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「若冲ワンダーランド」3回目 Miho Museum

Miho Museumで開催中の「若冲ワンダーランド」3回目に行ってきました。

本当は、2回目になった11月が行くかどうか微妙だったのですが、今回の3回目の最終会期は最初から必ず行くと決めていた。
作品リストと展示期間が公開されてすぐ、いつ見に行くか検討した結果、6期(11/25~12/13)の中でも12/1~が一番見たい作品や未見作が多かったため。
3回通っても見られなかった作品、たとえば「蔬菜図押絵貼屏風」(個人蔵)などあるが、これはまた出会える機会を待つとしよう。

さて、3回目の最終会期も素晴らしかった。
全く同じ展覧会なのに、行くたびに新しい発見と感動がある。こんな展覧会は、そうそうあるものではない。
今回がもっとも見ていない作品が多く出展されていたように思う。1回目も同様だが、その点では2回目は若冲よりむしろ池大雅の大作など他の作家の作品で大いに喜ばせてもらったので、これはこれで行って良かった。

3回目に印象に残った作品たちは次の通り。
・「白澤図」個人蔵
本展は個人蔵の作品出展が非常に多かった。冒頭にこの「白澤図」が配置されていたが、いきなりびっくり。こんな妖怪みたいなものまで描いてたっけ?白い獅子のような動物の姿をしているが、顔は3つ目、背中あたりにも三つ目がある。う~ん、今日は旅先(名古屋)だから図録がないので、帰ったらよく解説を確認しよう。中国の伝説の動物か何かなのだろうか。

・「牡丹孔雀図」個人蔵
孔雀の身体と首から顔にかけてのひねり具合が妙に色っぽい。この色っぽさを引き立てるかのように牡丹が配されている。これも見た記憶がまるでない作品。

・「人物図」 清水三年坂美術館
若冲の人物を描いた作品はそんなに多くない中で、本作は非常に貴重だと思う。双幅の人物図で右幅は釣りをする2人の人物を、左幅は皿回しと薪を集める女(?)2人の計3人が登場。特に気になったのは左幅。構図が絶妙で左の人物は横を向いて釣り糸を垂らす姿を描くが、顔は鑑賞者の方を向いておらずやや半身となった後ろ姿だけが描かれている。このため、この人物の顔はどんなことになっているのか、見る側としては大いに想像が膨らむ。
とても面白い作品。今日、清水三年坂美術館に行った折、この作品のことをお聞きしたが、係の方も若冲作品をオーナーが所蔵されていたことを知らなかったとおっしゃっていた。
話はそれるが、清水三年坂美術館は江戸→明治の工芸作品を扱う小さいながらも毎回高質な作品を見せてくれる貴重な美術館である。

・「白鶴図」 個人蔵
こちらは一層照明を落とした室内にぼうっと白い2羽の鶴が浮かび上がる作品。特に気になったのは鶴もさることながら背景に描かれていた波の描写。「象鯨図屏風」のような波頭の描写が面白い。これも若冲らしい工夫。更に彼らしいのは鶴の側に描かれた樹木のうねり。枝は狂おしいほどうねり幹に巻き付いている。
ため息が出そうな作品だった。

・「枯木鷲猿図」 個人蔵
こちらも見た記憶がない。猿が右下に小さく描かれ鷲を見上げる。

・「花鳥蔬菜図押絵貼屏風」、「群鶏図押絵貼屏風」いずれも個人蔵
この屏風2つが並ぶ様は圧巻だった。まるで一連の作品であるかのようだ。
花鳥蔬菜図も良いが、やはり群鶏図の連続した鶏の描写は素晴らしい。
遠くからこの2つの屏風を眺めると、動画のようみに見えた。

・「象鯨図屏風」
これで、当分見納め。それにしても3回見てもまだ見飽きないところがすごい。今回は背景のぼんやりした雲か波の様子も気になった。

・「鹿図」 個人蔵
クローズアップされた鹿の構図は絶妙。

・「百犬図」個人蔵
これは過去に1度見ているはず。しかし、かわいいわんこ達だなぁもう。顔というより動作が全部違うんだもの。
ずるすぎる。

・「猿こう摘桃図」 個人蔵
これも初めて見たと思う。今回印象に残った作品ベスト3の一角。
長谷川等伯の作品を思い出した。猿がつながっているのだが、妙にかわいい。子猿かな。

今回のおまけは与謝蕪村。銀箔貼「山水図屏風」とも久々に再会。目の前には1期にもあった同じ蕪村の金地「老松図屏風」が。
これぞ金銀対決。
この余波で、ミホ与謝蕪村展の図録はあと4冊で完売。金曜日午前中時点だから、今頃は完売したことだろう。
最後になって、いきなり映像解説23分が制作されていて、これも驚いた。二回目の11月上旬にはなかった。辻先生はじめ、象鯨図屏風の修復の様子をカメラはとらえていたが、興味深い内容だった。
明日が最終日。特に関西一円の皆様はお見逃しなきよう。

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あおひー様

初象さんと鯨さんとのご対面楽しまれたようで
何よりです。
3度見ても、毎回楽しめたので来年の千葉・静岡での
再会が楽しみですね。

よし様

「草枕」って漱石の?
若冲の掛軸のことが書かれてるのですか?
存じませんでした。
読んだことある筈ですが、若冲のジャの字も知らなかった頃でした。

一村雨さま

「もっと知りたい伊藤若冲」は持っていないのですが、
今回の展示作品が相当出ているのですか?
しかし、まだまだ沢山あるんですね。若冲作品。
百犬図ワンコは何度見ても良い!

kazupon様

3回目だろうが、最後の会期は絶対見たかったものだらけだったので
大満足です。
映像まで作られているし、音声ガイドも数を増やしていたし、状況に
応じて対応されてらっしゃいました。
でも、前半しか行かれてない方はあの映像見られなかったのはお気の毒な
気がします。

No title

こんばんは。
いや~、行ってよかったです。
白い象さんにノックアウトされっぱなしでした。

「草枕」

草枕に、さらつとこの方の掛け軸が登場してきて、印象的でした。

No title

私も、いきなりの白澤図から、すっかりワンダーワールドに
取り込まれました。
今回の展示で、「もっと知りたい伊藤若冲」の冊子の未見の作品の
大部分を見ることができたので、嬉しく思っています。

No title

3回目行かれましたか。私も年末のくそ忙しい中(笑)行ってきました。この6期も見ごたえがありましたね。今展は充実の若冲展でしたね。
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