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「未来への贈りもの 岡田文化財団寄贈作品展」 三重県立美術館 はじめての美術館39 


愛知県にほぼ40年住みながら、なぜか一度も訪れたことになかった三重県立美術館に行って来ました。
行かねば!と強く思わせたのは、何と言っても先日まで開催されていた東京都美術館での「日本の美術館名品展」である。
ここに作品を出していた美術館で行っていない美術館をリストアップしたら、地元近辺の美術館で行けていない所が数館出て来た。その一つが今回ご紹介する三重県美。

三重県の県庁所在地津市に三重県美はあるが、名古屋から津までは結構遠い。更に電車賃も相当かかっていた。過去形にしているのは、JRと近鉄の競合により、JRがお得な快速「みえ」号の回数券を販売したため。
この快速は特急料金不要にもかかわらず52分で名古屋と津を結んでいる。一方、近鉄は特急利用でほぼ倍の運賃が必要、所要時間は49分とJRと大差ない。

ということで、行きはJRの快速を利用、帰りは奈良⇒京都まわりで新幹線で戻った。

津駅から美術館までは徒歩10分。
想像以上に大きく、かつ立派な美術館で驚いた。過去(2001年か2002年)に1度行こうとした時、同館は増改築で長期休館となってしまったのだ。
改築前の状態は知らないが、初訪問の三重県美の印象派大変良かった。展示室も広々としている。
幸運にもこの日「三重県家庭の日」ということで、入館料(500円)が無料だった。

今回は、岡田文化財団(三重県の文化振興活動を行っている)から寄贈された作品の全容を同財団30周年を記念して紹介するもの。注:7月20日(月)で会期終了。

今回行かねばと思ったもうひとつの理由は、展示作品の中に曽我蕭白の襖絵)「許由巣父図」と「松に孔雀図」を見つけたため。
展示作品リストと展示風景は美術館HPをご覧ください。*画像多数あり。
しかし、HPに作品リストは掲載されているというのに会場には作品リストの準備がされていなかったのはとても残念。
印刷だけしていただければ良いのに・・・。
仕方なくチラシに印象に残った作品名を書いたが、あまりに多すぎて途中でやめてしまった。

別格扱いの作品は蕭白の襖絵ふたつ。これは素晴らしかった。いわゆる蕭白の本気絵。やっぱり凄い画家です。
私は「許由巣父図」の方が好きだったが、チラシに採用されているのは「松に孔雀図」のみ。これは人によって意見の分かれる所かもしれない。

蕭白以外にも名品がずらり。
・フランシスコ・ゴヤ 「アルベルト・フォラステールの肖像」 1804年
goya

ゴヤの油彩など、めったとお目にかかれない。名品展には出てなかった。出展されていたダリより、こちらの方がインパクト大きいと思うのが、本展が予定されていたため出展見送りか?

・ラウル・デュフィ 「黒い貨物船と虹」 1949年頃
三鷹で見たデュフィ作品のイメージとはかなり違う。軽やかというより、力強さを感じる。

・クロード・モネ 「横から見たアルジャントゥイユの泊地」 1874年
モネはもう1点「ラ・ロシュブロンドの村」1889年出ていて、いずれもモネらしい空の色。睡蓮作品より新鮮味がある。

・和田英作 「富士」 1909年

・須田國太郎  「信楽」 1935年
日本の洋画の中では一番好きだった。色が素晴らしく、信楽の夕暮だろうか、 画面いっぱいに赤茶色があふれている。

・安井曾太郎 「人物」 1905年
木炭デッサンの力強い線。

・長谷川利行 「裸婦」 水彩
利行も早逝画家なので、観るのは同じ作品ばかり。これは初見。やはり利行は私の好み。

・宇田荻邨  「巨椋の池」  1924年
宇田作品は全10点。中でもこの「巨椋の池」の朱色の蓮花が白い画面に強いアクセントになっている。

・関根正二素描一覧
・村山槐多素描等一覧
この二人の夭折の画家の素描がこれほど沢山見られるとは、今回の最大の収穫のひとつ。
関根正二は好きな画家で、その才能が非常に惜しまれる。素描では彼特有の色使いが見られないが、1点描きかけの油彩「天使」があったのは嬉しかった。

村山槐多は素描に含めて、当時の想い人であった稲生氏への熱き気持ちを読んだ詩やラブレターの数々が心を打った。
純粋な人だったのだろう。
中でも「ピンクのラブレター」(以下)は文字が水彩で塗りつぶされ判読が難しいが、絵でもあり詩でもあり、ラブレターが芸術作品になっていた。

新館には彫刻家の柳原義達記念館が併設されていて、こちらも大変居心地の良い空間になっている。窓から望む景色が美しく、彫刻と共になごめるのが良い。

次回企画展は、9月5日(土)から10月12日(月)まで「生誕130年記念 菊池契月展」を予定している。
こちらも楽しみ。
なお、津駅に戻りバスに乗ると、川北半泥子の蒐集品(約3万点)を公開している「石水博物館」がある。
今回時間がなく、立ち寄れなかったが次回訪問時には立ち寄るつもりです。

*「未来への贈りもの」展は既に終了しています。

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遊行七恵さま

岡田財団の岡田さんはジャスコのご関係でしたか。
調査不足ですね。
私が調べたらジャスコのジの字も出て来ませんでした。

三重県美は驚きの空間でした。
岐阜県美も広いし、愛三岐の県立美術館は所蔵品、
建物を鑑みると高いレベルだなと感じました。
岐阜県美で上記三館の日本画展を開催中なので
お盆前にはこちらにも行ってみようと思っています。

石水博物館は、次回絶対立ち寄ります。
半泥子には大変興味がありますので。
でも、地元では知らない方も多いらしく、最初に伺った
三重県美の方はご存知ありませんでした。

蛤ラーメン、私は桑名でいただいたことがあります☆

こんばんは
この三重県立美術館の凄さはよく聞いていたのですが、memeさんをうならせるほどの力に満ちていましたか!
岡田財団はジャスコの岡田さんですね。
わたし、サントリー美術館でいいことがあれば、サントリー商品を購入したり、INAXギャラリーで楽しんだ後は、ひとさまにINAXの水周りを勧めたり、という回し者なんですよ(笑)。
それにしても関西からも近いんだし、がんばって行ってみようという気になるレポでした。

石水博物館は津にありましたか!
ここには藤島武二の名品があるので、一度行きたいと常々思っています。
津には柿安のハマグリラーメンの記憶しか・・・
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