので、良くないものがここにはない。

例のもの、すぐに送ったのですがお手元に届きましたでしょうか?

遊行七恵さま

こんばんは。
以前に、はろるどさんがブログの中でテラスでランチをしたらと
書いていらっしゃったり、実際お食事をされている方を何度か
お見かけしたので、私も!と思ったのです。
つまり、パクリってことです。

No title

荒木十畝、よかったですね~~
私もmemeさんのマネをしてテラスで休憩してきました。

こんにちは
おおーここのテラスでランチ、という発想がなかったので、なんだかそれがすっごくカッコイイです。
あー綺麗な花鳥画を見て、ガーデンの中でランチ・・・
いいですね~

野間は本当に大好きです。いつ行ってもいいところですね。
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