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「第1部 新・根津美術館展 国宝那智瀧図と自然の造形」 根津美術館

nedu

平成18年から3年半の時を経て、新たに生まれ変わった根津美術館「新創記念特別展第1部」に行って来ました。

新しい根津美術館は、六本木のサントリー美術館でもお馴染の隈研吾氏が設計。また、新しい美術館のロゴマークは、ドイツ人デザイナー、ペーター・シュミット氏が手がけ、表参道に相応しいハイセンスでモダンな空間に生まれ変わり、ロゴもシンプルな中に和のイメージを感じさせるデザインと新しいイメージ作りに一役買っています。
更に根津美術館と言えば、一等地にある広大な庭園も有名。もしかすると、美術館よりお庭散策が目当てのお客様も大勢いらっしゃったかもしれません。美術館内の混雑より、どんどんお庭に出て行かれる人の波が目立っていました。

私が到着した際、チケット購入の列はありませんでしたが、その後はかなり長い列があったり、常にチケット購入のために人が並んでいました。

建物は、同じく隈研吾氏が設計した馬頭広重美術館を地下1階地上2階建にしたような、やはり似てるなぁというのが第一印象。「軽い美術館」というイメージが更に進化したような感じ。以前の重々しい建物が少し懐かしい気もします。

特別展は1階の一番広い展示室1で行われています。

目玉の国宝「那智瀧図」鎌倉時代は初めて拝見したが、思ったより小さなサイズ。
先月和歌山県立博物館の「熊野三山の至宝-熊野信仰の祈りのかたち」(10/18終了)を見て来たばかり。同展の中で「川や滝を神として祀ったのが熊野信仰の始まり」と豊富な展示物などなどで学習して来たばかり。本来なら和歌山県立博物館の展覧会に出展されていれば、もってこいの展示作品となっただろう。
那智の瀧は熊野那智大社の御神体で、飛瀧権現(ひろうごんげん)を表す。先の和歌山県美での展覧会のキャラクターの名は’ひろう’ちゃん。飛瀧権現の名前がその由来。

根津の「那智瀧図」は中国風景画の影響も指摘されており、もし左右に仏画の展示がなく単独で展示されていたら風景画と思う方もあるやもしれない。

和歌山県美での展覧会がこの「那智瀧図」により、私の頭の中で完成形となったが、同じ曼荼羅なら「熊野曼荼羅」だけでなく「那智参詣曼荼羅」も展示して欲しかった。
更に私自身の体験として熊野那智大社へ行って、那智の瀧を見るという実体験が不足していた。
(ご参考)和歌山県立博物館「「熊野三山の至宝-熊野信仰の祈りのかたち」過去ログ

他に印象に残った作品を挙げて行く。
・「弁財天像」 鎌倉時代
琵琶を鳴らす弁財天。状態がなかなか良く美人の弁財天だった。

・「岩上観音図」 南北朝時代
・「白衣観音図」 室町時代
いずれも優美な観音図。

・「観瀑図」 芸阿弥筆 室町時代
空気感まで見事に描き出した墨画の名品。絵画としては展示室1でのマイベスト。

・「藤原煋窩閑居図」 狩野山雪筆
ちょっと変わった構図の作品。後々のため、ピックアップ。

・「吉野龍田図」 江戸時代 6曲一双
鮮やかな色彩かつ胡粉てんこ盛りのゴージャス屏風。

・「四季花鳥図」 伝狩野元信筆 6曲一双 室町時代
「吉野龍田図」の華やかさに対して白黒画面で渋く迫る「四季花鳥図」。伝元信なのだが、元信一派の画家によるものだろう。

・「牡丹猫図」 蔵三筆 室町時代
蔵三は僧?牡丹と猫はよくある画題で、やはり中国絵画の影響あり。
それにしても根津は室町期の素晴らしい絵画コレクションを持っていると改めて感じた。

展示室2~6(展示室4~6は2階)は常設展示となる。

どの部屋も見どころは多いが、中でも古筆切の名品満載の展示室2は素晴らしい。作品リストが途中から全部○印と☆印で埋まっていた(☆は最高の時に付けてる)。
「民部切」「本阿弥切」「石山切」(石山切は大好き)「岡寺切」(青い料紙が堪らない)「戊辰切」「白河切」「東大寺切」「松葉屋色紙」・・・。

これを床の間に配して、展示室6で拝見した茶道具の数々と組み合わせれば、さぞや楽しい茶会が催されたことだろう。
頭の中でむくむくと想像の羽が羽ばたいた。
展示室6では「織部振出」「伊賀耳付花生 銘寿老人」「織部筒形香炉」「古染付叭々鳥香合」「鏽絵柿図水指」「備前焼餅文鉢」「刷毛目杯 銘 幾世錦」などなど。

次回第2部では「根津青山の茶の湯 初代根津嘉一郎の人と茶と道具」が11/18~12/23の日程で開催される。
う~ん、根津通いは続きそう。
それにしても入館料1200円でぐるっとパスにも加入していないのが痛い。
「根津倶楽部」のリーフレットを見つけ、その内容を見たが入館料はわずかに200円引きで年会費3000円。ミュージアムショップでのお買い物が10%引きだったが、3000円のもとは取れない。

常設ではこの他チケットキャラクターとして使用されている「双羊尊」(そうようそん)殷時代(紀元前13世紀~11世紀・重文)という気が遠くなる太古より羊はいたのねと納得した青銅器コレクションやら仏像、茶道具以外の陶芸、漆芸なども見られる。

*第1部展示は11月8日(日)まで開催中。

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根津美術館「新・根津美術館展 国宝那智瀧図と自然の造形」展を観てきました。

以前山種美術館で山下先生の講演会を拝見した時 「根津美術館もいいですよ!絶対行って下さいね」 とお話しがありました。 本日サ...

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一村雨さま

こんばんは。
やはり御神体ですから、他の熊野権現関係の作品群と合わせて
拝見した方がより絵画の意味合いを強く感じられただろうと
同じく残念でした。
作品に問題があるわけでは勿論ありませんが、ちょっとあれだけ
浮いていたようにも思います。

熊野詣でに出かけて那智の瀧しぶきを浴びてみたいです!

No title

この那智の瀧図、単体で見ているので、どこがいいのかさっぱり分かりませんでしたが、熊野信仰の一環として、他の神像などと一緒に展示されていれば、また受ける印象も異なったことと思います。
実際の那智の滝は、10年くらい前に出かけましたが、本当に圧巻でした。滝しぶきを浴びるだけで、リフレッシュできました。
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