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「仏教絵画の魅力」 茨城県立歴史館 はじめての美術館43

歴史館を「はじめての美術館」シリーズに加えて良いものか悩ましいが、今更「はじめての美術館・博物館」とするわけにもいかないので、そこはお目こぼしいただきたいと思う。

さて、茨城ツアーの最初に行った天心記念五浦美術館にて、茨城県立歴史館のテーマ展「仏教絵画の魅力」チラシを発見。
じみ~な赤白二色刷りのチラシだったが、紹介されていた図版の一つが雪村筆「欠伸布袋紅白梅図」で目が釘付けに。
裏を返すと、本展の概要が以下の通り書いてあった。
「信仰の対象として仏を描いた狭義の仏画のほか、高僧画、寺院縁起絵巻など、仏教にかかわる絵画を収蔵作品により紹介します。密教絵画を代表する両界曼荼羅や浄土信仰に基づく来迎図を展示するほか、禅宗絵画では本県出身である雪村の作品を紹介します。」

雪村は茨城県出身だったのか!
全く知らなかった。元より仏画は好きだし、雪村と聞けば、すぐに飛んで行きたくる程関心がある画家、はっきり言えば、かなり好き。

しかし、昨日アップした近美の冨田渓仙、そして書いてないが近美は常設展も素晴らしいので、気が付けば16時を過ぎたところだった。
歴史館は閉館17時、入場は16時半まで。仕方がないので、タクシーで駆けつけ、16時25分にたどり着いた。
行ってみたら、これまたびっくり。
何とも広大な敷地で(これは公園なのか?)目指す歴史館がどの建物なのか一瞬迷った。
ちょうどこの日は、歴史館祭りが開催されていて、お祭りが終わりお片づけをされていたので、そこをめがけて走る。
歴史館祭りだったので、入館料大人150円は無料だった。

さて、目指す「仏教絵画の魅力」展は本館1階展示室で開催されている。
展示の様子はこちら(歴史館HP)をご覧ください。
始まって2日目ということで、作品リストがまだできていないとのこと。気になる作品だけ急ぎメモをとった。展示作品数は33点。

・≪両界曼荼羅≫絹本著色  二幅 室町時代後期
室町時代の見事な曼荼羅。状態も良いのに、なぜ重要美術品にも何も指定されていないのだろう?

・≪普賢菩薩・文殊菩薩≫ 紙本墨画

・≪阿弥陀二十五菩薩来迎図≫ 鎌倉時代

・≪弁財天画像≫紙本著色  室町時代 茨城県指定文化財
こちらも錐金紋様がはっきりと残っている、室町時代の仏画優品。同じく状態も良いので県指定だけではもったいない。

・≪大威徳明王図≫ 江戸時代
時代が江戸まで下るが、迫力一杯の大威徳明王で怖い。

・≪星曼荼羅≫ 江戸時代
これって、三井記念の道教の美術で似たようなものが出展されていなかったっけ。明らかに道教の影響を受けた曼荼羅だろう。

さて、いよいよ雪村のおでまし。
・≪釈迦羅漢像≫ 善慶寺 三幅対
左右に普賢と文殊、中央に釈迦を描く。左幅の龍が雪村らしい。

・≪白衣観音図≫
・≪布袋童子図≫
いずれも小品だが、見ているだけで楽しい。

・≪欠伸布袋紅白梅図≫ 三幅対
これと最初の釈迦羅漢像が、やっぱり一番でした。特に、欠伸布袋は必見。

・≪芦葉達磨図≫ 東皐心越筆
禅僧の水墨画。東皐心越は1639年生まれ、1695年没。江戸時代初期に活躍。
太い輪郭線が特徴的。

・≪達磨図≫ 林十江筆
水戸と言えば、林十江を忘れてはならない。まさか出ているとは思っていなかったので、嬉しいサプライズ。しかもこの≪達磨図≫十江らしく、全く達磨に見えないのだった。
いいなぁ、林十江。考えてみれば、私の好きな十江だけでなく立原杏所も水戸の画家だった。


本展は十江で締めくくられるが、この後、更に嬉しい驚きがあった。
歴史館には、一橋徳川家記念室が併設されている。
本館と棟続きで別館になるのか、廊下を進むとやがて一橋徳川家記念室の入口が見えた。
ちょうど、私が行った8月23日まで「狩野派の絵画」を展示していた(クリックすると一部作品の画像を見ることができます)。
何とラッキーな。しかも、水戸徳川家さすがのラインナップ。
狩野探幽が何点も出展されているではないか。

私の好みは≪探幽縮図≫、≪七福神図≫、≪「牟礼(むれ)高松図≫の探幽作品。
他に、狩野安信、狩野常信らの作品もそろっている。
狩野探幽・尚信・安信の三兄弟共作の「三福神図」 一幅も見ごたえあり。

更に、狩野派一派の画家として、来月板橋区美術館で展覧会が始まる英一蝶≪風俗画絵鑑≫まであった。

もう、大満足。

この敷地内には、愛知県の明治村のように野外施設として「旧水海道小学校本館」(県指定文化財)明治14年に建築された洋風校舎、旧水戸農業高等学校本館、旧茂木家住宅(県指定文化財)などが移築されている。

また、水戸に何度も足を運びながらも一度も行っていない偕楽園がすぐそば。
時間をとってゆっくり楽しめたらと思った。水戸市内はレンタサイクルとかあると便利かもしれない。次回探してみよう。

*「仏教絵画の魅力」展は9月27日(日)まで開催中。狩野派絵画は終了しています。

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