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「美しきアジアの玉手箱」シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展 サントリー美術館

siatle

7月25日から開催されているシアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展「美しきアジアの玉手箱」をサントリー美術館で見て来ました。

シアトルと言えば、シアトルマリナーズかスタバの本拠地くらいしか浮かびませんが、アメリカ北西部に位置する港湾都市。シアトルに1933年に設立されたシアトル美術館には7000件に及ぶ日本・東洋美術コレクションがあり、全米でも5指に入る充実ぶりです。

本展では、同美術館選りすぐりの名品約100件を一堂に公開。これほどまとまったかたちで、アメリカ国外で公開されるのは世界初!(チラシより)シアトル美術館に行ったからといって、これら100点が展示されていることはないでしょう。

展示は大きく「日本美術」「中国美術」「韓国美術 その他のアジア美術」と分野別に分かれています。以下、展覧会の見どころをまとめてみました。
会期中、展示替えがあり、特に尾形光琳「山水図」は8/12~8/24が展示期間です。琳派ファンは必見の名品登場をお忘れなく。
詳細はサントリー美術館HPに展示期間と共に作品リストが掲載されています。

☆見所1 「鹿下絵和歌巻」前半部、後半部公開
「琳派」展、「対決展」など、本阿弥光悦と俵屋宗達のコラボ作品を見る機会は非常に多いのですが、この巻物実はとっても長いものだったと今回初めて知りました。
元々の所有者は当代きっての数寄者益田鈍翁。彼はこの1巻を前半部分、後半部分と2分割。なぜ分けたの?
鈍翁死後、巻物は売りに出され、当時シアトル美術館の作品収集品を行っていたシャーマン・リーの目に止まる。同館は鹿の動きがよりダイナミックな後半部を選択して日本の繭山龍泉堂の仲介により購入に至りました。
残る前半部分は更に分断され、日本国内の様々な所蔵家のもとへ散って行きます。

そんなバラバラになってしまった巻物が今回、後半部の里帰りにより、可能な限り集めた前半部と共にその全貌を見せてくれるのです。
壁際に分裂された状況と所蔵者、ガラスケースに本物がずら~っと並んでいる景色は壮観。
巻物はよく場面替えと言って、少しずつしか公開されないことも多いのですが、今回そんなケチなことはしていません。思う存分、再び一緒になった「鹿下絵和歌巻」を堪能できるのです。
改めて見ると、やはり光悦の書、宗達の絵と双方流れるような美しさ。
その壮大なスケールに唖然、感服させられました。

☆見所2 「烏図屏風」を代表格にする屏風の名品たち
展覧会チラシに使用されている「烏図屏風」作者は不明ですが、よくよく近づいて見ると烏には目も羽もちゃんと描き分けがされています。
・「竹に芥子図」 狩野重信
・「竹に月図」 室町時代
・「列士御風図」 室町時代
などなど、珍しい屏風の数々。この機会を逃したら、次はいつ見られるやら。。。
個人的には、「列士御風図」「烏図」はお気に入り。

☆見所3 与謝蕪村、北斎らによる軸もの
軸ものでは、
・与謝蕪村 「寒林夜行図」 ⇒ これすごく良いです!
・「蜻蛉・蝶図」 市川米庵ほか70名
・「五美人図」 葛飾北斎 (肉筆画)
など名品、珍品が並びます。 
特に「蜻蛉・蝶図」は画譜のように様々な蝶と蜻蛉が画面に散りばめられ(作者が皆違う)、そばに漢詩が添えられているという、風雅、当時の知識階級の寄せ書きの頂点作ではなかろうか。
70名という多勢の参加は珍しい。

☆見所4 中国、韓国のやきもの 
中国美術では、元代、明代、清代の絵画も良いが、焼ものに注目。
・「玳玻天目茶碗」 南宋時代
・「黄釉絞胎碗」 北宋時代
・「粉彩梅樹椿文盤」 清時代 ⇒ 皿の裏側にある絵付けも要チェック!
玳玻天目茶碗は、これに匹敵するほどの名品を相国寺承天閣美術館で拝見したか。
紋様もくっきりしており、上出来。

韓国やきものでは、「青磁象嵌菊花文盞托」の花文が愛らしく、これは欲しいと真剣に思った。

☆見所5 土偶他考古物および仏画
ごく個人的嗜好だが、一番最初に展示してある縄文時代晩期の「土偶」は一推し。
欠損がなければ、日本なら重文間違いなし。
中国の青銅器や仏画もなかなかのもの。ただし、京都・泉屋博古館と奈良博「寧波」展を見た後では、やはり迫力に欠けたが、これはこれで良いものです。

このご時世、よくぞこれだけ持って来てくれました。関係者の皆様に感謝です。

*9月6日まで開催中。
本展は以下に巡回します。東京以北へ行かないのはなぜ?
・神戸市立博物館 2009年9月19日-12月6日      
・山梨県立美術館 2009年12月23日-2010年2月28日 
・MOA美術館 2010年3月13日-5月9日      
・福岡市美術館 2010年5月23日-7月19日

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21世紀のxxx者さま

ずっと、お気に入りに入れようと思いつつ、なかなか実行に移せず
申し訳ございませんでした。
ちょっと仕事が落ち着いて、時間ができたのでやっと登録できました。

こちらこそ、今後とも宜しくお願いいたします。

シアトルの鶴鹿は切断されていないだけに迫力ありましたね。
私は展示替えで金曜に再訪し、光琳の「山水図」など見てきました。
この光琳も必見ですよ。

No title

こんばんは。お気に入りブログに入れていただきありがとうございます m(_ _)m 私からもリンクを貼らせて頂きました。今後ともよろしくお願いします(><)

私もこの展覧会に行ってきました。「鹿下絵和歌巻」は素晴らしかったですね。確かに何で分割したのか謎ですが、だいぶ揃って観られて嬉しい限りです!

Tak様

こんばんは。
鹿と烏軍団凄いですよね。
私は光悦ファンなので、鹿作品の全貌が明らかになった
だけで何度も足を運ぶ価値があります。

やきものは少数精鋭。
書き忘れましたが血のような赤色の壺も強烈でした。

No title

こんばんは。

memeさんがあげられた
「見所4 中国、韓国のやきもの」が
実は一番の驚きでした。
何だか自分には良く分からないけど
これは大層優れたものだということ
ひしひしと伝わって来ました。

「鹿」に逢いたく今日もまた
サントリーさんにお邪魔して来ました。
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