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「七宝と庭の緑-靖之と植治」 並河靖之七宝記念館 はじめての美術館63

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並河靖之七宝記念館に行って来ました。
訪問したのは真夏の8月。

通常こちらの美術館は夏季休館ですが、今年は京都に行こうキャンペーンで夏季期間も特別に開館していたのです。
ちょうど開催されていたのは秋季特別展「七宝と庭の緑-靖之と植治」(12月6日に終了)で、植治とは、名庭師として鳴らし、多くのの名庭園を手がけた七代目小川治兵衛のこと。
小川治兵衛の業績について詳しく知りたい方はこちら(Wikipedia)をご覧ください。
無鄰庵(山縣有朋公邸)やら円山公園、平安神宮など、彼が作庭した庭は枚挙にいとまがありません。

その植治が手がけた庭をここ並河靖之七宝記念館で拝見できます。

並河靖之は、有線七宝で明治・大正時代に活躍し帝室技芸員にも任命された工芸家。今年「皇室の名宝展」第1期をご覧になった方なら黒くガラスのような輝きを持ち精緻な絵柄が付けられていた七宝作品を覚えておられるのではないでしょうか。

元々彼の自邸や工房、窯場を利用し公開しているのがこちらの記念館。
建物は明治27年竣工で、京町家特有の表屋に御殿造の主屋が続く構造で、工房、窯場を含め国登録有形文化財に指定され、植治の庭は京都市指定名勝となっています。
館内の案内図は以下。

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もちろん、建物内では並河靖之の七宝作品をはじめ下絵、制作資料などが展示され、建物、庭、七宝作品と3つの楽しみがあります。

七宝作品であれば、他館でも鑑賞することはできますが、七宝下絵となるとなかなか目にする機会はないもの。
しかも、驚いたことに靖之の七宝作品の下絵は本人ではなく、中原哲泉という靖之の右腕となる職人?助手の存在を知りました。中原は作品イメージを並河が伝えると、様々な制約をものともせず下絵で再現したと言われており、実際今回もその下絵が展示されていました。

なるほど、あの美しい七宝作品は並河一人の力によるものではなく、中原の下絵があってこそだったとは。

建物では町家特有の縦に長い台所や、ちょっとハイカラな応接間(下)などが記憶に残りました。
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植治の庭は、七宝研磨のために引かれた水が琵琶湖疏水を利用した初めての例として有名で、小さいながらも水量豊富な池から流れる水が棗形の手水鉢で二手に分かれる流水が躍動感に富む斬新な構成(パンフレットによる)。
また、庭石へのこだわりも見どころの一つです。

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■並河靖之七宝記念館
開館時間:午前10時~午後4時半 
休館日:月曜・木曜 *夏季・冬季は通常休館のため、お出かけ前にご確認ください。
交通:地下鉄東西線東山駅下車1番出口より徒歩3分
   市バス「東山三条」「神宮道」下車徒歩5分

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Hira様

はじめまして。
コメント有難うございます。
拙い記事ですのに、お役に立てて良かったです。

並河靖之の七宝作品に加え、お庭も楽しめる隠れ家的な空間ですね。
展示替えもあるでしょうし、私もそろそろ再訪したいと思います。

リンク張らせていただきました☆

はじめまして、こんにちは。先週「並河靖之記念館」に行ったものです。こちらを拝見し、とてもわかりやすかったのでわたしの個人ブログにリンクを張らせていただきました。
memeさんのご説明、感想、データなどひじょうにわたし的にツボにまとめておられて助かりますv-10 ありがとうございます。

ogawama様

私の下手な写真でこの庭の美しさをお伝えできないのが
残念ですが、石組みも感動的なのです。
昨夜FC2のサーバーが重くて写真のアップを断念しましたが
ogawamaさんの期待に応えてくれるお庭と建物と七宝です。

冬は休館なのが残念。

No title

きゃーん☆
清水三年坂とここ、狙っているんですぅ。
「皇室の名宝」で七宝人気に火がついて、元々少ない作品がどんどん売れてると聞きました。
日本の工芸品の美は自然と強く結びついていますから、こんな素敵なお庭があるのも納得です。
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