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山田純嗣展 「絵画をめぐって-The Pure Land」 中京大学アートギャラリー C・スクエア

yamada

中京大学アートギャラリー C・スクエアで開催中の山田純嗣展「絵画をめぐって-The Pure Land」に行って来ました。

結論から申し上げると、非常にオススメです。
まさか、これほどの展示が行われているとは予想していませんでした。
恐るべし、山田純嗣氏&C・スクエア。

山田さんは、昨年7月の日本橋高島屋美術画廊Xの個展を拝見して以来、気になる作家さんのおひとりでした。
日本橋高島屋での個展の様子は「弐代目・青い日記帳」さんや私の拙い記事をご参照ください。


会場の中京大学 C・スクエアは旬な現代アーティストさんの個展を開催する名古屋では要注目なギャラリーなのですが、いかんせんここは商業画廊ではありません。
れっきとした中京大学(ハンマー投げの室伏選手が在学されていた)キャンパス内にあるギャラリーです。大学内にあるが故の制約か、開館が9:00~17:00 休館:日曜・祝日と勤め人には非常にハードルが高い運営をされています。
私も過去何度も行こうとトライしましたが、気づくと日曜・祝日もしくは17時過ぎ等ハードル高し。
しかし、今回の「山田純嗣展」は逃してはならない!と意を決して、3時頃中京大学八事(やごと)キャンパス入り。

ギャラリースペースは予想外に広く、ちょうど馬喰町のギャラリーαMに広さも感じも似ている。コンクリートの柱が邪魔な所まで同じだ。

作品は全部で28点!もあったことにまずびっくり。
リストを見てすぐに、腰を据えて拝見しようと心構えができた。
2009年制作の最新作は10点。

今回は、通常の画廊での展示では決してできない試みが行われている。

山田氏の作品制作過程は非常に手間がかかっている。
まず、粘土で模型原型を作り、石膏を使いオブジェを作る。黒色のは石膏自体を染色されているのだそう。
その後、そのオブジェを写真に撮り、印画紙に焼く。
印画紙に、凹版で規則的な柄や不定形の傷を刷る(エッチング、アクアチントの版画技法)。
刷られたインクは印画紙上に微細に盛り上がり、撮影した画像から新たな作品へと再生を遂げる。

最新作では作家自身が好きな名画に表現されている生物やモチーフを復元しつつ、新たな形へと再生している。
特に素晴らしいのは「UNICORN IN CAPTIVITY」 2008-09年
yuni

真っ白なユニコーンが無数の草花に囲まれている。
制作期間1年ちょっと。
作ったオブジェの数190個!途方もない数。
この作品はNYのメトロポリタン分館のクロイスターにある中世絵画(山田さんはその作品がお好きなのだとか)を模したもの。
中に小さな蛙が一匹いるので、探してみてください。
蛙は再生の象徴なのだそうです。

この個展が必見なのは、完成された平面作品だけでなく、その制作過程で作られたオブジェ全てがインスタレーションとして展示されていること。
薄い白いカーテンを開けるともうひとつの「UNICORN IN CAPTIVITY」世界が出現している。
ここには全ての白いオブジェが集まっていた。

これオブジェと平面作品をセットで欲しくなります。

逆に黒いオブジェばかりを集めたコーナーもあり。
こちらが、天井の梁にまで黒の動物オブジェが並んでいて、かわいい。
「DEPARTMENT-STORE」2004年、「NACHI FALLS(B)」2009年(根津美術館:那智滝図をイメージ)、「炎舞」2009年(速水御舟の作品イメージ)など黒い作品はこうして作られたのか~と納得してしまった。

黒の動物たちはオブジェだけでも欲しいです、私は。
更に、エッチングだけを印画した状態の作品も複数展示。ここまで見せていただけると、さすがの私も制作過程が理解できます。

今日は運良く山田純嗣さんが会場にいらっしゃって、制作手法などなど直接お話を伺うことができました☆☆☆
ハンサムな方で、年甲斐もなく緊張してしまった。。。

これだけの展覧会もっともっと沢山の方に見て欲しい。
特に、とってもかわいいオブジェ達はこの先見ることができないかもしれないです。

個人的に一番お気に入りは、やはりUNICORNとその左隣にあった「FROG」2009年。
山田さんが作られる動物や草花はどれも素敵です。
そして、その上に描かれた無数の線、模様はオブジェに与えられた新しい命の糸口なのかもしれない。


作家さんの言葉によれば、この展覧会のテーマは次の通りです。
「絵画は物質に過ぎないが、その本質ははそれを通じて感じる不在の理念の方にある。それを顕すには、絵画に対する奉仕、つまり絶対的な信頼、愛が欠かせない。そんな気持ちで私はこの展覧会の副題を “The Pure Land”(浄土)とした。『囚われの一角獣』、『那智滝図』をはじめとした、私の好きな名画をもとにした作品とともに、会場に不在の理念としてのまだみぬ浄土が顕れることを願って。」

なお、オブジェには出会えませんが、その他の最新作は8月3日(月)~29日(土)より、八重洲の不忍画廊で「山田純嗣展」にて展示される予定です。東京近県の皆様はぜひお運びください。

*7月29日(水)まで開催中 (注)会期が当初の7月25日から延長されました。
会場最寄駅の八事は名古屋駅から地下鉄を乗り継ぎ30分弱。駅の5番出口と大学は直結しているので便利です。

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