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「メキシコ20世紀絵画展」 世田谷美術館

メキシコ

世田谷美術館で開催中の「メキシコ20世紀絵画展」に行って来ました。

今年が日本とメキシコ交流400周年だとは知らなかった。
なぜか、本展覧会のチラシには詳細が記載されていないが、「メキシコ20世紀絵画展」ジュニアガイドに最初の交流きっかけが書かれていたので以下に引用する。
江戸時代が始まったばかりの頃、フィリピンからメキシコへ向かう船が嵐で遭難し、千葉県に漂着。
地元の海女や漁師たちの活躍により、乗組員317名が救助される。それから1年後、彼らは日本人が用意した船で帰国した。今年はこのできごとから数えて400年となる。

「このできごと」というのは漂着したことでなく、日本人が用意した船で帰国した事実を指しているのだろうと思う。

そんな江戸時代からのおつきあいのメキシコであるが、絵画交流となるといささかあやしくなる。
しかし、わが地元愛知県の名古屋市美術館は国内でも珍しい(唯一か?)メキシコ・ルネサンス絵画コレクションが充実している。
きっかけは名古屋市とメキシコ市の姉妹都市提携、そして本展出品作家でもある愛知県瀬戸市出身の北川民次が、メキシコで活躍していたことによる。

何度も訪れている名古屋市美の常設コーナーに行けば、必ずメキシコ絵画に出会うことができる。
個人的にはメキシコ・ルネサンス作家の中では、以前からルフィーノ・タマヨが好きだった。

今回の展覧会では、メキシコ国内各地の美術館、個人が所蔵している約70点の作品で、「近代化への道のり」をテーマに、メキシコの近代絵画の展開を紹介する。

展覧会の構成は次の通り。 章単位の内容は世田谷美術館HPをご覧ください。
第1章 文明の受容-1-1.歴史的事件や当事者など;1-2.愛国心の寓意
第2章 文化の発信-2-1.国内に向けての発信;2-2.国外に向けての発信
第3章 進歩-3-1.社会的側面;3-2.美的/様式的側面

作品リストもいただいたが、このリストは作家単位ごとに作品名が並べられ、展示順になっていない。更に作家の並び順の根拠が分からないので、非常に作品名を探しづらかった。
展覧会構成も伝えたいことが展示にそのまま反映していたかと言えば、素人目にはよく分からなかったのが正直なところ。

ということで、構成は無視して印象に残った作品と感想を。

・ホアキン・クラウセル 
作家の本業は弁護士。アマチュア画家ながら、「水の精と対話できる画家」としてメキシコでは著名だった。水のある風景は実に美しく、黄色が特に印象深い。
水難死したというのも、水がらみで因縁深い。

・サトゥルニノ・エラン 
何と、31歳で夭逝。≪三つの世代≫1916年、≪サン・ミゲル信心会の信者≫1917年≪サン・ルイの男≫1918年などが特に良かった。

・村田簣史雄
クレー風の抽象絵画が2点。いずれも1959年作。こんな画家がいたのかという驚き。

・ディエゴ・リベラ
メキシコ絵画と言えば、リベラは真っ先に浮かんでくる。もちろん、名古屋市美にも彼の作品はいくつかあるが、今回展示の作品は、印象派風のものあり、シュルレアリスムを揶揄したものあり、その時々で作風が変わっている。
こんなに作風を変えていたとは知らなかった。名古屋にある作品はかなり重々しい壁画風の作品で、そのイメージが強すぎた。実際はこれだけ作風を変えられるのだから、器用な人だったのだと思う。
≪使者の日≫1947年、≪字を書く子供≫1944年、≪夜の風景≫1947年。

ディエゴ・リベラと言えば、フリーダ・カーロ。
日本ではリベラよりフリーダ・カーロの知名度の方が高いだろう。これって世界共通なのか?
今回も展覧会冒頭で≪メダリオンをつけた自画像≫(上記チラシ画像)が別格扱いで花のように飾られていた。
でも、私は彼女の作品は苦手。

好きなタマヨの作品は、3点中≪自画像≫1946/1947年が一番良かった。メキシコ国立近代美術館所蔵作品など、なかなか見られる機会もないので、ありがたい。


これら企画展とは別に収蔵品展では利根山光人の展覧会が開催されている。こちらが題して「利根山光人とマヤ・アステカの拓本」。
もう一つのメキシコ展と言ってもよい内容だった。
マヤ・アステカの古代遺跡の拓本群は圧巻の一言に尽きる。
先日京博で拝見したシルクロード文字ではないが、こちらはマヤ・アステカ文明の文字展覧会のようで、神聖文字はまるで絵かデザインかというような印象を受けた。
歴史の一こまに思いを馳せることができる。

*「メキシコ20世紀絵画展」は8月30日(日)まで開催中。
*「利根山j光人とマヤ・アステカの拓本」は9月11日(金)まで開催中。

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