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「日本のやきもの・アジアのやきもの」 藤田美術館 はじめての美術館61

藤田美術館で12月13日(日)に終了した平成21年秋季展「日本のやきもの・アジアのやきもの」を見て来ました。

藤田美術館は、昭和29年開館の歴史ある美術館。
関西財閥の重鎮である藤田傳三郎とその長男の藤田平太郎(1869-1940)、伝三郎の二男の藤田徳次郎(1880-1935)のコレクションを展示している。

不思議なのは、藤田美術館HPの運営を行っているのは所在地がある大阪市ではなく、岡山市 企画局 情報企画課が携わっていることであった。しかし、藤田傳三郎の略歴をWikipedia(前述の名前をクリックすると該当頁に飛びます)で見て納得。岡山市の干拓事業に深く携わった功績故のようだ

藤田傳三郎は、先頃読んだ白崎秀雄の「鈍翁 益田孝」にも関西古美術蒐集家として登場する。
前から気になっていたのに、この本を読んでますます気になって来た。

やっと初訪問することができた藤田美術館は驚いたことに土蔵を改装した建物だった。
戦災の中で焼け残った貴重な土蔵。しかし、これは古かった。
永青文庫も古い建物だが、あちらは元使用人のための館。この藤田美術館は土蔵そのもの。
したがって、窓も小さく全て格子と鉄の鎧戸が付いている。

この古さゆえ、展示作品を劣化させる恐れがあるからか、5000点もの所蔵品(うち国宝9件、国の重要文化財50件)と素晴らしいコレクションをもちながら春と秋しか公開していないのは残念でならない。
今年リニューアルを果たした同じ富豪の根津嘉一郎との差は一体何だろう。

なお、藤田財閥は私にとって「椿山荘」「ホテルフジタ京都」でお馴染の藤田観光がもっとも近しい。
あの、藤田がこの美術館の系列なのかとこの記事を書くにあたり初めて知った。

さて、今回の秋季特別展は「日本のやきもの・アジアのやきもの」である。
茶碗や茶入を中心に、日本とアジアで作られ、互いに影響を与えたと思われる 「やきもの」を比較展示するもの。

展示室は1階と2階からなるが、それほど広さはない。
展示方法として特筆すべきは、茶入れの仕覆について古裂の名前も全て明記されていることだ。
最近古裂に関心が高まる身としては、非常に嬉しい。
「清水裂」「漢東」(漢東も何種類もあり全て柄は違う)やちょっと高貴な感じの茶器には「緞子」「金蘭」など器に応じて洋服(仕覆)も変わる。
このTPOの使い分けが見ていると面白いのだった。

茶器や茶碗より仕覆の数々を眺めているのが楽しかった。中にはひとつの茶入れに4つの仕覆が用意されているものも散見され、着せ替え人形さながらだなぁと思いつつ眺める。

印象に残ったやきものは次の通り。
ベスト2は、「菊花天目茶碗」(重文)室町時代と香合番付5位(だったと思う)の「交趾中亀香合」明~清時代の2点。特に亀香合は上から見た時、ちょうど亀の目が私の目と合って、かわいいったらなかった。

菊花天目はその名の通り、菊の花びらのような茶碗で、色も美しかった。

他には「渋紙手肩衝茶入 銘 春霞」桃山~江戸時代、「油滴小天目茶碗」金字第、貫入の入り方が美しい「白天目茶碗」室町時代、「天目窯十王口茶入」宋時代、「田村文琳茶入」宋~明時代、「本手瀬戸唐津杉形茶碗」江戸時代、「雲鶴青磁筒形茶碗 銘東雲」、「黒楽茶碗 銘大ふく 宗入作」、「塩笥茶碗」李朝時代、「熊川茶碗 銘白菊」李朝時代、などなど。
茶碗は形単位に紹介され、茶入はも形単位に並んでいたが、肝心のアジアと日本のやきもの比較はちょっとピンと来なかった。

次回の春季展は「歴史を彩る 教科書に載る名品」である。これも楽しみ。

*本展は既に終了していますので、ご注意ください。

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ジバゴ様

こんばんは。
あの亀香合には、そんな謂れがあったのですね。
でも、にっこり笑う傳三郎の気持ちが分かる。
何しろ、やたらかわいいんです、亀の目が。

No title

こんばんは。
記憶だけですが亀香合ってどこかの売立に出てたものを病床にあった傳三郎が入手切望して忌まわの際に落札したことを知らされニッコリとあの世に旅だったと謂われた物でしたかしら。この世に思い残すことは無く死を迎えられてハッピーだったかもしれませんね。
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