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山中俊治ディレクション 「骨」展 21_21DESIGN SIGHT

hone

5月から始まっていたのに、ぐずぐず行くのを迷っていた「骨」展を見に、21_21DESIGN SIGHTに行って来た。
昨日も乃木坂、今日も乃木坂。しかし昨日はこちらは休館日。
しかも、本日19日18時半より、本展ディレクター山中俊治氏によるギャラリーツアーが開催されると知り、行くなら今日と決めた。

仕事が押して、18時半をちょっと過ぎたけれど、何とか会場に滑り込み。
最初の方は恐らくこの展覧会を開催するにあたってのお話があったのだろうけれど、聞けなかった。
いよいよ山中氏を先頭に作品の解説をお聞きしながら、観賞するという贅沢な状態。
観客は割といて30名強と言ったところだろうか。

今回は標本室と実験室と2つの展示コンセプトで作品が展示されている。
最初に訪れたのは標本室。

湯沢英治氏撮影の動物たちの骨の写真がずらりと並ぶ。
骨というのは、こんなにも美しいものだったか。
山中氏のお話で、「だちょうの足の皆さんが膝だと思っているところが、実はダチョウの踵なんです。だちょうはハイヒールなんですね。」というのが印象的だった。
かかとだから、鳥の膝は反対に曲がっていると思うのだろうが、曲がっているのは踵であって、膝は身体近くにあるのだそうです。

「ダチョウはハイヒール」が頭から離れない。

続いて、椅子の骨組やアーロンチェアの全部品バラバラ展示などがあって、再び写真が。
こちらは、ニック・ヴィーシーの写真。写真は写真でもこちらはX線写真。X線は実物大でしか写せないのだとか。
ダイソンの掃除機、照明器具トロメオなどのX線写真を見るのは不思議。
それにしても、ボーイング777の写真、あれは一体どうやって撮ったの?実物大ではなかったけれど。
何でも何百ものパーツ(写真)を組み合わせていると、山中先生はお話されていたと思うが、よく理解できなかった。恥ずかしくて質問もできず。。。

標本室の最後は時計や義肢、ドラム式洗濯機の部品を展示していた。微細な部品の数々が妙に美しく見えたりする。

次にお楽しみの実験室。
今回は10名の作家によって「骨」をテーマに作品制作を依頼した。

興味深かったのは、山中研究室デザインによるロボット「せんもう」?。
硬質な素材からできているにも関わらず、曲線を描いた触手、そしてくねくねとした動きが特徴的。
手の部分にはたった3つしかモーターを使用していないのだそう。
3つのモーターだけで、どうやったらあの不思議な動きができるのか?非常に面白い。

・前田幸太郎の「骨蜘蛛」。
こちらは、あまりに動かしすぎたせいかギャラリーツアーでなければ実際に動かしてもらえなかった。
「調整中」になっていたのをツアーのために2回動かしてくれた。
やはり、映像で動いているのを見るのより、実際眼の前で動いているのを見る方が臨場感がある。
足の動きの速さは相当なもの。
「骨蜘蛛」は動かすとものすごい速さで走ってしまうので、展示室では4方から糸で固定されている。
宙を走る骨蜘蛛はちょっとかわいそう。
ロボットなのに、動きは本当にリアルだ。

・明和電機 「WAHHA GO GO」 
表情もいいけれど、忘れられないのは「わっはっはっは~」というあの声。機械音とはどこか違う感じ。
歯のむき出し部分がだんだん広がっていく。それにしても全体の形は人間にアコーディオンが挟まったみたいな面白いデザインだ。

・緒方壽人+五十嵐健夫 
動く影を作り出し、モデルに骨を与える映像。
似たような作品が前回の森美術館の展覧会でもあった。
森美術館の作品はどんどん影が増殖していく映像作品だったけれど、こちらは勝手に違う動きを始めたり、骨映像が追加されたりする。
自分で好き勝手動いて、スクリーンに映し出された映像を思う存分楽しむ。

・エルネスト・ネト 「Mientras estamos aqui」
ネトの「骨」をテーマにした作品。いつもと違って、より骨組を明確化して制作されている。
真中にぶらさがる袋には小麦粉。周囲にはお米が入っている。

・THA/中村勇吾 「CRASH」
最初見た時は、時計だって気付かなかった。山中先生の解説でやっと気付いた。
これは面白い。家に小さいヴァージョンのが欲しい。ぜひ、小型化して商品化されないだろうか?
降りてくる4つの数字、その落ち方のスピード、底面に着地した時の破壊の様子。どれをとってもアートである。
山中先生曰く「どれだけ見てても飽きませんね」。同感。

・玉屋庄兵衛+山中俊二 「骨からくり『弓曳き小早船』」
これは素晴らしかった。山中氏のデザイン画が壁に展示されていたが、美しい。
しかし、それにも増して美しかったのは骨からくりの顔である。
からくり人形師の玉屋庄兵衛さんは、何と名古屋在住のからくり師9代目だとか。
そんな伝統工芸家が名古屋にいらっしゃったとは、全く知らず。

このからくり、普段は土曜・日曜の14:00~、16:00~の1日2回のみ動かすのだが、今回はツアーということで特別に山中先生自らからくりを操作し、実際に射的をする様子を実演して下さった。
からくり人形は、湿度、温度など環境の微妙な変化により糸がゆるんだり、木製部分に微妙なズレ等が発生する繊細なもの。
今回も何度か実演してようやく4回目(?)に山中先生の「当ててくれよ」の言葉で見事に的を射た。
思わず全員安堵と感動の拍手が起こる。
当たった瞬間の山中先生の嬉しそうなお顔が忘れられない。

眼のない人形の顔。鼻部分だけ少し高くなっているが、それだけで十分表情を出していた。
首の動き、顔の動き、手の動き、何度見ても実によくできていて、なめらかに動く。

最後に本展の目的「デザイナーとエンジニアの視点を持って活躍する山中俊治からのメッセージ」が映像で流されていた。

山中先生は、本当に熱心に参加者全てに解説をして下さった。お人柄がそれだけで伝わって来た。
心から御礼申し上げます。

「骨」展は、生き物の骨から始まり、身の回りにあるものの仕組みや構造について考えるデザインの展覧会。普段見ることができない車や家具の骨や様々なジャンルの作家による「骨」「骨格」をキーワードにした体験できる作品を展示し、工業製品の機能とかたちとの関係に眼を向け、「未来の骨格」を探ります。~展覧会チラシより抜粋。

●今後のギャラリーツアーの予定
8月22日(土)12:00-13:00  檜垣万里子(LEADING EDGE DESIGN)/展覧会アシスタントディレクター 
8月22日(土)15:00-16:00  畑中元秀(takram design engineering)/参加作家 
8月26日(水)18:30-19:30  山中俊治 /展覧会ディレクター
8月27日(木)18:30-19:30  トラフ建築設計事務所 /会場構成デザイナー 
8月28日(金)18:30-19:30  田中みゆき(21_21 DESIGN SIGHT)/展覧会コーディネーター

*8月30日まで開催中。
どうせ行かれるのであれば、上記ツアーに参加されるとより楽しめること間違いなし!

会場を出たら、ミッドランドスクエアの水花火イベントを見ることができた。こちらも夏にふさわしい水花火。楽しめました。

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21世紀のxxx者さま

そちらの記事も拝見しました。
同じ値段で入館するなら、ツアーの方が絶対良いです。
HPからメール会員を募集していたと思います。
そうすると、追加でイベントがある時にも、すぐに連絡が
来るので参加しやすいですよ。
メール会員は無料です。ぜひ!

No title

私も先日観てきました。
こちらの記事を読んでいたら、自分はだいぶ損してるなーと思いましたw
ツアーに参加するとこんな面白いことがわかったんですね。弓で的に当てるところとか観てみたかった。。。 それと、骨蜘蛛って走ると物凄い速さなんですねw

はろるど様

こんばんは。
詳細とは言えませんが、ツアーに参加しなければ半分も
楽しめなかったと思います。

蜘蛛の動きは本当にめちゃ早いのですよ。
X線写真はもう少し、先生に詳しくお話を伺いたかったです。

No title

memeさんこんばんは。詳細なレポートありがとうございます。
こうしたツアーにも熱心な美術館なのですね。蜘蛛やからくり、やはり動いているシーンを見られればと思いました。

>何百ものパーツ(写真)を組み合わせている

そうだったのですか!一瞬、遠くから撮っているのかと信じておりましたが…。
でも冷静に考えればそんな大きなものをX線で写せませんよね。失礼しました。

せいな様

会員の募集、確かにしてました。
今回はやめましたが、3000円なら入ってもいいかと
微妙な所ですね。

ダチョウの足が曲がっている方向に着目なさってください。
では、そろそろ出社いたします。

Tak様

おはようございます。

おかげで、なかなか楽しめました。
やはり山中さんの解説をお伺いしたことが大きかったです。
からくりも動かしていただけたし、何より山中さんの
お人柄に感動しました。
ダチョウの膝と思っていた所が踵だったとは・・・目からうろこ。

No title

こちらの展示もう5回行ってます。
親子で楽しめるので安心です。

来週もう1回行くつもりなのでハイヒール確かめてきます!

No title

こんにちは。

浴衣着ている方が昨夜多いな~と思ったらここでのイベントのせいだったのでしょうか。

それにしても「ダチョウはハイヒール」。
名言ですね!!
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