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特別展 「菱田春草」前期  明治神宮文化館 宝物展示室

syunso

明治神宮文化館宝物展示室で開催中の特別展「菱田春草」前期を見て来ました。

なぜ、明治神宮で「菱田春草展」?と思ったら、春草終焉の地であった代々木が明治神宮鎮座地になっている、明治天皇がとても気に入っておられたという屏風が春草の「雀と鴉」であったりと明治神宮、及び明治天皇との関わりがあった。

今回の展覧会では前期後期とで一部作品を除き、多数の作品の入れ替えがありますのでご注意ください。前期33点、後期34点が出展されます。

前期で印象に残った作品です。ほぼ年代順に並んでいました。

・落葉<未完本> 個人蔵
未完本でも大作であることは、見て取れる。完成本は永青文庫蔵で、今年の1月に放送されたNHK日曜美術館の菱田春草特集でも紹介されていたようだ。詳細はブログ「すぴか逍遥」様で画像と放送内容が丁寧にまとめられています。

・寡婦と孤児 東京藝術大学 明治28年
卒業制作で最優等となった作品。今年の4月に藝大のコレクション展で初対面したばかり。当時最優等で選出されるにあたって、反対者も相当いたとか。春草の技法やモチーフは当時斬新であった。
何度見ても父親の戦死を悲しむ母子の表情はドラマティック。

・武蔵野 富山県立近代美術館 明治31年
・伏姫 長野県信濃美術館 明治33年
この頃、朦朧体の取り組みを開始し、本作ではその技法が使用されている。

・躑躅図 遠山記念館 明治38年
遠山記念館は良い作品をお持ちだ。本作品は今回私の一推し。淡い緑色の若草山を背景に、赤や朱の鮮やかな躑躅が手前左下に大きくクローズアップされている。緑と赤の補色が効果的。この作品で目が覚めた。

・雪中松 長野県信濃美術館 明治41年
ポスターのような構図と簡略化された表現で、とても目立つ。

・雪夜 水野美術館 明治42年
空の淡い水色が画面の上下に配されている。下の方にある水色は湖だろうか。幻想的。

このあたりで、琳派的な装飾技法を使用した作品を見ることができる。

・蓬莱山 飯田市美術博物館 明治43年 一幅対
画面がどんどんシンプルに単純化されていく。美術学校の学生時代の作品とはかなり違っており、独自の画風を見に付けた成果が見られる。特に左幅の海に浮かんでいるかのような島の描き方が好き。

かわりものでは、春草が手がけた仏壇の扉絵「秋草の図」が展示されていたこと。写生帖(個人蔵)を見ていると、やはり上手い人だったのだとその軽妙な作品ぶりに感嘆した。

*前期10月3日~10月29日(木)、後期10月31日(土)~11月29日(日)
開館時間:午前9時~午後4時半まで。
休館日:10月30日(金)
拝観料:一般500円

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菱田春草展 前期 (明治神宮文化館 宝物展示室)

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特別展 菱田春草(明治神宮)

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非公開コメント

lysander様

こんばんは。
春草がお好きでいらっしゃいましたか。
はろるど様といい、lysander様といい、大観といい
春草は男性に人気が高いですね。

ホントに、後期も楽しみです。

No title

memeさん
こんばんは

この展覧会はとても充実していますね。
前期だけでも十分楽しめたのに、後期があるなんて...

とても楽しみです。

キリル様

こんばんは。
「よわよわアンテナ」は面白い表現ですね。
よわよわでも感度が良ければ大丈夫。

> 朦朧体から淋派風表現。その先には何をみていたのでしょうね。
⇒見たくても眼病で暗闇か蜃気楼みたいな視野になっていたかもしれませんね。
 でも、頭の中には常に絵の構想があったことでしょう。
 御舟と春草という夭折の日本画科の展覧会が同時開催されているのは偶然の一致?

感謝

こんばんは。
memeさんの記事でこの展覧会のことを知り、出かけてきました。どうしたって僕の(よわよわの)アンテナには引っかかりそうにない場所でしたから、ほんとうに感謝しています。
朦朧体から淋派風表現。その先には何をみていたのでしょうね。

あべまつ様

こんばんは。
太田記念とセットで見て来たのです。
眼病!すっかり抜け落ちてました。
絵を描くのに眼が悪いって相当なハンデですよね。
春草画もう少し長く生きていたら、どんな作品を見せてくれたのでしょう。

いづつや様

前後期合わせて50点程度ですが、春草展はなかなか開催されないので
貴重な機会でした。
まとめて見たのは今回初。
ぜひ、お楽しみくださいませ。

No title

おはようおざいます。

ちょうど昨日行ってきたばかりで、記事アップに感動です。
実にこまめに鑑賞しているものと、それも感動です。

春章の眼を患っての画業、ジ~ンときてしまいます。
夭折、それだけでも儚さが漂っているのかもしれないと思いました。
透明感があって、静かな絵でした。

No title

菱田春草展はまったくNO情報でした。春草は一生付き合っていく画家の
一人ですから、この回顧展情報はほんとうに有難いです。感謝してます。
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