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「玉川学園創立80周年記念特別展 イコン-聖像画の世界」 玉川大学教育博物館 はじめての美術館60

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「玉川学園創立80周年記念特別展 イコン-聖像画の世界」に行って来ました。
会場は、玉川大学構内にある教育博物館2階第2展示室で、入場無料です。

本展では、玉川学園が所蔵するイコンコレクション全71点が初めて一挙に公開されます。
なお、イコンとは、ギリシア語のエイコン(肖像・似像)を語源とし、特に東方正教会で発達した聖像画のことをさします。ビザンティン美術の一流として発達したイコンは、8世紀のイコノクラスム(聖像破壊)の受難を経たのち、11世紀頃からのイコン崇拝の高まりとともに、ロシアやそのほかの東方正教会圏に広まりました。
~展覧会HPより~

展示は、「キリスト誕生まで」「イエス・キリストの生涯と復活」「聖母マリヤ」「キリスト像」「聖母子像」「祝祭のイコン」「天使と聖人たち」の7つのテーマから構成されています。
主としてロシア正教会のイコンがもっとも多く、他にギリシャのものが何点かあり、比較してみるとロシアのものとギリシャのものとでは、明らかに雰囲気が異なることが分かります。
ざっくりですが、ロシアのイコンの方が、画が細やかに描かれているものが多かったです。ギリシャはやや大ざっぱというか素朴な感じで洗練さではロシアのものには叶いませんが、逆に洗練されていない分力強さはありました。

今回展示されている71点のうち30点は、玉川大学HPよりご覧いただけます。⇒こちら

最初に、展示されていた本展でも最古のイコン「聖三位一体」16世紀 ロシア・イコンの美しさにはっとしました。
確かにこのイコンが目の前にあったら、祈りを捧げそうな神聖さが漂っています。

元々イコンの制作は原則として、専門の修道士によって描かれるそうです。制作に入る前に祈りを捧げ断食をし心身の浄化を行い、更に使用する材料、道具も清めます。
構図や色彩などの画像表現には教義による厳しい規則があり、今日まで受け継がれているが、描かれた時代や地域によって様式には違いがあります。

イコンの支持体としての木材は、カシ、イトス、ブナ、シラカバ、ポプラなどが使われているそうです。今日は運良くギャラリートークが開催されていたのですが、あまりにも参加者が多かったため、ギャラリートークの流れの前の静かな状態で展示を拝見したのですが、解説の方のお話がモレ聞こえてきました。上記内容はギャラリートークで使用された資料より記載しています。

イコンはいわば、日本で言う仏画か神像、御神体のようなもの。
洋の東西を問わず、こうした絵画(仏教でいえば仏画や曼荼羅に近い)が信仰の対象とされているのは非常に興味深かったです。
そして、描かれているものはキリストや聖母マリアであっても、仏教にそのまま置き換えられそうな共通点があります。
例えば、最後に展示されていた「最後の審判」18世紀 ロシア・イコンは、曼荼羅か地獄絵ととても似通っています。
教義の違いはあれど、東西宗教文化にこうした共通点を見出せたことが収穫でしょうか。

ただし、イコンでも銀製のリザ、鉄製バスマーなどテンペラ絵画に飾りを凝らしたイコンなど珍しいものが何点かあり、印象深かったです。
以前、損保ジャパン東郷青児美術館の絵本展で見たような3枚折祭壇イコン「薔薇の聖母」17世紀ロシア・イコン(下画像)もあり。薔薇は聖母のシンボルです。思わず目をほそめて、その細かい聖母や薔薇など小道具、背景に見入ってしまいました。
bara

様々なイコンを見ているうちに、今年2月にロンドン・ロイヤルアカデミーで拝見した特別展「ビザンティン」を思い出します。この特別展でもイコンが多数出展されていましたが、それらと比較しても玉川コレクションは決して引けを取りません。
かなり大きな「十字架イコン」(下画像)はぜひ目の前で見て大きさやその神々しさを感じていただきたい逸品です。
jyujika

日本国内でこれほど沢山の正教会イコンを目にする機会はそうそうあるとは思えません。
輝かしいイコンの美しさと神聖さを是非ご堪能ください。

図録も作成されていますが、頁数を考えると2000円とちょっとお高いです(ただし図版は大きく美しい)。

なお、会場となっている教育博物館へは最寄り駅の小田急「玉川学園前駅」の南口から行かれた方が近いように感じました。正門までは駅からわずか3分ですが、大学構内のあまりの広さにびっくり。しかも教育博物館は駅から遠い方角に位置しているので門に入ってからが長かった(徒歩10分以上)です。

この展覧会は、土曜・日曜は休館日ですが、12月6日(日)は特別に開館しています。

*1月29日(金)まで開催中 休館日:土日(12/6は開館)、12/17~1/11
時間:9:00~17:00(入館は16:30まで) 入館無料

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イコン-聖像画の世界

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玉川大学教育博物館で「イコン 聖像画の世界」展を観た!

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noel様

よく、思い出だされましたね!
でも、この展示本当に良かったです。
聖歌が流れてたら、相当本格派。
ニコライ聖堂、行こう行こうと思いつつ未達です。

明治大学はギロチンと拷問道具が脳裏から
離れないです。

No title

すっかり忘れていて最終日に駆け込んで見て来ました!
大変見応えがあって素晴らしかったです。会場に聖歌のBGMを流してくれたらもっとよかったですが(笑) 
しかし日本の大学も色々なコレクションを持っているものですね(明治大学といい...)

noelさま

確かに、イコンと言えば牧島如鳩が浮かびますよね。
こっちは超正統派です。
平日の静かな日に行かれたら、神聖な気持ちになれるかも。
お気に入りを見つけてくださいね。

遊行七恵さま

行ってみて驚きました。
17世紀のものが中心ですが、日本ではなかなか
見られない代物です。
仰る通り装飾性の高いイコンもあり、見ごたえあります。
七先生なら行けますよ、来年までやってるし。

No title

イコンといえば牧島如鳩とつい変換されてしまうのは困りモノですが、今年一杯は仕方ないかもしれません(苦笑) こちらは全くノーチェックでしたが、ぜひ行ってみたいです!

No title

こんばんは
とてもいけそうにないんで、取り上げてくださり助かります。
イコン、子供の頃は怖かったのですが、十年ほど前に展覧会を見てから好きになりました。
この装飾性がいいですね。
イコンには様々な決まりごとがあるので、それを思いながら眺めるとまたわくわくするんだろうなーと思いつつ、記事で想像するばかりです。
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