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内海聖史展「ボイジャー・Voyager」 eN arts

スパイラル、ギャラリエ・ANDOと個展に続いて、8/1から京都で開催中の内海聖史展「ボイジャー・Voyager」を見て来ました。
会場となっているギャラリーeN artsは、京都円山公園内、八坂神社北側にひっそりとあります。
祇園から行けば、徒歩5分かかるかどうかですが、私は高台寺方面から下って来たので、見つけるまで大変でした。
看板も出ておらず、ショーウィンドーに内海さんのブルー系統の作品「色彩の下」に気付かなければ通り過ぎてしまうような普通の民家風ギャラリー。
左右にドアらしきものがあり、右側のドアには鍵がかかってます。
えっ、土曜日まだ17時前なのに、休みってことは・・・不安になる私。呼び出しピンポンが傍にあったので押してみると、応答があり、正しい入口は左でした。
ノブも何もなく、確か押しドアだった気がします。

中は想像以上に広々とした空間。

まず目につくのは、まん丸の「コロナ」。木製の球体を内海さんらしく1個1個ドットで色づけ。全部で12個の色違いの球体が真横一列に並んでいます。
かわいい・・・。平面より、立体で攻められると弱いです。

「コロナ」の正面にあるのが「フリークライム」(クレヨン+アクリル)を使用したドローイング。
描かれているのはこれまた様々な色の球面。ただし、こちらはドット使用なしです。
クレヨンの質感に要注目。画面が光っています。

右サイドの壁面を飾るのが、本邦初公開「アルビノ」(cast bronze)。ブロンズに緑青をかけて焼いたらしいのですが、内海さんは型取りするための図面を描いたということで良いのかな(オーナー談より、違ってたらごめんなさい。)。
ブロンズ~。
「アルビノ」は8cm×5cmくらいの若干縦長の長方形立体作品なのです。
いつもの極小キャンバス作品が、ブロンズ化したというと分かりやすいでしょうか。
緑青のかかり方が微妙にそれぞれ違うので、全部で16点、4×4列で展示されていますが、購入される方は、まとめ買い?それとも1点買い?ひとつ選ぶとなると、相当迷うでしょうね。
内海さんのお母様が大のお気に入りの新作シリーズだとのこと。
この「アルビノ」思わず欲しくなります。

とここでいきなり購買欲がそそられますが、そのまま進むと正面にスパイラルの最奥壁面を飾っていた作品に近い(でも別作品)「背景の象徴」がど~んと壁一面を囲むように飾られています。
作品色ベースはグリーン。
まさに、このギャラリーのこの壁を飾るために描かれた新作です。
う~ん、素晴らしい。椅子があったら、座ってずっと眺めたくなります。

これで、終わりと思ったら大間違い。
ここからがすごい!

eN artsには左奥に小さな茶室があるのです。
茶室といえば、床の間。
そして、今回床の間を飾るのはもちろん、内海さんの新作2点。

まず、いわゆる掛軸代わりになっていたのがアクリルキャンバス絵画「頭上の色彩」シリーズ。
私が訪問した時は黄土色ベースにわずかにグリーンが入った作品。ドットなし。
床の間は土壁なので、この黄土色とマッチします。

そして、この絵画の前にあるのが「魚眼」という作品。
レントゲンでの個展「掌」に類似の作品があったとのことですが、木製のお茶碗の中を内海さんのドットで埋めています。
横からだと、外側の木の塗色(今回は黒っぽく塗ってある)しか見えませんが、近くに寄って、中を覗くと内海さんの作品だ!と分かります。
魚眼は色違い(ベース色が赤・緑・黒)で3色あり、私が行った時には赤が既に売れており、「緑」が置かれていました。

内海さんの指示で、この床の間の飾りは毎日変えないといけないのだそうです。
「魚眼」を変えることもあるし、絵画を変えることもある。
ちょうど私が行った日は、絵画を変えたばかり。第1週は、クレヨンで描いた新作画面いっぱい黒が塗られている絵画(紙)だったそうです。
この真っ黒平面も、実は単に黒色を塗っているだけでなく、様々な色を重ねた結果の黒だとか。
一見、抽象絵画のよう。
この黒の絵画の前に魚眼の黒ベースを置いたら、相当現代アートのわびさび世界が創出されることは間違いなし。

この時点で相当満足していましたが、地下に続く階段を見つけ降りると、地下にも展示スペースがありました。
また、この地下に続く階段踊り場壁面には「背景の象徴」が飛び火した小さな2点の「色彩の下」(?)があります。

地下展示スペースは黒い暗幕で仕切られていました。
中は真っ暗。
あれ?入っちゃいけなかったのかしら?と不安になりますが、すぐに正面に赤っぽい大きな絵画があることに気付きます。
しばらくすると、暗闇に目が慣れてきて、徐々に赤色の絵画がゆるゆると見えてきます。
この徐々に見えてくる過程を楽しむのがポイント。
数分後、自分に迫ってくるような赤と緑?黒?の大きなドット絵画現れるのが愉しい。

この作品タイトルは「吽」un です。
阿吽の呼吸の「吽」。

他にも展示予定で制作された作品で、結局最終的に展示されないことになった(作品が多くなりすぎると、一番見せたいものに鑑賞者が集中できないから)作品も見せていただきました。
これらも、過去見たことのない雰囲気の作品。

いやはや、本当に今回は参りました。
ギャラリーでの個展とは思えないほどの出来ばえです。
展示空間を意識した作品構成をされているのが、よく分かります。
今回がちょうど20回目の記念すべき個展だそうですが、新たスパイラル、ANDOを確実に超えて、な境地を見せてくれました。喝采!

内海さんファンは必見でしょう。

内海聖史さんのブログにも展覧会のことが書かれています。こちらをどうぞ。

*8月30日(日)までの金・土・日12:00~18:00開催。
上記以外の日は、電話連絡の上、要相談。
eN arts
京都市東山区祇園北側627 円山公園内八坂神社北側
TEL:075-525-2355

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内海聖史個展「ボイジャー」@eN arts

 eN arts で開催中の内海聖史個展「ボイジャー」を観ました。こちらで大い...

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noelさま

金、土、日以外でも、開けてくれる可能性ありますよ。
まずは電話でアポイント入れてみてはどうですか?
東京からと言えば、無理も聞いてもらえるような気がします。
オーナーは女性です。

No title

現在京都(実家)にいるのですが、週末行けなかったので結局行けなさそうです...(泣)
memeさんの記事を読んで激しく後悔!子どもを水族館に置き去りにしても見に行くべきでした~~ 

mizdesign様

必ずやご満足されること請け合います。
奈良博と京都のマンガミュージアムの妖怪展が一推しです。
マンガミュージアムは夏季期間中夜も開館しているようなので
HPでチェックしてみてください。
入館料も割引になるようです。

奈良、京都

こんにちは。
前二回が旧作路線だったので、今回の新作は一層興味を惹かれます。
楊貴妃様がお帰りになられて無念ですが、京都、奈良日帰り旅行必須ですね。

はろるど様

おはようございます。
鑑賞記録を後にしても、こちらを優先しました。
内海ファンなら行った方が良いです。
特に地下とお茶室の展示はお気に召されるのではないかと。

この展示単独だと京都まで・・・となるので、私の今のオススメは
奈良博の寧波とマンガミュージアムの妖怪展。
更に今日から大阪で堂島リバービエンナーレ2009あります。
日帰りでも良いのでは?

No title

こんばんは。これはまた何か超ど級の展覧会の予感ですね。
memeさんの記事がいつもに増して力入ってます。

行けなくはありませんが、悩ましいところです…。
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