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「第61回 正倉院展」 奈良国立博物館


syosoin
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奈良国立博物館で開催中の「第61回 正倉院展」に行って来ました。
展覧会関連HPは奈良博のもの⇒こちら。読売新聞社のもの⇒こちら
これだけ、多くの展覧会に足を運びながらこれまで1度も「正倉院展」には行っておらず、いよいよ御即位20年記念の今年、満を持して奈良博へ向かうことにした。

しかし、過去耳にする噂は、常に行列で30分待ちは当たり前云々とこちらを怯ませるような混雑具合を耳にする。
今年は運良く日曜日と文化の日の平日に休みをいただけたので、平日月曜日(11/2)を狙って出かけることにした。正倉院展は展示期間が限定されているため会期が非常に短いが今年に限り御即位記念で例年より3日間会期が長く、会期中は無休

午前中や昼間は外して、15時半頃博物館に向かったが、行列はなく待ち時間もなしでスムーズに入場することができた。
高まる期待を胸に会場に入ってみれば、平日だろうが4時前だろうが関係なく人は多いが、展示が見られないような混雑具合でもなくほっとした。

正倉院展とは、今更解説する必要もなかろうが、皇室ゆかりの名宝で現代に続く皇室の儀式に使用された用具や、東大寺大仏に聖務天皇の遺愛の品を納めた光明皇后直筆の書など今年は66件の(うち初出陳12点)宝物が出展されている。

とにかく初の「正倉院展」であるため、見るもの全てが珍しい。
66件と数だけ聞けば、大したことがないように思われるかもしれないが、1点1点集中して見ていたら、すっかり最後は放心してしまった。

以下私が選んだ第61回正倉院展で印象に残った作品です。
・平螺鈿背円鏡 (南倉)
kagaku

白銅製の鏡だが、銅の部分は側面や端っこなどにしか見えず、ほぼ全面ラピスラズリ、トルコ石、螺鈿、琥珀により装飾されている。明らかに異国の香が漂う工芸品。
その輝きは、全く今も変わらない状態と言って良い。素晴らしい保存の良さ。

・漆背金銀平脱八角鏡(北倉)
鏡はどれもこれも素晴らしいものばかり。こちらは、貝細工や石こそないが、平脱(へいだつ)という漆技法を使用し、渋いが金色、銀色の鳥や植物紋が映える。明治期に修復されているそうだが、それにしても状態が良い。

・伎楽面 呉女(南倉)
呉女の伎楽面は全部で3点出展されていたが、中でも状態が一番良い物は光明皇后をモデルとすると言われている。よく見ると顎線まであるようだ。
頭頂部の二つの髷が当時の女性の髪形だったのだろう。それにしても、全く違和感のないお顔。
このお面は一生忘れられない思う。

・紫檀木画僧琵琶(南倉)
2種類の本展チラシ(やポスターに使用されている目玉作品のひとつ。
この枇杷を明治期に雅楽員が一度鳴らしたことがあり、その時の音が会場にずっとリフレインで流されていたが、音よりもその楽員の方の声が気になってお経のように聞こえた。
琵琶自体は文句のつけどころのない装飾にただただ感動し、見入った。この裏面(画像下)の装飾は、図録表紙に拡大され使用されているが、実にかっこいい。

ミュージアムショップに過去の正倉院展の図録が並んでいたが、今年の図録は表紙のかっこよさではここ数年でNO1だと思う。
zuroku


裏だけでなく表面の捍撥(かんばち-ばち受け)には狩猟宴楽図(下のチラシの絵)が描かれるという二重のお楽しみがある。更には側面(落帯)にも花唐草文が配されている。
すなわち、手の入っていない所はほとんどないと言って良い。
もう、恐れ入りましたと頭を下げるしかなかろう。

チラシ2種類ありますが、やっぱり上のチラシがかっこいい~。

・琵琶袋残欠(北倉)(南倉)
上記の琵琶が入っていた訳ではないと思うが、琵琶を納めるのに使用されていた袋の残欠。
残欠と言っても、考えられないほど状態が良い。
奈良時代前後のものだろうに、色も模様も良く残り、非常に美しい。

・桑木木画棊局
いわゆる碁盤。しかし正倉院の品となればただの碁盤な訳がない。
側面の飾に注目。象牙に紋様を白く掘り出し、螺鈿など側面全て草花や鳥などの模様で覆われている。

・緑刀撥鏤把鞘御刀子(北倉)
写真で見るのと実物とは大違い。ミニチュアグッズかと思うような小ささ。単眼鏡がなければ模様を肉眼視するのは難しいかもしれない。

・十二支彩絵布幕(中倉)
これも染織品であるがゆえ。残欠で切れ端のみ残っているが、残っている個所に実に素朴な干支らしき動物が描かれているのが面白い。
この表現の素朴さは特筆もの。ことに鶏の頭部(顔)が面白い。

・楽毅論(北倉)
光明皇后の直筆を伝える貴重な資料。王義之の書の臨書だが、実にしっかりとした文字を書かれる方という印象を持つ。

全体を通して感じたのは、正倉院遺物の文様の美。
模様だけに特化して書かれている本があるのは大いに納得した。
工芸の技法も今では再現不可能な程、高度なものも多い。

正倉院については、読売新聞社発行の「知ってる?正倉院」楽しくわかるガイドブックシリーズがお薦め。私は会場でシリーズ3~5までを購入したが、これを読んでおよそのことが理解できます。
shosoin5
<下記HPでも購入できますが、会場でも販売していたので、お買い忘れのないように。
https://www.oys.co.jp/books/zuroku/index2.html
シリーズ1の知識編と2聖務天皇と光明皇后編も欲しいが完売とのこと。
11/8丸善丸の内本店に行ったら、最後の1冊シリーズ1とシリーズ2(こちらはまだあります)を購入できました!
どなたか、お持ちの方で、譲っても良いと思われる方があれば、ぜひコメントにその旨書き込み下さると大変ありがたいです。
出版社でも完売のようで、再販してくださらないかなと思う次第。お願いします!


本展に合わせ、東大寺近くにある本物の正倉院を離れた所から見学してきました。
gaikou
正倉院「正倉」詳細は以下宮内庁HPをご覧ください。
http://www.kunaicho.go.jp/event/shosoin.html
私が想像していた以上に大きな大きな倉。
だからこそ、数千もの宝物を所蔵し守って来ることができたのだと、実感しました。
*現在はコンクリート造の東宝庫、西宝庫で宝物は保管されている。

この名宝の一部が東京の国立博物館でも間もなく公開されます。
「皇室の名宝展」第2期はいよいよ来週11月12日(木)~11月29日(日)まで開催です。
今度こそ、混雑必至でしょう。

*11月12日(木)まで開催中。金・土・日は午後7時まで開催。

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よし様

こういう大型展は午前中から3時頃までは混雑するように思います。
特に正倉院展は団体のお客様がとても多いので尚更。

唐招提寺の平成大修理もいよいよ終り、あとは平城京遷都300年を
祝賀する来年を待つばかりですね。

奈良

行ってこられたのですね。私も平日早い時間にいきましたが、 混み混みでした。しーんとしてるとが好きなので、浸れませんでしたが、奈良へ行ったことで大方満足。 円鑑と妓楽麺よかったですね。あとはバスに乗って唐招提寺も行ってきましたよ。ええたたずまいでした。
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