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エマージング・ディレクターズ・アートフェア 「ULTRA002」 スパイラル

ultra002

表参道のスパイラルガーデン(1階)とスパイラルホール(3階)で始まったエマージング・ディレクターズ・アートフェア 「ULTRA002」に行って来ました。

昨年初開催となったこのアートフェアは、通常のアートフェアと異なり、画廊単位でブースを設けるのではなく、画廊もしくはフリーのディレクターが各1面の壁面を有し、自身が選んだ作家の作品を紹介する内容。
昨年は見逃し、今年が初参戦。
昨年と比べて、参加ディレクターの数も2倍の51名に増えたため、会場も1階だけでなく3階ホールも使用しての開催です。
出展ディレクターなど詳細はこちら
なお、1階は入場無料ですが、3階入場には千円の入場料(カタログ付)が必要となりますので、ご注意ください。

さすがに51名の壁面全てを見るには1時間では不足。
仕事帰りで19時前には会場入りしましたが、あっという間に閉場を迎え、全ての展示を満足行くまで見ることができなかったのが心残りです。

私が見た中で、これは!と思った作家さんは次の通り。

大坂 秩加 (おおさか ちか)  35.GALLERY MoMoの杉田竜平さんのブース(3階)
この方が今回最大の収穫。
今年の夏にギャラリーモモ六本木のグループ賞に参加していたとのことだが、私は見ていない。現在、東京藝大版画科の大学院生。当初同じく東京藝大油画科だったが、大学院で版画科へ変更。
展示されていた作品は大きめの水彩1点を含む3点とエッチング1点。ハガキ大くらいの小品は多数あった。
エッチングも良いけれど、水彩作品が素晴らしかった。まず上手い。更には上手さだけでないマチエールの不思議さ。一見すると、とても水彩には見えない。技法的にも工夫が凝らされていることは間違いない。線も美しい。
とにかく、大注目の新人さん。
案の上、あと1点だけ売れずに残っていたが、早晩売れることは間違いないだろう。
寡作で作品がたまらないそうで、個展はもう少し先になりそうだが、開催されることがあれば見逃せない。

榮水亜樹(えいみず あき)   10.小林めい子 MA2Gallery 1階
静かさを内にたたえた作品。ごく淡いベージュ色を基調とした画面に、白で蜘蛛の巣またはレースのようなポイント柄を描く。上手く言葉では説明できない。
はかなさと静けさと繊細さが入り混じった感じ。余計なものが何もない、無の美しさがあった。
アクリル画のようだが、こちらも単なるアクリル画には見えなかった。

来年2月にMA2Galleryで個展があるので、必ず行こうと思った。
小林さんの壁面は個人的に一番良かった。
全体的な統一感があり、すっきりしていたのも好感が持てた。
榮水さん以外の2名谷澤沙和子、宮永春香の作品も見逃せない。特に宮永さんは、この後愛知県美術館で11/6~12/20まで「陶の表現-虚と骨からFEITICOまで」の個展が開催される。

石塚源太(いしづか げんた)  49.幕内政治  ex-chamber museum  3階
石塚さんは1982年京都市芸工芸科卒の若き漆芸家。一見すると、漆黒の画面は漆には見えないかもしれない。黒の平面作品に菊のような紋様が渦を巻く。
近づいてよくよく見ると、紋様を形づくっているのは何であるか、分かるやもしれない。
ひとつは釣り針、もう一つは縫い針。3点目はちょっと趣向の違う紋様でカラーシャープペンシルの芯。
この素材を下地にして上から漆を塗り重ね、表面を研ぎ、磨く。
計3点で半年の制作期間だそう。

伝統工芸もこんな形で見せてくれたら、違和感なく現代空間にマッチする。行きすぎてない所が好き。つまり前衛的でありすぎず、伝統工芸の漆の良さも決して失ってはいないのだ。

ご本人のサインが作品の底面にカッターナイフの刃で作られているのもカッコイイ。チェックは忘れずに。

藤井秀全 (ふじい ひでまさ)  06.加藤育子 スパイラル 1階
藤井秀全さんの作品を初めて見たのもこの夏のスパイラルだった。
今回は小さな立方体に入ったセロハンテープでできたオブジェ2点(ミクストメディア)と映像1点だったが、ミクストメディアの美しさは忘れられない。偏光板を使うと、セロハンテープはかくも美しい素材になりうるのかという驚き。

芳木麻里絵(よしき まりえ)  01.中山真由美 レントゲンヴェルケ 1階
レース網かと思いきや、これがシルクスクリーンだと言うから驚く。盛り上がったインクは版画というより立体作品のようだった。


3階を後に見たので、鑑賞が不十分だが、田口健太(51.立松武・アートデータバンク、佐藤令奈(深澤大地・ギャラリーアートコンポジション)、栗田咲子(村田典子・フクガンギャラリー)は、特に後の2人はじっくり見たかったのに心残りでならない。

これから行かれる方は時間に余裕を持ってお出かけください。
ちょっとごちゃごちゃしていて見づらい感じもありましたが、51名が手がけた壁面は見ごたえありです。
お眼鏡にかなう作家さんと出会えると思います。また、会期中イベントも開催されます。

*11月3日まで開催中。11:00~20:00

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noelさま

パスポート制、大賛成。
もし、欲しい作品があっても1回では決められないかもしれないし。
って、私のことではないですよ。

しかし、ギャラリー+美術館・博物館を回るのは大変です。
時間がいくらあっても足りない(涙)。

mistralさま

はじめまして。
コメントありがとうございます!
大坂さん、人気ですね~。
杉田さんにお伺いしたら、個展の予定はまだないとのこと。
作品がなかなかたまらないそうです。
学校(藝大)では水彩禁止だとか。

帰宅したらmistral様のブログにお伺いしますね。

No title

大坂さんの作品、私も気に入りました!入場料はいいんだけど、パスポート制にすればいいのにと思いますね~ 今回これを見たおかげで関西のギャラリーにも興味を持ってしまいました...

大坂秩加さん

はじめまして。
僕も大坂秩加さんには「これだ!」と思いました。
個展が待ちきれないです...。
(僕もブログにULTRA002のことを書いています。)

せいな様

同感です。
私など、たった1時間ちょっとですから相当無謀でした。
再訪しようにも、千円は高いし。
3階から回れば良かったと思ったが後の祭りです。

No title

本日午前中に伺いました。
とても見応えがありました。もっと時間に余裕をみればよかった。
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