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「陶 愛と死の融合 十二代 三輪休雪展」 日本橋三越本店新館

miwa

日本橋三越本店新館で開催中の「陶 愛と死の融合 十二代 三輪休雪展」に行って来ました。
チラシのキャッチ「炎に託した、愛と死のかたち。」はまさにこの展覧会に相応しい言葉と言えるでしょう。

入口最初にあった「続・卑弥呼の書」。
実は三輪休雪さんを全く存知上げなかったので、チラシの表面を見た時、工芸なのか絵画の展覧会なのかよく分からなかった。
よくよく見ると「陶」とあるので、現代陶芸なのだと分かったが、それにしても黄金のオブジェは古代文明の遺跡からの発掘品かと勘違いしても仕方ない出来栄え。

実際に見てみたら、その大きさに仰天した。これは本当に陶芸なのか?

衝撃の黄金作品を抜けると、東京藝術大学卒業作品の「ハイヒール」1967年がある。ろくろで成形とキャプションにあったが、ハイヒールをろくろで成形って、どういうこと?私の理解の範疇を超えた。
かわいいハイヒール陶芸を何点か見たら、次に現れたのは萩焼の真っ白な釉薬と厚手の茶器、茶碗であった。

三輪窯は江戸時代寛文年間に起こったと言われ、代々坂高麗左衛門の坂窯と共に萩藩の御用窯を務めていた由緒ある窯元。三輪休雪は萩焼窯元、三輪窯の当主が代々襲名している陶芸作家としての名跡である。
今回はその十二代目休雪の作品展であった。

十二代と続く窯元というのは京都の楽家と同じく伝統と名門の重責を代々の当主は背負うことになる。
当代休雪(2003年に襲名)の斬新さは、過去類をみないのではないか。
彼の作品テーマは「愛」と「死」そして、日本陶芸界では誰も試みていないだろう「エロス」に取り組んでいる。

菊池寛実記念 智美術館で現代陶芸に触れる機会も増えてきたが、この型破りな作品群には心底驚いた。
あまりの濃さ。
何しろ自身と妻の墓、朽ちた人骨や埋葬品までも陶で生み出している。

好き嫌いで言えば、朽ちた木造仏像を黒陶技術で表現した作品が一番好きだった。
また、途中綿でできた雲海に浮かぶ巨大(本当に大きい!)オブジェ、「白雲現龍気」(1995年)は衝撃的。
もう、どうやってこんな巨大な土の塊を形にしたのか、そもそもこれだけのものが入る窯って一体どれほど大きいのか?
制作上の秘密が気になった。

もうひとつ、着目したのは大作と意表をつく陶芸作品の数々の間に堂々とした存在感を示していた休雪の書である。
こちらも太くどっしりとした線で、陶芸につながる気がした。
出口近くで約10分の映像が流れていたが、その中で休雪氏が作陶の合間に書に取り組む姿が映しだされていた。
力のこもった筆使い。息もつかせぬ筆運びだった。

仏教観、死生観、作家の思考が作品に如実に表現されている。こんな現代陶芸もあったのかと知っただけでも足を運んだ甲斐があった。
本展はパリ・三越エトワール帰国記念として開催されている。パリでの展示、チラシなどはこちらをご覧ください。チラシデザインも無論本展とは異なります。

*9月6日(日)まで開催中
9月11日(金)~9月16日(水)まで福岡三越に巡回します。

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あべまつ様

あべまつ様が「ざわざわ」であれば、
私はあまりの凄さに「ふらふら」です。

記事に書き漏れましたが。彼の作品でのエロスは
あくまで「愛」と「生」と「死」とのつながりであり
色気とは別物ですね。
昔、倫理の授業で習った「エロス=求める愛」を
思い出しました。

一村雨さま

こんばんは。
本当にびっくりしました。
チラシで思っていたのと全然違うし、信じられない陶芸作品が
目の前にぞろぞろと。
会社帰りだったので、真剣にめまいがしました。

No title

こんばんは。

本当に陶芸の常識から離れて、祭壇と宮殿のようでした。
ざわざわしました。

No title

びっくりしましたね。
お茶のワビサビとは対極にあるすさまじさでした。
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