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「講談社 野間記念館の名品」 講談社野間記念館

noma

講談社野間記念館で開催中の「講談社 野間記念館の名品」に行って来ました。

野間記念館は、上京し初めて行ってからお気に入りの美術館のひとつで、展示替えの度、欠かさず訪れている美術館のひとつです。

今回は講談社の操業100年にあたる本年と2000年に開館した講談社野間記念館の10年目の秋を記念し、野間コレクションの至宝と呼ぶべき名作を展示しています。

さて、野間記念館の展示作品の大きな特色として、出版文化資料が挙げられます。
親会社である講談社は誰もが知る大手出版社、大正期から昭和の雑誌の表紙原画や挿絵の原画など他の美術館では決してお目にかかれない作品が次々と登場するのが魅力です。

え、この画家が少女雑誌の表紙を描いていたの?という驚き。
例えば今回だと、岡田三郎助、藤島武二、和田英作、小磯良平、東山魁夷、伊東深水まで名だたる洋画家、日本画科の雑誌原画がズラリ。
中でも印象的だったのは、小磯良平と堂本印象。
堂本印象の作品は、変幻自在でどうも作風がつかめません。
一度まとめて回顧展があれば、作家のイメージも浮かぶのですが、個々の作品によって印象が大きく変化するのが常です。

同じく出版文化資料に含めて良いのではと思ったのが、村上豊作品群。画家本人より一括寄贈を受けた作品群が今回は第4室いっぱいに展示されていました。
村上豊の名前を聞いてピンと来ない方も作品を見れば、必ず「あぁこの人か」と思う筈。
『小説現代』に創刊依頼表紙絵を描き続けていたので、書店の店頭で必ず目にされているのではないでしょうか。
かくゆう私も、作品を見て懐かしい気持ちがわき起こりました。

展示順としては逆に最後になってしまいましたが、毎回感心するのは野間コレクションの名画の数々。特に、近代日本画コレクションは素晴らしい作品を所蔵しています。
今回は、土田麦僊≪春≫や川合玉堂≪渓村秋晴≫などお馴染の名品に加え、山村耕花≪江南七趣≫大正10年が忘れられません。

山村耕花と言えば、江戸東京博物館で開催されていた「新版画」展での版画作品が記憶に新しいところ。
今回は、版画でなく日本画で勝負、しかも七面のシリーズ作品。
本作品を耕花は、再興第8回院展に出品し、中国江南に取材し中国風俗を取り入れた風景画として評価されたそうです。
しかし、その一方7枚の作品の出来にばらつきがあり、画面のあざとさ、過剰な色彩がマイナス評価になったりと賛否両論。私の好きな小杉未醒は「中で二三点、パリの秋のサロンに出してみたいと思うのがあった」と語ったそうです。更に7枚のうち1点だけ「黄浦江の雨」だけは水墨の黒白世界で、他の圧倒的な色彩作品とは異なり、前述の未醒は「あの中の墨絵は感心しない」と苦言を呈しています。

私は、圧倒的な色彩の作品の中で、この1点だけある墨絵もとても好きです。
静かで、雨の煙る様子が浮かんできます。
未醒がなぜ、酷評したのかは分かりませんが、私は7枚とも個性的で美しく、だからこそ一番印象に残ったのでしょう。
晩秋に庭のテラスでのんびりするのも心地よい時間でした。

*12月20日(日)まで開催中。

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野間記念館の名品 / 野間記念館

講談社創業百周年及び野間文化財団設立70周年記念 < 野間記念館の名品 > 10/24~12/20 こちらへ来るのは2回目。横山大観と村上豊が目当て。 エントランス左の第1室に入る前から見えているのが、チラシにも使われている、 横山大観<千与四郎>(六曲一

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