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2009年9月27日終了の個展 TWS本郷・Studio90・K.S.ギャラリー原宿

今週の日曜9月27日に会期終了の現代アート企画展&個展を3つご紹介。

1.NEW DIRECTION展 ♯1「exp.」 TWS本郷
本展は、TWS(トーキョーワンダーサイト)と京都造形芸術大学の連携のもと、若き才能を発掘・育成するためのプログラム。京都造形大の後藤繁雄教授と東京藝大の木幡和枝教授の共同キュレーションにより、全国の美大・大学院卒業者の中から」「新たな動向」を予感させる才能を選抜し、美術による社会への作用を目指す。

という訳で、見て参りました。
全国から選抜されたアーティストは次の7名(五十音順)。
・小宮太郎(京都造形大学)
・しょうじまさる(東北芸術工科大学)
・藤本涼(東京藝術大学)
・三井美幸(東京造形大学)
・宮永亮(京都市立芸術大学)
・村田宗一郎(東京藝術大学)
・山下耕平(京都市立芸術大学)

良かった作家は、1階から2階に展示していた次の4名。
☆しょうじまさる 「増殖Ⅱ」 2009年 インスタレーション
雑誌・本を階段横の壁面に見事に作品として展示していた。場所に合わせて、作品も変化し、増殖するのが、この人の真骨頂なんだろう。過去の作品集も拝見したが、面白そうな作品がたくさんあった。
大地の芸術祭の「いけばなの家」に出展しても良さそうな作家さん。

☆山下耕平 「mountain」 2009年
8月にあったINAXギャラリーの個展も良かった。危うく作品を買うすんでのところで思いとどまった作家さん。今回はINAXギャラリーの個展とは趣を変えて、メディア/インスタレーションになっていた。
この作家さんは売れるんではなかろうか。
発想(スコープで覗く)が面白い上に、人型がどうも気になる。今回はついに、与えられた個室を箱庭ならぬ箱山風景にしてしまった。
造形的に面白い。私が欲しいと思ったのも、実は今回ミニチュアになってしまっているが、もう少しサイズの大きい人型だった。
美術館のグループ展などで一度作品の発表をして欲しい。
過去の作品集を見ると、平面作品には、どことなく名和晃平さんの影響を受けている気がした。

☆藤本涼 「live on air」シリーズ 2009年 ダイレクトプリント、アクリルマウント
写真表現が全6点+「i dance/alone」(映像)。まだ在学中の学生さん。初期の野口里佳さんの写真を思い出したが、彼の場合、写真に加工しているようだ。私好みの写真。中でも同シリーズ中「bridge」は欲しいと思った。買えるのだろうか?
映像の方は、写真に比べるとインパクトに欠けた。この映像の向かいにあった映像(次に紹介)があまりに素晴らしかったせいもあるかもしれない。

☆宮永亮 「wondjina」 2009年 映像 7分
これは素晴らしかった。印象的には断トツ。
他に人がいなかったので、思わず座り込んでじっくり観賞したが、椅子を置いて欲しかった。コンクリートの床は冷たい。
音楽付きの映像でいずれも宮永本人の作。タイトルの「wondjina」はオーストラリア先住民に伝わる精霊の名前。本人コメントによれば、日本人である作家が、世界の裏にある普遍性を求めそれをアボリジニの精霊の名に託して、故郷である北海道の風景を引用して表現した作品らしい。
音楽付きの映像と言えば、高木正勝を思い出す。宮永は京都の児玉画廊で作品を扱っているとのこと。
宮永お手製?の作品集が置いてあったが、紙に印刷しても美しかった。
高木正勝の映像と比較すると、ストーリー性は感じられなかったが、むしろ作り物ぽくなくて、その分私には好感が持てた。どうやって制作しているのか知りたい。


2.田中真吾 「灯に照らされた闇」 studio90/京都
更新される都度拝見させていただいている「a holic days」のmoriさん主宰のスタジオでの個展。
この連休で若冲とからめて、京都市南区までレンタカーで行って来た。
studio90のHPはこちら

今回は展示方法にポイントがある。
真っ暗な部屋でろうそくに火を灯して作品を観賞する。
原始、火は縄文より人間の生活に欠かせない。そしてろうそくの灯で思い出すのは、停電時に使用した時の何とも言えない高揚感。これから、どうなるんだろう?みたいな感覚。

蝋燭の向こうにある白い漆喰の壁に幾本もの黒く太い線が描かれていた。描くというのは誤りで、この黒い痕跡は漆喰の上で紙を燃やして作ったもの。焦がし系アートだった。

作家さんご本人と一緒に灯りの元、観賞させていただいた。
特段、黒の痕跡に対してイメージがあった訳ではないそうで、ただただ、浮かぶがまま燃やして行って現在の姿になったという。

27日までの展示が終了したら、この漆喰の壁は壊される。残り数日の闇の中でのアート体験をぜひ味わっていただきたい。


3.「僕は生きているか?」 石塚智寿 K.S.ギャラリー原宿
前述のトーキョーワンダーサイト本郷で本展のA4チラシを見つけ、とても気になったので見に行った。
茨城大学卒業後、独学で絵を描き始めたという。
作家本人のHPはこちら。作品画像を見ることができます。

今回は人の顔らしきペインティングが10数点。
過去の作品集を拝見すると、まだ作風が安定しておらず模索中といった感じを受ける。
黒を背景とした作品が多く、一見おどろおどろしいのだが力強さを感じた。
背景の黒は本人の中にある闇?
面白い色遣いをしているので、背景色の黒にこだわらず、新しい展開も見てみたい。

なお、2009年11月28日~12月20日までトーキョーワンダーサイト本郷で「TWS-EMERGING2009」にて「29年生きた魂」を開催予定。

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「NEW DIRECTION #1 『exp.』」 TWS本郷

トーキョーワンダーサイト本郷(文京区本郷2-4-16) 「NEW DIRECTION #1 『exp.』」 9/5-27 トーキョーワンダーサイトと京都造形芸術大学が連携して(公式HPより引用。)、若いアーティストを発掘、紹介します。「NEW DIRECTION #1 『exp.』」へ行ってきました。 なお...

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はろるど様

NEW DIRECTION展は、カタログ作成されるそうです。
私は宮永さんの映像が気になったのでカタログができたら
連絡いただくようメアドお伝えしました。

石塚さんの作品はおっしゃる通りアクリルです。
今は黒の背景中心ですが、そうでない作品もかなりイケます。
全く独学とのこと、ご本人とお話ししましたがチラシなどにも熱意が感じられます。
11月の個展お見逃しなく。

No title

ワンダーサイトは二階部分が「どうしたの?」というくらい見応えありましたね。
スコープ先の人形、実際に目を凝らすと見えたりして楽しめました。

>2009年11月28日~12月20日までトーキョーワンダーサイト本郷で「TWS-EMERGING2009」

リンク先拝見しましたが強烈ですね。
アクリルでしょうか。これは見ておきたいです。
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