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「筆墨の美-水墨画展 第二部 山水・人物・花鳥」 静嘉堂文庫美術館

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静嘉堂文庫美術館で開催中の「筆墨の美-水墨画展 第二部 山水・人物・花鳥」に行って来ました。
春季の第一部に続いて、待ちに待った第二部の開催。
今回は前期と後期でほぼ全作品の入れ替えがあります。

前期展示では約30点の南宋時代~明・清時代の山水画の系譜をたどる作品と室町時代の水墨画」を中心にその魅力を探ります。

主な展示作品をご紹介します。

・風雨山水図 伝馬遠 南宋時代 国宝
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南宋時代の水墨画は残っているものが少なく非常に貴重。こちらは馬遠以後の作品と思われますが、岩の下から生える下草まで細部がきっちり描かれている。
画面が茶色くなっていますが、南宋時代の作品の多くはこんな色になっていることが多い。

・山水図 伝 夏珪 南宋時代~元時代
こちらも実際は夏珪以後のものらしい。画面は小さく、元々長かったものを切り離して掛軸にしたのかもしれない。小さくても精緻な線が美しい。

・楼閣山水図 孫君沢 元時代 重文
二幅対で、夏と秋の山水図。こらが迫力があって離れてみると尚良い。この作品を含め、上記3点を範として、後の作品の基礎となっている。

・十王図 十二幅のうち二幅 元時代
今回出展されているのは第一秦広王、第五閻羅王。しかし、注目すべきはこの派手な十王ではなく、その上部にわずかに見えている山水。樹木は北宋様式の蟹爪樹。

・万里橋図 室町時代 重文
単眼鏡で見ても、見えない程小さい人物が細かく描かれている。驚くほど精緻な筆線。
この作品をはじめ6点程が、ガラスケース奥ではなく、ほぼ展示ケース近くで画面を見ることができる。
肉眼で寄って見ても見えない。

・四季山水図屏風 伝周文 六曲一双 室町時代 重文
ほれぼれするような水墨画の山水図。ちょうどこの作品の前に長椅子があるので、ゆっくり座って眺めた。いいなぁ。伝周文とされる山水図の中でも優品と言われている。

・柳鷺図 雪村周継 室町時代
雪村の若い時代の作品と言われている。鷺の様子が非常に愛らしい。目がパッチリ。
この作品も真近で見ることができるのでお薦め。

・観音・蝦蟇・鉄拐図 三幅 室町時代
作者不詳だが、迫力ある三幅。やや不気味。

「白描平家物語絵巻」伝土佐光信など、他にもうなるような水墨画の優品が沢山出展されています。
会場内は私が行った時、お客さんも少なく水を打ったように静かだったので、集中して見ることができました。
静嘉堂文庫美術館の坂道は、いつも天界への登り道のような気がします。
上がった先の美術館の景色はすばらしく、作品もこれまた一流。
大人の美術館です。

期間中以下のようなイベントが開催されます。
前期の講演会、後期の小林忠先生が発表されるシンポジウムにはぜひとも行きたい。

◆講演会 11月15日(日)午後1時30分~ (講堂にて 先着150名)
  西上実氏(京都国立博物館学芸部長)「筆墨論―中国絵画における意義」

◆シンポジウム「筆墨―水墨画の本質に迫る―」
  12月6日(日)午後1時30分~ (講堂にて 先着150名)

  基調発表・コメンテーター
   小林忠氏(学習院大学教授)「水墨画と墨絵」

  発表・パネラー
   板倉聖哲氏(東京大学東洋文化研究所准教授)「南宋院体山水画における筆と墨」
   竹浪遠氏(黒川古文化研究所研究員)   「明代水墨山水画の写実性と写意性」
   小林優子(静嘉堂文庫美術館学芸員)   「牧谿筆羅漢図と蜀山図」
   杉本欣久氏(黒川古文化研究所研究員)  「渡辺崋山の技―筆と墨―」

◆列品解説
  10月31日(土)・11月28日(土) 午前11時~
  11月19日(木)・12月17日(木) 午後2時~

*前期展示:11月23日(月・祝) 後期展示:11月26日(木)~12月20日(日)

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