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「近代日本画の巨匠 橋本関雪展」 富山県水墨美術館

toyama

北陸シリーズ3回目。
富山県水墨美術館で開催中の「近代日本画の巨匠 橋本関雪展」に行って来ました。

北陸に到着して一番最初に赴いたのがこの水墨美術館。
2回目ですが、いつ行っても広大なお庭が広がっていて、とても景色が良い美術館です。

「橋本関雪展」は当初姫路市立美術館で鑑賞予定でしたが、豚インフルエンザの流行で関西行きを断念。先にご紹介した発電所美術館の「塩田千春展」、「関雪展」と金沢21世紀美術館の展覧会の3つの展覧会の最大公約数で日程を決めました。

水墨美術館の企画展示室は狭くはないのですが、姫路市美ほどではないため、前期・後期で展示替えがあります。私が行った時は後期日程。
約40点の展示でしたが、橋本関雪の日本画家としての力量を知るには十分な内容でした。
橋本関雪は、明治16年神戸市生まれ、旧明石藩の漢学者であった父から、幼少より経書詩文を学ぶという環境で育ちました。はじめ四条派の画法を学び、20歳で京都に出て竹内栖鳳に入門し、才能を開花させ、明治41年第2回文展初入選後、画壇に確固たる地位を気付きました。

本展では、初期から晩年までの代表作を紹介し、画業を振り返ります。
印象に残った作品は以下の通り。

・「静御前」 明治29年
140.5×70.5センチの大作。これが13歳の時に描いた絹本着彩の日本画とは到底信じがたい出来の良さ。小林古径、安田靭彦と若き日の作品の素晴らしさには毎度目を見張るが、関雪もこの1枚で天賦の才を感じさせる。

・「南国」 大正3年 姫路市美蔵
六曲一双屏風。日本画の画題としては当時珍しかったのではないだろうか。古の渡来人を描いたか。壮大な画想。文展で2等入選作品。

・「漁樵問答」 大正5年頃 華鴒大塚美術館蔵
こちらも六曲一双屏風。禅問答を画題にした作品。金地墨画淡彩があでやか。

・「鉄拐先生」 大正7年

・「木蘭詩」 大正9年 五幅対 京都国立近代美術館蔵
大作ではないが、五幅のうち一番最初にあった木蘭に囲まれた部屋で物思いにふける美人の絵がとても好き。非常に描法は細かい。

・「琴高騎鯉図」 大正14年 華鴒大塚美術館蔵
こちらもよく見かける画題。関雪ヴァージョンは鯉が大きい!ユーモラス。

・「摘瓜図」 大正14年 姫路市立美術館蔵
丸々とした瓜が気に入る。

・「樹上孔雀図」 大正15年 足立美術館蔵
二曲一双屏風。華麗な孔雀が樹の枝にとまる様子はあまり見かけない。しかも顔は横向き。

・「訪隠図」 昭和5年 足立美術館蔵
物語性を感じる作品。

・「寒山拾得」 昭和5年 華鴒大塚美術館蔵
やはり、この画題が出てくる。左に寒山、右に拾得。金地墨画淡彩。

・「竹林煙月図」 昭和8年 足立美術館蔵
墨画淡彩。基本的にモノトーンの静かな画面で見ているとこちらの気持ちも静かになる。

・「霜猿」 昭和14年
チラシに使用されている真っ白な老猿の孤高な姿を描く。ニューヨーク万博に出品された。

・「防空壕」 昭和17年 東京国立近代美術館
他のモチーフとは比べると異質。インドネシアに赴いた際に着想を得たらしい。かつての彼の日本画とはかなり趣を異にしている。

印象に残った作品には挙がらなかったが、但陽信金所蔵作品もかなりの数出展されていた。
他にスケッチが14点、印類17個(京都・橋本関雪記念館蔵)が出ていたが、関雪のスケッチ、特に動物を題材にした作品はとても愛らしく、彼の動物への温かいまなざしを感じた。


常設展にも名だたる日本画家の作品が展示されている。
今回は横山大観「立山遠望」(明治35年)、川合玉堂「湖畔連雨図」(明治45年)、堅山南風「鳰沼」(昭和4年)、入江波光「遊鯉」(昭和10年)など楽しませていただいた。

*7月26日(日)まで開催中。
本展はこの後下記に巡回予定です。
・島根県立美術館 ・平成21年8月5日(水)より9月14日(月)まで開催
・大丸ミュージアムKYOTO 平成21年9月30日(水)より10月12日(月)まで開催
関東方面への巡回はありません。

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