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2009年9月27日前後に会期終了の展覧会 観賞記録

遠征にうつつを抜かしたおかげで、足許東京の展覧会で会期終了近い展覧会で未見のものを駆け足で見て来た。でも、まだ残ってしまったのが、泉屋博古館分館の「高島屋史料館所蔵名品展(後期)」と台東区書道博物館の「趙之謙とその時代」、あと東博の常設も見ておきたい。
これらは、今度の土曜に何とかと思っている。

で、見て来た展覧会記録。会期終了期限の記載のない展覧会は9月27日(日)まで。

1.「建築家 坂倉準三展」 汐留ミュージアム
神奈川近美で開催していた「坂倉準三展」との共同企画。こちら汐留では「モダニズムを住む-住宅、家具、デザイン」を中心とした展示内容。
神奈川近美では、公共建築主体とした展示だったため、汐留の方が身近な感じがした。
更に、こちらの展示内容は毎回素人にも分かりやすいのが特徴。
今回も坂倉と共同で仕事をしていたシャルロット・ペリアン考案の大扉が、原寸大で再現されていたりで頭の中でなく、実際にその仕事を見せてくれたのがありがたかった。

最後に坂倉デザインの低座椅子など実際に座れるコーナーもあり、体験型で楽しめる。
作品リストも丁寧で申し訳ないほど。
数ある坂倉設計の住宅の中では、大谷石の壁面があるMa邸(1957年)や玄関までのアプローチが素敵だったHa邸(1968年)が好み。

坂倉準三作品も良いが、私の関心はむしろシャルロット・ペリアンに傾いていった。彼女のデザインした「折り畳み寝椅子」は今見ても素敵だ。
坂倉デザインものでは、前述の低座椅子とハマグリ型の小テーブルが気に入った。

2.「Stich by Stitch ステッチ・バイ・ステッチ 針と糸で描く私」 東京都庭園美術館
出展作家8組による刺繍・手芸系アート作品の展覧会。
詳細は美術館の展覧会HPに詳しいので、こちらをどうぞ。
<出展作家>
秋山さやか、伊藤存、奥村綱雄、清川あさみ、竹村京、手塚愛子、ヌイ・プロジェクト(大島智美[おおしまともみ]吉本篤史[よしもとあつし])、村山留里子

どれも良かったけれど、一番印象に残ったのは村山留里子さん。
高橋コレクションの作品を上回る、かっこいいしびれるような作品群だった。

手塚さんは所沢の「引込線」でも、大作で圧倒的な存在感を出していたが、ここでもピンク色の糸の束がとても美しかった。彼女の場合、刺繍そのものよりも、糸自体の美しさも見せてくれる点が違う。
やや残念だったのは、白い布地の刺繍作品。布地が白で良かったのか。別の色の布を床にひくという冒険、例えば深紅とか、が見たかったかな。

竹村京さんは、これまで見た彼女の作品の中で、一番分かりやすかった。でも、ちょっと私の好みではない。

秋山さんはお馴染。少し前のhigureでの展示を思い出す。

清川さん、奥村さん、伊藤さんはちょっと上記にあげた4名より印象が薄い。奥村さんの刺繍とは分からぬ刺繍は驚いたけど。。。
Nuiprojectのお二人は、立派な工芸品の域に達しておられる。

全体として、まずまずな内容だが、残るものはあまりなかったのはなぜだろう。

3.「名優たちの系譜-幕末・明治の歌舞伎と現在」 太田記念美術館 9/26(土)まで
歌舞伎に詳しい方なら、絶対楽しめる内容。既に、あべまつ様、ogawama様が記事をアップされている通り。
しかし、私は歌舞伎の世界は未知。
今回は浮世絵だけでなく、実際に演じている役者の写真も併せて展示されていたのがポイント。
おぼろげながらに、歌舞伎の様子が分かった。

とりあえず、いつも通り絵の良しあしを観賞した。
気になったのは、三代歌川豊国の大首絵。この人の「松王丸」はとても良いと思ったら、やはり晩年の代表作とのこと。
2階では、豊原国周の縦三枚もの「五代目尾上菊五郎の小間物屋才次郎」、「歌舞伎座中満久 皿屋舗化粧姿鏡・・・以下略」は物凄い迫力だった。明治の浮世絵は血みどろというか凄残で、生々しい。

歌舞伎と言えば、やはり死絵を忘れてはならない。仏画の涅槃図に見立てた死絵「名優九代目市川団十郎」などは珍しい作品。

とにかく歌舞伎好きな方はぜひご覧いただきたい展覧会である。

4.「銀座界隈隅ガヤガヤ青春ショー」 ギンザ・グラフィック・ギャラリー 9/29日(火)まで
gayagaya

テツ様からの情報で、全くノーチェックだった展覧会を見に行くことができた。
人気イラストレーター&画家である、灘本唯人・宇野亜喜良・和田誠・横尾忠則の4人展である。
言いだしっぺは横尾忠則。彼の呼びかけにより4名が集合し懐かしの銀座時代を回顧するグループ展が開催されることになった。

和田誠さん大好き、宇野さんも気になる私としては、ぜひ見たい内容。
灘本さんだけお名前を聞いても作品がピンと来なかったが、作品見たらすぐ「これが灘本さんの作品だったのか~」と感動。田辺聖子の本の表紙など手がけておられて、大変お世話になっている方であった。お名前を覚えず大失礼である。
小学生から中学生以後、表紙を基準に本を選んで読むことが多かった。
その時、一番好きだったのが和田さんのイラスト。
その次は灘本さん。
亡くなられてしまったが真鍋博さんのイラストも大好きだった。真鍋さんは星新一さんの著書で挿絵を多く手がけておられたので、非常に馴染がある。

参加4名単位に作品コーナーが分かれていて、各々の世界観を楽しめた。
やはり和田さんの星新一似顔絵や、かっこいいJazzのポスター、「レジェの鉄腕アトム」、マンガ読本などこの方の作品はどれもこれもユーモアがあるか、かっこいいかで惹かれる。

宇野さんのエロティックなんだけど、いやらしくない絵も良い。幻想的っていうのかな。
横尾さんが一番苦手。あの劇画調タッチがどうもね。今回あった中では「男性センス学」の作品は悪が強すぎず、でも面白い作品。横尾さんらしからぬ所が良いと言ったら怒られそう。

本展のポスターが4種類作成されていて、サイン入りで1枚5千円で販売されていた。
更に、本展を記念してか白水社より横尾 忠則、宇野 亜喜良、和田 誠、灘本 唯人 著
「四人四色 イラストレーター4人への30の質問」(2,310円)が出版されている(下)。妙にあっさりした表紙が気に入らないけれど、敢えてそうしたのだろうか。
yonin

展覧会のチラシ(ポスターにもなっている)が素敵で捨てられない。保存しておこうっと。
注:日曜・祝日は休館 入場無料です。 11:00~19:00(土曜日のみ18:00まで)

5.「昭和少年SF大図鑑展」 弥生美術館
昭和20~40年代の少年少女雑誌に見るSF関連挿絵、口絵、付録などなど、サブカル満載。
懐かしいものもいくつかあったが、さすがに私がちょうど生まれたあたりなので、見たことのない絵がほとんどだった。
ただ、当時未来として想定されているもののいくつかは現実化していて、まさに時代を先取りしていたんだなと感じた。
プラモデルなど、SF好きにはたまらない内容の展覧会。

6.「生誕125年 知られざる竹久夢二展~意外な素顔から、初公開作品まで~」 竹久夢二美術館
この展覧会を見る前に、新宿高島屋での竹久夢二展を見たばかりだったので、相互補完がされて良かった。どうしても、展示室が手狭なため、ごっちゃり感と落ち着かない感じはするが、私の好きな「セノオ楽譜」はこちらの方が揃っていた。
今回は夢二の肉筆「王華街夜曲」が初公開されていた。

気になったのは、雑誌『東京パック』の「親子にあらず」という挿絵。
夢二は東京パックにも絵を提供していたのか。ちょっと意外だった。

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銀座界隈隈ガヤガヤ青春ショー

ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で「銀座界隈隈ガヤガヤ青春ショー」を観る。灘本唯人・宇野亜喜良・和田誠・横尾忠則の4人展。 横尾忠則は、画家宣言以降の近年の画家としての活動により魅力を感じるのだが、こうしてグラフィックの仕事を見直すと、横尾...

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KIN様

ご無沙汰してますが、お元気ですか?

私はTBさせていただいたのですが、
またも上手く反映していないようですね。
FC2はどうなっているのだろう?

和田さんって、画風もいろいろですが、似顔絵が最高!
以前たばこ博物館でのイラスト展でトークに参加しましたが
南伸坊さんとからんで、とっても面白かったです。

いやー

ガヤガヤ青春ショー、和田さんには脱帽でした。
あの人は(今更何を改めて、ですが)凄いです。
横尾さん、以外に今回は色濃くなかったですね。
TBしようかと思ったのですが坂倉展でするか
ガヤガヤショーでするか、2つするか悩んで
やめてしまった(ガヤガヤは私も単独エントリ
ではなかったし)。

テツ様

同じく「物欲の秋」。
天童木工の座椅子いいなぁ~。
汐留で座り心地良かったですからね。

倹約の秋に変えねばなりません。

物欲の秋

和田誠の絶版画集「People」をオークションでゲット。坂倉準三の中座椅子も天童木工にオーダーしてしまいました。memeさんに刺激されての「アート遠征欲」、ガマンしなければ・・・
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