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「自宅から美術館へ 田中恒子コレクション展」 和歌山県立近代美術館

tanaka

和歌山県立近代美術館で開催中の「自宅から美術館へ 田中恒子コレクション展」に行って来ました。
作品リスト等詳細は、美術館HPをご覧ください。→こちら

田中恒子氏は住居学を専門とする研究者で、長く大阪教育大学で教鞭をとられてきました。
実際の住まいを調査・研究すると共に「ていねいに暮らす」「美しく暮らす」という住まい方の提案に続き、ご自身の実践を伴う「現代美術と一緒に暮らす」提案で、やがてそのコレクションは住まいの枠を超えて溢れる程になります。
本展は、20年にわたって「自らの足で歩き、選び、集めてきた」関西の若手作家を中心に100人以上による1000点を超える作品の中から、日々共に暮らすという視線にしたがって選んだ作品を紹介するものです。

1人のコレクターによるコレクションと言えば関東では高橋コレクションが記憶に新しい。
しかし、田中恒子氏のコレクションは凄かった。今回の展覧会の出展数は何と128作家による237件、640点!

会場には田中氏ご本人もおられたので、是非お話を伺ってみたかったが、既に先客に囲まれておられたので残念ながらお話できなかったのが残念でならない。
20年間のコレクションであるから、いや長さだけが理由なのではないが作家の幅が非常に広いことも特徴だと思った。
赤瀬川原平から旬な名和晃平、内海聖史、大巻伸嗣等々、おおよそコレクションされていない作家はないのでは?
関西の若手作家中心と言われるが、村上隆、奈良美智、木村太陽、長澤英俊まで、いやもう作家名はとても書ききれない。
知らない作家さんでも、「おっ」と思った方が何人かあった。

ということで、あまりのコレクションの幅広さにただただ圧倒され、印象に残った作品などいつものように挙げている場合ではないが、無理無理頑張ってみる。

・名和晃平
例のピクセル彫刻の羊(2002年)がいた。これは割りと大きい。羊年生まれとしては、妙に気になる。
もう1点はアクリルの黒一色のペインティング。お値段は今なら十倍位するのではないか。
田中先生は特段色に対するこだわりがあるようには見受けられなかったが、内海聖史さんのドット作品で大きなサイズの作品が黒だったのが気になった。

・内海聖史
内海さんの作品は3セット。1対の大きな黒のドット作品「眼前の黒」2003年と「色彩の下」(2005年)が(小さいドットのマッチ箱位のペインティング)が色違いで2セット。標本のように木枠のケースの中に8点~12点?ずつ並んでいた。箱に入れるというのも見せ方の一つだなと妙に感心した。

・中西信洋
彼の作品はどこか、森美術館かで見て良いなと思った記憶があり、今回再会し記憶が蘇った。やはり良い。いや、私も欲しいと思った。これを購入しただけで、田中先生に勝手な親近感を感じる。

・ヤノベ ケンジ 
ネコバッグ2点(2008年)。ネコバッグは何と昨年制作の作品ではないか。いや、これいくらしたんだろう?
むちゃんこ可愛い。一目ぼれ。布製バッグにアルミとFRPで立体の猫顔がど~んと貼り付けてある。
このバッグで町を歩いたら、さぞかし注目されるだろうな。
ヤノベ作品は、かの有名な「小さな森の映画館」はじめ他数点あり。

・野村仁
国立新美術館での回顧展が記憶に新しい野村仁。ガラスのオブジェが沢山あった、これもコレクション?と思ったが、これらは京都国立近代美術館、東京国立近代美術館の所蔵作品がなぜか混在していて、コレクションは「落下の瞬間に」(隕石)や銅版画であった。納得。

特に初期コレクションは版画やドローイングが多いのも納得できる。最初は購入しやすいものから入ったのかなと想像するが、どうなんだろう。

・大岩オスカール
「ボンサイシリーズ」なる作品(ミクストメディア・2000年)。大岩オスカールの平面でない作品で思い浮かぶものがなく興味深い。しかもこれは面白い。

・森村泰昌
関西出身のアーティストと言えばこの方を忘れてはならない。単なる写真でなく、円い額を造花で飾られたカラープリント「花の中のフリーダ」2002年が田中先生らしいセレクションだと思った。

・ラワンチャイクン・ナウィン
Another Day in Sidney 2000年は、子供のおもちゃの乗り物みたいなミクストメディア。
これを購入するに至った経緯を是非伺ってみたい。でも、置いておいたら部屋のアクセントになりそう。
そういえば、この乗り物も黒基調だった。

・坂上チユキ
知らない作家さんの中で、一番惹かれた方。水彩中心で平面もあったが、水彩を使用したミクストメディアも魅力的。調べてみたらアウトサイダーアートの作家さんらしい。

河口達夫、藤本由紀夫、宮島達男もある中、結構存在感があったのは今村源作品。今村の立体作品が相当数出展されていた。この作品への思い入れも伺ってみたい。
田中先生ご自身がお話されているのを小耳に挟んだところ、「コレクションの中に写真があまりない」とおっしゃっておられた。理由は保存が難しいからとか。
今回もカビが生えていたのが見つかり、展示に際し除去したそうで、作品保存の面でのご苦労もいろいろおありなのだろう。

しかし、これだけの作品群を普段は貸し倉庫に置かれておられるのでしょうか?
未完成の図録にそれらの謎が明かされているのか?気になります。

*11月8日まで開催中。関西地方の現代アートがお好きな方はぜひ。

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中島様

コメント有難うございます。
展示内容から好きで集められた作品たちと
いうことが伝わってまいりました。
仰る通り、お金も含めエネルギー&時間を
全て注がれたのだろうと思います。

展示内容からだけでは、コレクション形成過程
などが分かりませんでしたが、完成間近という図録を
楽しみにしています。

感動しました。

まずはギャラリーのオーナとして、「素晴らしいコレクション」の一言!
お金があれば買えると思いがちですが、本当はそうではないと言うことが大事ですね。彼女はあれだけの量を買うために、足を棒にして京都や大阪のギャラリーを歩いたと思います。
あれだけの作品を、関西圏の作家からコレクションしたというのも一つの特徴ですね。
展覧会中、田中恒子氏がホストとして会場におられました。そして、お客様に色々作品のことを説明されていました。美術館のあり方を彼女が変えたように感じました。

noelさま

あるところにはありました。
あり過ぎるほどに(笑)。

住居学観点からコレクションを語って欲しかったです。

No title

今日の日経で紹介されていて興味を惹かれたところ、さっそくmemeさんの記事が@@さすがだわ~ アナザー高橋コレクション、あるところにはあるんですね!
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