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「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009」と谷村美術館を巡る旅

1泊2日で新潟へ。
目的は初めての大地の芸術祭と糸魚川市にある村野藤吾設計の遺作谷村美術館である。
なお、谷村美術館は以前の記事にも書いた通り、今年の1月末で閉館したが、見学の希望が多く寄せられていたため8/1~8/16までの期間限定で開館中。これが毎年継続するかは未定だとのことなので、見ておきたい方はぜひ糸魚川に足をお運びください。これは別途記事にしますが、村野藤吾死の前年、晩境最後の思いがこもった名作だと感じました。

さて、簡単に旅程のみ。

<1日目>
7:00 東京駅発 上越新幹線 MAXとき 乗車
越後湯沢でほくほく線にのりつぎ
9:01 十日町駅到着後、駅レンタカーを借りる。
今回はJR東日本のツーデーパス(2日間で5000円)に自由席特急券をプラス。ツーデーパスを利用すると駅レンタカーを(1300ccクラス)1日2千円で借りられる魅力が大きい。

レンタカーにて十日町駅を出発し、十日町地区の大地の芸術祭拠点である「キナーレ」へ向かう。後にして思えば、ここに寄らずとも駅の案内所で良かったのだが、駅案内所は電車を降りた乗客が一斉に向かい、混雑していたため立ち寄らなかった。
キナーレで前売りチケットをパスポートに交換、パスポートはラジオ体操のカードみたいなハンコ押し式のカードで、係員がいる屋内施設の場合、必ずパスポートを提示し「祭」ハンコを押印していただく。
同一施設の2回目入場には半額の入場料が必要となる。

開館すぐに行ったため、キナーレの人はまばら。受付のお姉さんも丁寧に対応して下さって、お薦めの「これは!」という展示を教えていただいた。
このアドバイスに従って1日目の行動指針を立てる。

まず、松之山地区でボルタンスキー+カルマンの≪最後の教室≫、塩田千春≪家の記憶≫を見に行くことに決めた。≪最後の教室≫は十日町受付お姉さんのベスト作品だそうで、曰く「別格」とのこと。
実際、後に確かに別格かもと納得する。

目的地も決まった所で、その前に立ち寄ったのは、十日町市立博物館。ここでは、国宝の縄文式土器を展示している。車に慣れるためとキナーレから近かったため最初に立ち寄る。
地震にも負けなかった土器があったが、ガラスケースの中では、ちょっと窮屈そうに見えた。

松之山に向かう途中の道すがら、あちこちに黄色に黒(踏切色)の作品目印が道路の左に立っている。黄色と黒って、目立つな~と改めて思った。小さい看板なのに、割合に遠くからでも見える。
この作品マークに気を取られていると、運転がおろそかになるため要注意。
途中水沢地区、中里地区を通り抜け、松之山に到着するが、肝心の塩田作品の場所が分からず、道に迷ったので、やや時間をロス。
この後、前述の≪最後の教室≫谷山恭子≪目を凝らし耳を澄ます≫、森の学校キョロロなど鑑賞。
ランチは、美人林(ブナの森)手前のお店で軽くすませる。キョロロのレストランが貸切で利用できなかったのは予定外。ここは、土日だと団体客で差し押さえられている可能性大なので、要注意。

昼過ぎから雨が降り出し、3時前には豪雨となった。
松之山の後に、津南の蔡國強、馬文の≪ドラゴン現代美術館≫に行ったが、作品は見事に水没し、中に入れない状態。しかも相当な山道を抜けていくため、スニーカーやトレッキングシューズなどが望ましい。サンダルで行ったが、雨のため滑りそうだった。

屋外展示作品は大雨でとても鑑賞どころではなく、十日町に帰りがてら中里エリアの「ミオンなかさと」で温泉休憩をすることにした。ここは、天然の単純温泉。タオルセットは200円で貸出してくれる。
お湯に浸かって、外に出ても雨はやまない。
ここにも、屋外作品があるが遠くから臨むだけでおしまい。

十日町に戻り、ジャネットカーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー≪ストームルーム≫。これは面白い!お薦めです。
次に、石塚沙矢香≪うかのめ≫、アントニー・ゴームリー≪もうひとつの特異点≫を鑑賞して、1日目は完了。

レンタカーを返して、明朝目的地である糸魚川市への中継点となる直江津に宿を取ったので、ほくほく線にのり直江津19:15到着。

<2日目>
8:13 直江津発 北陸本線にて糸魚川へ
8:50 糸魚川到着
タクシーで谷村美術館と玉翠園へ向かい、見学。

10:36 糸魚川発 はくたか7号にて直江津へ、直江津でほくほく線に乗り換え
11:54 まつだい到着
行きは良いが、帰りが大問題。糸魚川からの列車でまつだい駅、十日町駅に停車する列車と接続が良くないので、要注意。車の運転が苦にならないのであれば、糸魚川まで車で向かった方が良い。
私は電車の速さと途中寝ていても、本を読んでも構わない自由さを選択した。

松代エリアの拠点まつだい「農舞台」を見学+ランチ。この「農舞台」はまつだい駅とほぼ直結しているので便利。ただし、屋外作品が多いので、やはり雨天だと煩わしい。
草間弥生、小沢剛≪かまぼこ画廊≫、河口龍夫≪黒板の教室≫などを鑑賞。
今、気付いたが何と河口の≪農夫の仕事≫を見逃した。どこにあったのだろう?

「農舞台」にある「カフェ・ルフレ」には、ジャン=リュック・ヴィルムートの作品が天井にある上、料理もとても美味しい。レアチーズケーキは最高。
しかし、ここもなぜか予約客やらに差し押さえされたりしていて、1時間待ちはざら。予約って一般客でもできるのだろうか?だとすれば、予約の価値はあるかも。窓からはカバコフの≪棚田≫などの作品群が一望できる。

やはり、車がないと見たい作品を見られないため、十日町に戻り(14:10到着)、地元の美雪レンタカーにて3時間半の時間借りをする(軽自動車:2650円、1日だと5300円)。当日連絡したけれど、車があって助かった。
1日目に感じたが、車1台通るのがやっとという狭い道を運転する場面が多々あるので、軽自動車の方が都合は良い。

ランチを取ったカフェで、千葉県市川市から車で来た母娘さんと情報交換した。お二人は前回2006年も来ているとのことで、お薦めは「うぶすなの家」とのことだった。お二人は陶芸をされていて、現代陶芸家にも非常にお詳しい。「うぶすなの家」では抹茶碗1客60万(8/3訂正)の陶芸家・鈴木五郎氏の作品でお抹茶をいただけるそうだ。しかも、「うぶすなの家」近辺には、私が見たいと思っていた古郡弘の≪脱衣 みしゃぐち≫がある。

しかし、残された時間は約3時間。他にも見たい作品はある。

結局、まつだいに向かう途中にある田島征三≪絵本と木の実の美術館≫に向かう。結果、大当たり。これも今回のお薦め。
次に、まつだいエリアの端、クロード・レヴェック≪静寂あるいは喧騒の中で≫に向かう。
途中、蓬平の「いけばなの家」「繭の家」に立ち寄る。いずれも、面白い。

最終目的地へ到着したのは4時半頃だっただろうか。
マーリア・ヴィルッカラ≪TIRAMISU 3 持ち上げて-行ったり来たり≫、みかんぐみ+BankART1929+その他50作家≪BankART妻有≫、リチャード・ディーコン≪マウンテン≫鑑賞。

大地の芸術祭で見た現代建築家による作品の中では、みかんぐみのBankARTが上手いリノベーションだと感じた。省スペース利用のトイレは泣かせる。
ここは開発途上なので、今後も続々と作品が増えていく予定。お目当ての原口典之さんはまだ登場されていなかった。

最後にレヴェック作品を見て、十日町に戻る。このレヴェックの2階作品の一つで照明が故障中。本来の状態で鑑賞できなかったのは残念。まもなく復旧するそうです。

十日町でレンタカーを返し、再びキナーレに戻り夕食とお風呂を済ませる。
お風呂からは、フランソワ・ブラン≪空の水≫を鑑賞できるのでお忘れなく。またここでは、入湯料がパスポートを見せると100円引きになる。

スティーブン・アントナコス≪3つの門のためのネオン≫(夜間のみ)、駅に戻って空飛ぶ飛行船、林剛人丸(はやし・ごうじんまる)の≪GO FLIGHT AIRSHIP≫(夜間のみJR十日町駅上に浮かぶ空中船)鑑賞し、修了。

19:24 十日町発 ほくほく線で越後湯沢⇒東京へ。

●これから大地の芸術祭へ行かれる方へ

(1)車は必須。運転できない方は、車の運転ができる人を見つけて一緒に行くか、バスツアーを利用すべし。1人旅だとタクシー貸切もできず辛い。

(2)靴は、トレッキングシューズかスニーカー類が望ましいが靴を脱いで鑑賞する作品も多いので脱着が楽なものを選ぶ。山道などを歩くことを想定すべき。女性の服装で、スカートはやめた方が良い。

(3)帽子や雨合羽などの用意を忘れずに。

(4)あらかじめ、見たい作品は決めた方が良い。作品番号を覚えること。
道案内の看板では作品番号と矢印が表示されている。作家名でなく番号を覚えないと、道に迷う。

(5)温泉が多く利用するなら、着がえを多めに持って行くと良い。

(6)ランチは土日だと各地区拠点となる建物(キョロロや農舞台)は混雑または貸切になっている可能性大なので、他の鑑賞施設または地元のお蕎麦屋さんなどを予定した方が良い。

(7)見たい作品が沢山あり過ぎる場合、優先順位として屋外作品は後回しにする。会期中しか作品に入れない?と思われる廃校プロジェクトなど屋内作品は優先すべし。

詳細はいつアップできるかな~。
作品もさることながら、里山の妻有の自然に身も心も癒されました。久しぶりに森や田んぼや畑、そしてあちこちに咲き誇る草花を見た気がします。
そして、地元の方々との交流も忘れられません。行った先々でお茶やおやつを出していただいたり、作品鑑賞もですが、お宅を訪問しているような気がしました。

*大地の芸術祭は9月13日まで開催中。もちろん、お薦めします!

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「越後妻有アートトリエンナーレ2009 大地の芸術祭」速報

一泊二日で「越後妻有アートトリエンナーレ2009 大地の芸術祭」へ行って来ました。21時半ごろ帰宅したばかりなので、今日は画像だけダイジェスト版で。 越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭2009 きちんとした記事がいつアップ出来るかは未定。。。

大地の芸術祭ー越後妻有トリエンナーレ2009

「大地の芸術祭ー越後妻有トリエンナーレ2009」へ行ってきました。 http://www.echigo-tsumari.jp/2009/index.html 私と同行の妹二人とも土地勘も運転能力も無いのでメイン作品を回るバスツアー(土日限定のダイジェストツアー)に参加。これは結果的

大地の芸術祭 越後妻有トリエンナーレ2009

花咲ける妻有postedby(C)一村雨越後湯沢からレンタカーを借りて、この土日の二日間、越後妻有トリエンナーレの各会場を回ってきた。といっても、たった二日間では、そのごく一部しか行けなかったのだが。今回は、空家・廃校プロジェクトの会場をメインに回る心づもりで、...

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noelさま

こんばんは。

>やはりボルタンスキーと田島征三が圧巻でした。

⇒ noel様も同様の感想抱かれましたか。
  あの2つは本当に素晴らしいです。
  アーティストの魂がこもってますよね。
  私も再訪して「うぶすなの家」と「みしゃぐち」を見てきます。
  やっぱり心残りなので。
  

No title

行ってきました!! ダイジェストツアーで廻ったので見れない作品も多く心残りではあるのですが、やはりボルタンスキーと田島征三が圧巻でした。 この二つを見ただけでも行った甲斐がありましたね~~

市川の母娘さま

何度か、メールをお送りしたのですが、アドレスの一部が違うのか
宛先エラーで戻ってきたため、こちらにて返信させていただきます。
もう1度お読みいただいけると良いのですが。

お茶碗のお値段は、翌朝すぐに訂正しましたので、ご安心ください。
また、越後湯沢や松之湯温泉情報等ありがとうございます!
とっても気になるので、今は、大地の芸術祭に再訪しようと思っています。

次回は「うぶすなの家」必ず行って来ます。

そうなんです

学校の外からも、心臓の鼓動が聞こえてきて
私も学校がひとつの生き物ののように感じました~

一村雨さま

お疲れ様でした。
運転手って辛いですよね、景色もあまり楽しめないし。
私も二日間運転して、ちょっと疲弊しましたが、楽しかった!

最後の教室はボルタンスキーの傑作でしょう。
作家の企図したことが、鑑賞者に伝わります。
私は学校全体が身体のように感じました。

noel様

いや~、本当に驚きました。
初体験の新参者なので、初日は勝手が分からず時間のロスもありましたが
2日目は効率良く回ることができました。

記事に追加しましたが、お薦めは廃校プロジェクトです。
キナーレの係の方(全作品を鑑賞していらっしゃる)及び一村雨様の記事に
紹介されている通りです。
次に、空家プロジェクト。

私は美術手帳発行のガイド「このアーティストに注目」を中心に追っかけました。

mori様

コメントありがとうございます。
昨夜帰宅して、すぐにアップしたので、本日再度内容の修正・追記をしました。
カーディフは、森美&エルメスの展示が好印象だったので、行ったのですが
期待に応えてくれます。
詳細は、ご自身で確かめられるのが一番。分からない方が楽しめます!

私は行けませんでしたが、「うぶすなの家」の食事も美味しいそうですよ。
(BY:市川母娘さん情報)

リンクの件、ありがとうございます☆

テツ様

おぉ~、何と1時間違いでしたか。
10時頃私は門の外に立っていたので、本当に僅かなすれ違いですね。
東京からの1人旅の女性で私と分かるって、それ凄いです。

谷村美術館では村野藤吾の最後の建築家魂を見ました。
日生劇場、佳水園とテツ様の後塵をたどりつつ、私も見学して来ようと
固く心に誓った次第です。

あとは、この建物が維持保存されていくことを心から願うばかりですが、
糸魚川市の運営に委ねるとか、何とか季節的な開館ができないものでしょうか。
閉館してしまった館の行く末だけが、気がかりでなりません。

テツ様の記事も心待ちにしています。

No title

私もこの土日に出かけました。
もっとも、中高年の旅行だったので、のんびり、連れたちはビール飲みまくり。
おかげで、運転手の私は、アルコール飲めずもストレス倍増。
十日町の駅レンタカーに予約したら、車なくて、湯沢から出かけました。
しかし、最後の教室、圧巻でしたね。

No title

日本を縦断なさる日々、すごいです~~@@
妻有、私も2週間後に行きますのでとてもタイムリーな記事でした! 作品が多すぎて(何でこんなに多いんでしょう?!) 見るべきものを選ぶ悩みがありますね~

初投稿です。

こちらではお初です。
僕もお盆に越後妻有は行こうと思ってたので大変参考になりました!
ストームルーム飛ばそうと思ってたんですが良かったんですね・・・。
レストランお盆の時期は予約で埋まってそうだ・・・orz
また計画練り直します。
谷村美術館も時間があれば行ってみたいです。

リンク貼らせていただきました。

ニアミス

わたくし、この土日、横浜から車旅をしまして
8月2日9時から発電所美術館を鑑賞し、
10時30頃、谷村美術館に行ったんですよ!
ニアミスでしたね。
谷村建設の方から朝いちで東京から一人旅の女性が来たとうかがい
memeさんにちがいないと確信しておりました。

藤森照信の本で谷村美術館を知り、いつか行きたいと思っていながら
行く機会が無く、memeさんのブログで閉館及び特別公開の情報を知り、
はせ参じた次第です。

今年は私にとっては村野イヤーで、代表作のいくつかに触れましたが、
谷村美術館は村野のエッセンスが凝縮された名作であり、
美術館の理想を実現していると感動しました。

美術・建築を愛する方には、このチャンスをお見逃し無くとお伝えしたいです。
memeさんの情報に感謝感激です!

長文失礼しました。
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