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「愛と美の女神 ヴィーナス-ギリシア神話から現代へ-」 名古屋ボストン美術館

boston

名古屋ボストン美術館で開催中の「ヴィーナス」展に行って来ました。

本展は、米国ボストン美術館が所蔵する古代から現代まで5000年にわたる作品135点によって、ヴィーナスにまつわる神話や信仰を紐解きながら、この女神の姿を辿り、その素顔に迫ろうとするものです。

やはり、米国ボストン美術館の所蔵品を日本、しかも名古屋で拝見できるのはありがたい。
今回改めて、そんな思いを強くしました。展覧会の内容を追いつつ、印象に残った作品をご紹介します。

冒頭にあるのは、《アフロディーテ頭部、通称「バートレットの頭部」》前330年頃
本展のチラシ表面に使用されている作品。元はと言えば、このチラシに惹かれたのでした。
この≪アフロディーテ頭部≫は米・ボストン美術館の至宝と言われているそうです。

確かに目の前に現れた時、その美しさにはっとさせられます。
特に、どの方向から眺めても、美しさは変わらずどこから観るのが一番良いか色々な角度を試してみましたが、左斜めが私自身のベストポジション。
じっと見ていると、どこか憂いを帯びた表情が素敵です。
この像は、当時ギリシア世界に名を轟かせていた彫刻家プラクシテレス作のアフロディーテ像(原作は現存せず)にひじょうに近い特徴をもつといわれており、それゆえ、非常に貴重な作品となっています。
これだけで、いきなり大満足。

『ヴィーナスの起源:オリエントの女神たち』
序章でいきなりメインが登場し、どうなることかと思えば、まずはヴィーナスの起源をたどる展示。
この女神の起源は、さらにさかのぼって紀元前3000年紀のメソポタミアにまで辿ることができ、ギリシアでアフロディーテ⇒ローマに入りヴィーナスとなったのですが、詳しい方ならご存知のこと。

・《女性像》 テル・ジュディア(シリア)出土、前3100年頃、ブロンズ
siria

この像をはじめ、メソポタミアでは棟をつかむ女性像が数多く作られていた。その姿は豊穣、生殖を示すと言われている。

『ヴィーナスと神話』
女神にまつわる神話は数多く伝えられています。作品をてがかりにヴィーナスお巡る様々のエピソードに迫ります。

・《マルスとヴィーナス》ニコラ・プッサン、、1630年頃
pussan

大画面。プッサンは、こんな作品を描く画家だったかなとプッサンに抱いていたイメージとややずれた。

・≪パラス・アテナ、ヴィーナス、ユノ≫ ハンス・フォン・アーヘン 1593年
画家アーヘンはルドルフ2世の宮廷画家。ルドルフ2世と言えば、ハプスブルク家!ここで、良い復習ができた。

・≪黄金指輪 武具を手にとるアフロディーテ≫ ヘレニズム時代 前200年頃
本展は、絵画、彫刻、工芸品など多彩な分野にわたり作品が出展されている。以前国立新美術館で開催された「ルーブル美術館展-美の宮殿の子どもたち」に雰囲気は似ていた。あちらは、子どもがテーマであったが、こちらはヴィーナスをテーマにしているのが違い。

この指輪についていたザクロ石の血のような赤が忘れられない。

・《キューピッドの翼を切るヴィーナス》 ジャン=バティスト=カミーユ・コロー
コロ―

キューピッドとヴィーナスを描くコロ―作品など初めて見たように思う。背景の風景は、まさしくコロ―作品そのもの。キューピッドとヴィーナスは、これがコロ―と言われると「なるほど」と唸ってしまう。

『ヴィーナスと美』
古代から現代までの美の理想と、美を求める女性たちの思いを振り返ります。

・香水瓶(アラバストロン) セイレン 前650-590年頃
他にも香水瓶は沢山出ていた。紀元前のギリシアでは、皆香水を思い思いに楽しんでまとっていた。
・モザイク板 
香水作りのために、薔薇を集めるキューピッドのモザイク板などで、その様子が描かれる。
「キューピッドが集めた薔薇の香水」というだけで、甘い香りが漂いそう。

・≪箱形鏡を持つエロスの彫像≫ ギリシア ヘレニズム時代 前2世紀
エロスの羽が破損せず現代まで残っていることに素直に感動。展示作品のうち彫像・工芸品はほぼ紀元前のものばかり。あまりの時の流れに気が遠くなりそう。

『愛と結婚』
ヴィーナスは、自ら恋多き女神であっただけでなく、神々や人間の愛を取り持ち、結婚の守護神として活躍しています。作品を通じて、愛の成就や幸せな結婚を望んだ人々の思いをたどります。

・≪九つの冬景色≫2・5・6 ジム・ダイン 1985年 木版
木版とは思えぬ技術。シリーズ作品が3点出展されているが、どれもそれぞれ色調が違い、木版の上から加筆されている。6の碧を背景とした作品が好印象。

『ヴィーナスと信仰』
ヴィーナスの信仰対象としての側面を掘り下げます。

・≪耳飾り 祭壇に捧げられた鳩≫ ギリシア クラシック時代 前4世紀前半
細かい金細工のイヤリング。ヴィーナスに捧げられた奉納品。

・≪アフロディーテの小像≫ ヘレニズム時代後期あるいは帝政期
小さいが、彫は細かい。手足の指の美しさに感動した。

・《アエネアスに武具を授けるヴィーナス》 ルーカ・ジョルダーノ(イタリア)、1680-82年
ジョルダーノ

ジョルダーノの大画面が最後に登場。
最初と最後にど~んと見せ場を作ってくれるのは嬉しい。
このジョルダーノ作品がとても良かった。迫力ある画面で、展示絵画の中ではベストだった。

*11月23日(月・祝)まで開催中
本展チケットで5階ギャラリーで開催中の名古屋城本丸御殿障壁画復元模写展「よみがえる400年前の輝き」をご覧になることもできます。

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Hokuraijin様

こんばんは。
お気持ちお察し申し上げます。
名古屋だけの単独開催なので、何ともはや・・・ですね。
図録だけ買うという手もありますが、却って逆効果でしょうか。

冒頭のヴィーナス彫刻、最後のジョルダーノが本当に良かったです。

No title

このようなギリシャ美術の展覧会は大変興味があるので、是非とも見たいけれど期間中に名古屋に行けそうもないです。
私も(涙)です。
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