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「かたちは、うつる-国立西洋美術館所蔵版画展-」 国立西洋美術館

hanga

国立西洋美術館で開催中の国立西洋美術館所蔵版画展「かたちは、うつる」に行って来た。

実は2回見に行って、1回目は解説など読みつつじっくり眺め、2回目はデジカメ(ついに中古で買った)を持参してバシバシ好きな版画作品を撮りつつ見ることだけに専念した。

西美らしく所蔵版画展と言っても単に年代順、作家順に並べるのでなく、高度な学術的アプローチで見せています。
しかし、私にはあまりにもレベルが高すぎて、解説に書いてあることの意味がいまひとつ頭に入って来ず、むしろ年代順に見せていただいた方が良かったなぁなどと素人として思ってしまいました。
美術館HPによると、本展の内容は以下の通りですが、長いので続きが知りたい方はこちらへ。

本展は、大きくは二部構成をとります。二つのパートを繋ぐのは、「うつる」ないし「うつし」という語です。この言葉には、「映」、「写」、「移」・・・といった、複数の意味合いがあります。本展では、この多義的で曖昧な日本語を、あえて西洋美術へのアプローチに用いてみたいと考えます。
具体的には、まず第一部の『うつり、現出するイメージ』において、芸術家たちがいかに「うつし(映し/写し)」や「うつろい(移ろい)」といった現象に魅せられ、さまざまに肖像や風景の「イメージ」を生み出していったか、あるいは、神のような超越的で把握しがたい存在を、どのようにして具体的な姿、いわば現世的な肉体を持った「うつせみ(現せみ)」として描こうとしてきたかということを、個別のテーマごとに見ていきます。次に、『うつり、回帰するイメージ』と題された第二部では、とくに人間身体や情念的な身振りの「イメージ」が、しばしば定型的な「かたち」を与えられ、時代や地域の制約を超えてさまざまに反復・変奏されていく事例を示します。


<展示構成> 全127点を各セクション単位で展示。
序 うつろ――憂鬱、思惟、夢想
第一部 うつり、現出するイメージ
『うつしの誘惑』、』、『うつしだす顔-肖像と性格』『うつる世界』、『うつせみ』

第二部 うつり、回帰するイメージ
『落ちる肉体』、『受苦の肢体』、『暴力の身振り』、『人間≒動物の情念』、『踊る身体』、『輪舞』

せっかく、テーマ別展示になっているというのに、結局何も考えずに見てしまう私。
結果、目に留まるのは好きな作家の作品。

・マックス・クリンガー ≪舞踏の準備≫他多数
・パブロ・ピカソ ≪貧しき食事≫ 1点だけだったけど、これが見たかった!
・モーリス・ドニ ≪泉に映る影≫ ドニも1点。版画は初めて見たかもしれない。
・ウジェーヌ・カリエール ≪ポール・ヴェルレーヌ≫
・アルブレヒト・デューラー 今回デューラーはかなり沢山出ていて嬉しい。
・レンブラント・ファン・レイン ≪三本の木≫他。
名古屋ボストン美術館でレンブラントの版画を見なかったら、今のように西洋版画に興味をもてなかったかもしれない。
・ロドルフ・ブレダン ≪死の喜劇≫ 以前にも見た作品。これ1枚だけはさびしい。
・シャルル・メリヨン ≪吸血鬼≫ 
・ドミニク・アングル ≪ジェニー・トラヴァレット(?)の肖像≫ アングルの版画って見たことなかった。
・ウジェーヌ・ドラクロワ ≪ゲーテの肖像≫
・アゴスティーノ・カラッチ ≪侮俊する聖ヒエロニムス≫ カラッチもこれ1枚。

とずらずらと挙げたが、この中で今回一番気になったのは、マックス・クリンガー。

点在していたので、頭の中で作風がぼけた記憶しかないが、作家別に並べて見たかった。

しかし、さすが国立西洋美術館。
この127枚も3747枚というコレクションのほんの一部でしかない。
聞いたことのない作家のものも含め、非常に多様なコレクションであると分かる。

今回上に挙げなかったがゴヤの作品も沢山出ていた。ゴヤは秋に姫路市美のゴヤ版画コレクションを岐阜県美で展示する。これは見ておきたいと思っている。

*8月16日まで開催中。まだの方は必見です。

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遊行七恵さま

白樺は今宇都宮でやってますが、葉山まで待ちます。
しっかりクリンガー見てきます。

刈谷市美術館は駅から歩けて、名古屋からはJR新快速で15分。
すぐです、すぐ!
絶対行った方がいいと思いますよ。
私は28日(金)の午後、大阪へ向かう前日行きます。

YCさま

駄文の記事を勝手にTBして申し訳ありませんでした。
YCさんの2回に及ぶ記事に比べるとあまりのあっけなさに
我ながら反省です。

デューラーの版画を一度にこれだけ見られたのは初めて。
記事にも書きましたが、デューラー、クリンガーが収穫でした。

あべまつ様

こんばんは。
フラッシュなしならデジカメ撮影Okなんです。
もう充電切れるまで撮りまくりました。
何しろ閉館間際に行ったので、私だけ。
10日の月曜だったんでガラガラでした。

ブレダンは八王子で前に見た版画展で2~3枚程度出てました。
今回のはそのうち1枚のと同じ。
あの人の線の細かさは尋常じゃないです。

こんばんは
やっぱりクリンガーいいですよ!
葉山に巡回予定の白樺派の愛した美術、これにけっこうクリンガー作品が出ますよ。
ぜひぜひお出かけください。

ところで河目悌二、いいですね~見たいけれど刈谷市がどこにあるかを調べるところから始まるわたしです。

No title

memeさん、こんばんは。TBありがとうございました。
こちらからもその1、その2とTBさせて頂きました。

ゆったりした環境だったので、解説もじっくり読みながら
観ましたが、おっしゃる通り難解で、自分なりに解釈した
つもりながら理解のほどは定かではありません。。。

デューラーの作品が出てくるたびに、やはりこの人は
別格だとつくづく思いました。

No title

こんばんは。
一度じっくり見たのですが、記事にならず。
明日、もう一回行こうかと。
ロドルフ・ブレダン、釧路で見ました。
この作家の線は半端じゃないと思ったのでした。
線の表現、にはまります。
写真OKなんですね。
デジカメぶら下げていったら、また途方もない時間が。

Tak様

所蔵品展で写真撮影OKなのも嬉しい。

しかも版画だけでも凄いのに、常設展も新館オープンで
ヴァージョンアップ。
1日いても飽きませんね。

No title

こんばんは。

私もこの展覧会にハマってしまいました。
2回、3回と。

それにしてもこれだけの企画展
出来ちゃう西美って。。。。
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