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「大本山光明寺と浄土教美術-法然上人八百年大御忌記念-」 鎌倉国宝館

jyoudo

鎌倉国宝館で開催中の「大本山光明寺と浄土教美術-法然上人八百年大御忌記念-」に行って来ました。
展示作品画像の一部はこちらでご覧いただけます。

昨日アップの神奈川近美と反対側の鶴岡八幡宮内に鎌倉国宝館は位置しています。
鎌倉へ出掛ける時は、必ず近美とセットで訪れる仏教美術中心の古美術の館。

法然上人八百年大御忌記念とあるから、今年が?と思いきや平成23年が記念すべき八百年だそうで、2年先?!と驚いた。
2年前ではあるが、来る年を記念し法然上人の法灯を今に伝える光明寺の寺宝と各地の浄土教美術の名宝を一堂に展観します。

本展の目玉は、先に行かれた一村雨様の「つまずく石も縁の端くれ」(↓)さんがアップされていらっしゃいます。
http://plaza.rakuten.co.jp/ennohasikure/diary/200911150000/

私も本展で心惹かれた作品は同じくしていますが、簡単に感想を連ねます。

・運慶作 阿弥陀三尊像 浄楽寺蔵 重文
30年ぶりとなる寺外公開。普段お寺では後ろに回って仏像を拝見することは叶いませんが、こちらではぐるりと1周することが可能。
中央の阿弥陀如来の脇侍である観音菩薩、勢至菩薩が残っているのは非常に貴重とのこと。
ここで、はたと2009年1月号芸術新潮特集「運慶」を引っ張り出してみた。
やはり、掲載されてましたP39!
この浄楽寺には、同じく運慶作の不動明王立像、毘沙門展立像も所蔵されていますが、今回こちらの2体のお出ましはなし。

ところで、なぜ東国(浄楽寺は横須賀市内のお寺)に奈良仏師の息子である運慶の作品が残っているのか?
前述の芸術新潮1月号で仏像研究家として著名な山本勉氏が解説されている。

運慶は鎌倉時代の仏師。
時の権力者は、申し上げるまでもなく鎌倉幕府。京から東国に権力者は移りつつある頃。
今回の浄楽寺の運慶仏像は1189年で、ちょうど源頼朝が鎌倉幕府(いいくに作ろう鎌倉幕府でお馴染の1192年)を開く3年前に制作されたもの。
時の権力者と人脈を結び強力な関係を作り、社会的地位を向上させたという強かな一面が浮かび上がる歴史的にも貴重な作品であった。

そうとも知らず(上記はこの記事を書くにあたり今知った)、運慶作にしては大人しいかな~などと思っていた。後ろに回ると脇侍の両菩薩の衣の裾が少したくし上がっていて、珍しい表現をしている。
もっちりした肉付きの良さも見どころ。
本像は木造・金泥塗り、漆箔。
浄楽寺で観覧するには、3月3日と10月19日の年2回が公開日。左記以外で観覧希望の場合は、事前予約が必要です。

・阿弥陀如来立像 滋賀・阿弥陀寺 重文
快慶の弟子、行快の作品。こちらも、15年ぶりの寺外公開とのこと。今回見た仏像の中では一番好き。

絵画作品ですごいものがあった。

・当麻曼荼羅縁起絵巻 光明寺 国宝 2巻
突然国宝の登場。本展チラシ表面を飾っている精緻な描写がこの絵巻のものだと知った。
途中まではやや損傷部分も多かったので、さほど感動せず、場面をどんどんと追っていったが、ラストシーンが大変なことになっているではないか。
作者はこのラストに全精力をふりそそいだかのような筆の勢いである。
とにかく描写が細かい。それまで見ていたものは何だったのかと思う程、精緻極まる。波頭や雲まで線が1本1本丁寧に描き込まれていた。
ましてや浄土からの迎えの阿弥陀他、光輪をしょって、衣紋もおろそかにはしない。
しかも、このラストは着彩もよく残っていた。
他の場面も損傷がなければ、このラスト同様の精緻な仕上がりだったのかもしれないが惜しい。

・浄土五祖絵(善導巻) 光明寺蔵 重文
・浄土五祖絵 藤田美術館蔵 重文
この2つは元々セットであったと言われる作品。2つが揃って展示されているのは貴重な機会だろう。
いずれ劣らぬ名品。

・浄土五祖絵伝 光明寺
こちらもラストシーン(?)だったか、天から来迎する阿弥陀から下界の人間たちに降り注がれる落葉らしきものが散華に見える。この落葉らしきものを集める人々の姿がどこかユーモラスで素朴な絵なのが微笑ましい。

この他、香雪美術館蔵「二河白道図」はじめ、重要文化財の仏画、曼荼羅などが並んでいた。

神奈川近美の内藤礼展と合わせて足を運ばれてはいかがでしょうか。

*11月29日(日)まで開催中。

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noelさま

春日権現と同じレベルとは驚き。
確かにラストシーンの壮麗さは思わず、私の時もこんな風に
お迎えに来ていただけないものかと念じてしまいましたが。

会期終了近くだと図録が完売してるのが怖いですよね。
私も以前経験あります。

No title

当麻曼荼羅絵巻にはやられました...私的には春日権現絵巻と同等ぐらいのインパクトがありました。図録が1000円ということで欲しかったのですが、最終日近かったので売り切れていて残念...

一村雨さま

こんばんは。
願成就寺の仏像や以前話題になっていた
滝山寺の運慶仏も未見です。
少しずつ、機会を狙って見て行きたいです。

No title

ご紹介ありがとうございます。
伊豆韮山の願成就寺の運慶の阿弥陀如来は
説法印を結んでいて、珍しいなと思いましたが、
こちらは、スタンダードな来迎印でした。
金泥がきれいに残っていて、ステキでした。
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