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「放課後のはらっぱ 櫃田伸也とその教え子たち」展 愛知県美術館

先日以下記事でご案内した通り、本日から愛知県美術館で開催されている「放課後のはらっぱ 櫃田伸也とその教え子たち」展に行って来ました。
http://memeyogini.blog51.fc2.com/blog-entry-761.html何しろ、今日(8月28日)18時半から出展作家全員が集合するという大座談会があり、それを聞きたい一心で会社を午後からお休みさせていただいた(この休みを得るにあたって1週間早朝出勤+残業に励む)。

座談会は先着150名となっていたので、自分としては早目の県美17:15到着。
しかし、EVで座談会会場に向かう人と同乗し、何やら嫌な予感が・・・。案の定、受付で確認したら座談会会場前で整理券を急遽配布することになったとのこと。
うっ、まずい!
早速12階のアートスペースAに向かい、整理券を受け取った。番号は72番。
1時間15分前に来て、ちょうど半分か、良かった~と思いきや、何と何と72番ではなく、172番だというではないか!
えっ、172番!!!それって定員150名を既に超えているってことでは。焦る私。
はるばる東京から会社を休んでまで駆け付けたというのに、まさか聞けないってことはないよね。
すると「係の方から座席数を200に増やしたので大丈夫ですよ。」と言われ、胸をなでおろす。

しかし、整理券番号順に入場するため、17:50に再度会場に戻るよう伝えられた。ってことは鑑賞時間が30分しかないってこと!
再び、11階の愛知県美にとって返してすぐに会場に入る。
詳細は、再訪予定なので今回は割愛するが、見所は以下の通り。

1.櫃田伸也の回顧展にふさわしく、初期作品から本展のために新たに制作された新作および、作品制作にあたっての構想メモなどなどが作品と資料とが一緒展示されていること。

2.櫃田作品と出品作家の作品が並置されている。
これによって、両者の関係や影響などがよく分かる。作家の学生時代を回顧するコメントキャプションもお見逃しなく。

3.展示は全て、奈良美智、杉戸洋、森北伸の3名(特に杉戸洋が中心になったようだ)が考え、通常の学芸員による展示とは一味もふた味も違う空間に仕上がっている。
展示そのものがひとつのインスタレーションと言える。
草などひとつも生えていないのに、原っぱにいるような印象を受けたのは私だけではないだろう。

4.出品作家の愛知県芸術大学時代の作品と新作が展示されていること。
学生時代の作品など、本展を逃すとなかなか見る機会はない筈。
奈良さんの学生時代の男性ヌード&女性ヌード習作などファン必見ではなかろうか。
個人的には小林孝亘の学生時代の作品で潜水艦シリーズでない作品や加藤美佳の「カナリヤ」のエスキス。
渡辺豪の映像作品、設楽知昭の透明壁画などが印象的。

5.企画者3名の作家により、出品者に与えられた課題「櫃田伸也のポートレート」
各作家による櫃田先生像は、本当に面白い。作家たちの個性や先生への思いがよく表れている。


30分で会場を駆け抜けたのだが、時間はとても足りない。常設と併せると1時間半は鑑賞時間を予定した方が良いだろう。

座談会に話を戻す。会場は立ち見客が出るほどの盛況ぶり。学生と思しき人が多く、愛知県芸をはじめとする近隣の芸大学生の聴講姿が目立った。
座談会には木村みちかのみ都合が悪く欠席だっただけ。
愛知県芸准教授の小西信之の司会で座談会は開始された。
以下4セッション+質疑応答による構成。

セッション1:設楽知昭と櫃田伸也の対談

セッション2:第3世代座談会
佐藤克久、安藤正子、加藤美佳、城戸保、小林耕平、渡辺豪

セッション3:第2世代座談会
額田宣彦、古草敦史、杉戸洋、森北伸、登山博文

セッション4:第1世代座談会
奈良美智、加藤英人、小林孝亘、長谷川繁、村瀬恭子

話題は学生時代の思い出や先生との交流が中心で、まさに公開同窓会。
とても楽しいこぼれ話の数々。
全てをご披露できないが、一部印象に残った話を箇条書き。

・加藤美佳の作品を見た時、櫃田は「レオナルド美佳」と名づけた程、そのテクニックに感心した。

・櫃田は特に第1世代作家とは寝食を共にするような深い関わりをもっていた。

・企画者である奈良、杉戸、森北との関係は、杉戸と森北が高校時代に芸大受験のための予備校で一緒で、その時予備校講師をしていたのが奈良であった。
合格発表を3名で一緒に見に行き、2人は見事現役合格。その足で日本画科合格の杉戸と彫刻科の森北はなぜか奈良に連れられ、油絵科の櫃田家へ連れられて行った。
それをきっかけとして以後関係は続く。

・奈良、長谷川、小林、杉戸のラグビー部時代の話題。

・登山の飲むと先生の絵までも批判してしまう癖。

・櫃田クラスは生徒に人気で、希望しても入れない者もいた。

・奈良は直接櫃田が担任であったわけではないが、気付けば一番櫃田家への滞在時間が長い人物になっていた。先生が大好きな様子が傍から見ていてよく分かった。

などなど、まとめるには困難なだけど、面白いこぼれ話が満載だった。
また、各世代によって大学周囲の環境や当時の状況が変化し、先生との関係も微妙に濃淡があるのを感じた。

追記!
関西のmori様のブログで早速鑑賞記事の詳細がアップされています。ぜひご覧ください。


*10月25日まで開催中。名古屋市美の展示と併せてご鑑賞ください。もちろんお薦めです!

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「放課後のはらっぱ 櫃田伸也とその教え子たち」@愛知県美術館

またもmemeさんのブログで知った展覧会。 18切符も余ってたので行ってきました。 ってか、新潟とか広島とかと比べると名古屋のなんと近いこと! 大阪から片道3時間もかからないなんて。素晴らしいです。 それは置いといてこの展覧会。 愛知県芸で教鞭をとっていた画...

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mori様

早速ご覧いただいて、ありがとうございます!
ぜひ、座談会も聞いていただきたかった。
もう、本当に同窓会状態だったんです。
櫃田先生のキャラがまた緩くて、お話される時に間があるのですが
あの「間」がたまりません。
でも作品評は非常に適切でした。

私は再訪してから、もう少し詳細記事アップする予定です。
30分は短すぎ!

No title

こんばんは。
僕も今日見てきました。
なんだかすごい柔らかいいい展覧会でしたね。
ブログで紹介&TBさせていただきました。

ogawama様

加藤美佳さんは、以前豊田市美で開催された「ベリーヒューマン?」展の
アーティストトークでご本人のお話もしっかと聞いています。
三重弁でおっとりお話される方で、ちょっと作品から想像できないような
不思議な雰囲気をお持ちです。
学生時代は「バッタ豆腐」豆腐に触覚を付け、バッタに見立てたキャラを
考案し、小林さんらと学内で作品公開プロジェクトを行っていたそうです。

ogawama様にぜひご覧になっていただきたいのは、「カナリア」のエスキス(ドローイング)。
1日でさらさらと描いたとキャプションにあり、天才だと思いました。

あおひー様

実は、最初もっと座談会内容を詳しく書いたのですが、
ネット環境が不安定な状態で、すべてが消えました。
よって、これは書き直しの2回目。
さすがに嫌になり、相当はしょってしまいました。

奈良さんは、先生と奥様の間に座られて、最終セッションでは
進行を勤められてました。
初期の作品はファン必見です。そして、杉戸洋中心とした考えられた
展示会場も素晴らしい。
日ごろ、ピカソやクリムトが置いてある常設展示室もはらっぱ展
第2部会場になっています。

No title

うっわー、加藤美佳さんご覧になったのですね。
彼女のテクは確かに凄いですよね、しかし「レオナルド美佳」とは~。
櫃田氏自身の作品も見たいので、愛知県美には絶対行くつもりです。

No title

こんばんは。
memeさん、ありがとうございます!!
すごい、よくぞこれだけのメンバーが集まりましたね。
これはゆっくりと時間をとって見に行かないとだめですね。
はらっぱにいるかのような印象、気になりますね~。
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