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「生誕150年 ルネ・ラリック」 国立新美術館

ラリック

いつの間にか、気付いたら会期終了まで残りわずかの「ルネ・ラリック」展を見に国立新美術館に行って来た。
会期終了近くとなれば混雑必至。ならばと、本日の金曜夜間開館を狙ったが、それでもやはり混んでいた。明日、明後日は更なる混雑を迎えるのではなかろうか?もし、行かれる方があれば、それなりの覚悟と忍耐が必要。それと、列の後ろからでも見えるような単眼鏡など準備されると尚良いかも。

恥ずかしながら、ラリックの名は無論知っているがこれまで関心がほとんど、いや全くなかった。
数年前に箱根に行った時も、ポーラ美術館には真っ先に向かったのに、ラリック美術館には見向きもせず。同行の友人はラリック美術館へ私は東博に向かった記憶がある。

そんな苦手意識が、展覧会へ向かわせるのを遅らせたのかもしれない。

改めて申し上げるまでもなく、ルネ・ラリックは19世紀末から20世紀半ばにかけて、アール・ヌーヴォーのジュエリー制作者、アール・デコのガラス工芸家として、二つの工芸分野で活躍した。
本展は、生誕150年を記念し、国内外のコレクションより約400点でジュエリーからガラスへとラリックの美の世界を見せてくれる。

第Ⅰ部 華やぎのジュエリー
第Ⅱ部 煌きのガラス
の大きく分けた二部構成。しかしながら章立ては非常に細かく、東京都庭園美術館で先に開催されていたフォルチュニィデザインのドレス≪デルフォス≫やら、テーブルセット、果ては鍋島藩末裔が愛用された車「イスパノスイザ K6」という極めつけのクラッシックカーがラリックのガラス製カーマスコットを車のヘッドに付けて、展示されていたのには驚いた。

何しろ展示作品数が400点と大量なので、初めから飛ばさず、割と軽く流す感じで観賞した。さもなければ最後まで集中力が持たなかっただろう。結果これは正解。第Ⅰ部が壁面にぴたりとくっついたガラスケースが続くので、どうしてもここで人の列が続いてしまう。
さすがに人垣は二重になっていないだけ良かったが、ちょっと落ち着いて観賞する状況ではなかった。
それでもチラシに掲載されているハットピン≪ケシ≫1897年オルセー美術館蔵には釘付け。
それ以外にも心惹かれる作品が数多くあったが、今回は作品それぞれについて感想を書くのをやめて、本展を見て気になった点などを書いてみたい。

1.省胎七宝
前述の≪ケシ≫などこの省胎七宝の技術が使用されているのだが、ラリック作品でもとりわけ七宝技術が印象に残った。
ちょうど、私の中で七宝ブームが起こりつつあって先月京都で並河靖之の七宝を数多く目にし、その技術の素晴らしさに感動したばかり。
並河の七宝は「有線七宝」という技法。ラリックのそれとは異なるが、この華麗なる七宝世界に興味津々。
折しも銀座のINAXギャラリーで「七宝 -色と細密の世界-」が9/3~11/21まで開催されるが、こちらは日本の「有線七宝」作品が中心の様子。
書物でも紐解いて「省胎七宝」についてもう少し詳しく知りたいと思う。

2.シレーヌ
第Ⅱ部ガラス製品紹介展示の中で≪シレーヌ≫がタイトル名に含まれている作品をあちこちで見かけた。リストで数えてみると、実に8点もある。
シレーヌって何?察するに目の前にモチーフとして描かれている人魚のような半人間女性のことかと推測する。
調べてみたらやはり、ギリシャ神話に登場する人魚だった。
中でも三足鉢≪シレーヌ≫は海に溶け込んでいくようなデザインが秀逸で特に印象深い。

3.「現代装飾美術産業美術国際博覧会」ポスター
第Ⅱ部-5.1925年アール・デコ博覧会のコーナーで異彩を放っていたが、上記ポスターが全部で4枚展示されていた。うち、3枚はトヨタ博物館所蔵。
トヨタ博物館と言えば、我が地元愛知県長久手町にある(同じ長久手には愛知県立芸術大学もあり)が、はるか昔に行ったきり。

こんなポスターまで所蔵していたとは・・・これまた驚く。あそこにはクラシックカーかスポーツカーしかないものだと思い込んでいた。
特に、フランス彫刻家ブールデルが手がけたポスターとシャルル・ルーボのポスターが良い。ルーボのデザインはどこかロシアアヴァンギャルドを感じた。


展示作品をどれかひとつ貰えるとしたら、どれにしようか考えた結果、≪ケシ≫や香水瓶も捨てがたいが、3つまで絞りこめた。我ながら、地味な選択だと思う。
・三足鉢≪シレーヌ≫
・十字架≪アルファとオメガ≫
・ボンボン入れ≪エルフ≫

・・・とこんな妄想に浸りつつ、ぼんやりとラリックの美に身を委ねるのが良いと思う。

*9月7日(月)まで開催中
<巡回先>
MOA美術館 2009年9月15日(火)─11月23日(月・祝)

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よし様

確かに、買おうと思えば買える!でも金額に無理がありそうですが。
ラリック社の大量製品なら可能なのか。
1点物は厳しそうです。

21世紀のxxx者さま

おはようございます。
オルセー美術館展に出品予定の≪ケシ≫ハットピンは
同じものでしょう。
使いまわししてしまうのですね。
おっしゃる通り、ラリックの業績を回顧するにふさわしい展示構成と
量だったと思います。

No title

ラリっク、また一つの世界がありますね。百貨店等で買えるのでいいです。いつもガラス越しでは欲求不満になりますね。値段に葛藤しますが。             二郎さんを ミホで観たのですよ。よっかた。

No title

こんばんわ。ラリックにあまり興味がなかったんですね。ちょっと意外でした。私は大好きなので気合を入れていったのですが、この質・量には圧倒されました。 今年一番の充実感かも??とさえ思っています。 国立新美術館ではもう終わってしまうので寂しい限りです。
それにしても、来週からのオルセー美術館展のポスターに「ケシ」そっくりな写真があるんですが、これは同じものなんだろうか??と気になって仕方ありませんw
http://www.orsay2009-10.jp/index.html
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