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日本文化に見た夢 お雇い外国人建築家コンドル先生 重要文化財「ジョサイア・コンドル建築図面」 京都大学総合博物館 はじめての美術館64

kyoudai

京都大学総合博物館で12月24日(木)まで開催中の日本文化に見た夢 お雇い外国人建築家コンドル先生 重要文化財「ジョサイア・コンドル建築図面」に行って来た。

建築ド素人の私が、この展覧会を見たかった理由はただ一つ。コンドル先生に関心があったため。
元々コンドルはイギリス人建築家として来日したが、幕末から明治にかけて活躍した河鍋暁斎に師事し、「暁英」の画号を貰う程日本文化へ関心と共感を寄せ、自ら日本文化の研究に励んでいた。

そんな彼の設計した建物のいくつかに私はずっと以前から縁があって、それらの建物が大好きだった。
綱町三井倶楽部(旧三井家迎賓館)、御茶ノ水ニコライ聖堂。
これを設計したのがコンドルと知ったのはごく最近のこと。
今回重要文化財のコンドル直筆設計図面が公開されると聞き及び、やはり門外漢だが一度この目で図面も見てみたかった。

展示構成は次の通り。
Ⅰ.ここだけメモを忘れました。
Ⅱ.日本文化の受容
Ⅲ.邸宅建築家としての活動
Ⅳ.日本文化の見た夢
Ⅴ.コンドル建築図面の美

印象に残ったのは、日本文化を紹介したコンドルの著作。
彼は日本の生け花や日本庭園についての研究を行っていた。
この本の中にあったのは、暁斎の「二美人図屏風」の右隻に描かれた女性(赤い着物を着て高い髷を結っている)で、現在印刷されている図版と並べて当時(明治期)の本に著された図版とが並んでいたが、断然明治期のものの方が線も色も美しかった。あれは本当に版画だったのだろうか?雲母も使用されていたような気がする。
あまりの美しさにみとれてしまった。

この「大和美人図屏風」(08年の暁斎展にも出展されていた)は暁斎がコンドルの成長を歓び、1年をかけて制作しコンドルに贈ったもの。コンドルの娘の代まで伝わったが、その後日本人の個人蔵のものとなり、現在は京都国立博物館に寄託されている。
大英博物館も同作品を入手しようとしていたが、この名品が幸いにも日本国内に残ることとなったのは嬉しい。

暁斎は日本よりヨーロッパで評価が高いのは上記コンドルの著作の影響が大きいという。なるほど、あのような美しい美人画とコンドルの師であったという事実をもってすれば高評価を得られるのも当然のような気がする。

コンドル自身が手がけた図面も忘れられない。
特に赤星家大磯別邸立面図、岩崎家箱根湯本別邸透視図は水彩画のようだった。
時折コンドルは図面に色を付けていて、その淡い色遣いと邸宅の図は、建築図面のひとつであることを忘れさせる。

更に、忘れられないのが関東大震災を経た後、コンドルの設計する住宅の構造が地震を意識したものに変化していること。震災後手がけた成瀬邸は、鉄筋コンクリート造であり地震が与えた影響が如何に大きかったかが分かる。

最終章では、コンドルの図面の修復と拡大を行う成果の発表の場となっていた。
そこで取り上げられたいたのがニコライ堂である。
私はまだ一度も中に入ったことはないが、先に図面を見ることになったのは面白い。
ドームの図面が大きく引き伸ばされていたが、図面を見て中の状態がおぼろげに想像することができた。
そして、図面を見たことで、やはり中に入ってみたいという思いが強くなった。

前々からコンドルが書いた暁斎の著書を読みたいと思っていたが、今回の展覧会を見て、ますますコンドルに関心がわいた。
チラシの図面は、ドイツ大使館 1894年設計 1897年竣工

*12月24日(木)まで開催中。

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まさぞう様

こんばんは。
恥ずかしながら、桑名の諸戸家のことは初めて知りました。
桑名には仕事で数回行ったきりです。
次回三重県美にでも行く道すがら立ち寄ってみます。
教えて下さって、ありがとうございます。

六華園は行かれましたか?

こんにちは。コンドルがお好きで、名古屋のご出身でしたら、桑名の諸戸邸には行かれたでしょうか?富豪諸戸一族の邸宅の一部がコンドル作で、塔から長良川が眺められる作りになっています(残念ながら塔は開放されていませんでしたが)。コンドル建築は殆どが東京にあり、それも残っているものが少なく残念ですが、諸戸邸は保存状態が良いので気に入っています。

あべまつ様

上野の岩崎邸、まだ一度も行ってないので
これを機に行ってみます。
コンドルの暁斎についての著書も気にはなってますが
これはちょっと先になりそうです。

本文とは全く関係ないですが、今日石洞美術館に行って来ました。

No title

こんばんは。
ちょうど昨日、上野の岩崎邸にいってきました。
大震災のときにもびくともしなかったのは、
コンドル氏の耐震技術がしっかりしていたためと伺ったばかりです。
彼著作の「河鍋暁斎」岩波文庫持っています。
暁斎の絵にことが知りたくて買ったのですが、
二人の関係も面白そうです。
読みにくいけれど、実に真面目な著作で、
暁斎にどれだけ傾倒したかが知れます。
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